"it's time!"/Jackie McLean
(Blue Note 84179, jp.reissue)
ブルーノートのカバーの素晴らしさは敢えて言うまでもないことですが、プレイヤーのモノトーンの写真の絶妙な配置とともに、ロゴを絶妙に操ったカバーが多いのも特徴だとおもいます。本日アップの"it's time!"も、そんな一枚と言ってもいいのではないでしょうか。ビックリマークを全面にこれでもかと言わんばかりに配したデザインはオーバーシーズの”C”の繰り返しと共通するところがありますが、"!"だけにインパクトは強力ですよね。
60年代の新主流派を相手にフリーキーなトーンを交えて吹奏するマクリーンはハッキリ言ってあんまり得意じゃないですよね。ワンステップビヨンド、レットフリーダムリングと名盤と言われるアルバムも聴いては見ても、50年代のマクリーンの演奏(泣きのマクリーン)を知ってれば、素直にヨシヨシと言える方はそんなに多くないのではと推測します。本アルバムのメンバーはCharles Tolliver(tp), Jackie McLean(as), Herbie Hancock(p), Cecil McBee(b), Roy Haynes(ds)のご重奏団です。ハービーの参加が注目されますが、マクリーンとの共演はこれぐらいでしょうか?ロイのどんなスタイルにもアダプトするドラミングは見事ですよね。個人的にはマクリーンよトリバーが好きなんですよ。以前にアップした"Destination Out!"でも彼の好演が聴けますよね。トリバーは全6曲中3曲を提供し、自身も切れのあるラッパを聴かせてくれます。B-1の"Revillot"は名前の逆綴りです。昔もありましたね。エアジンとか・・・。マクリーン聴くよりトリバー注目の一枚でしょうね。
所有盤は東芝再発盤です。この辺りもオリジナルは高価で手がでませんよね。マクリーンのこういう演奏好きですか???