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Newport'58/Dinah Washington
(Mercury MG36141)
ファションフォトグラファー、バート・スターンが撮影したドキュメンタリー映画”真夏の夜のジャズ”は恐らく最も有名なジャズ映画でしょう。プレイヤーのスタイル、演奏もさることながら、ニューポートの空気やアテンダントのファッションなど隆盛を極めていたアメリカの華やかさを感じないではいられません。このフェスのもっとも有名なパーツは、恐らくアニタ・オデイのステージでありましょうがボーカルファンはダイナ・ワシントンの"All Of Me"も忘れられない筈ですね。(後にswanさんからコメントをいただいたのですが、自分自身も映画でのダイナの映像は思い出せません。多分、映像はなかったのではと思います。あれば動くケリーがいた筈でこの記憶すらないことを考えるとやっぱりなかったのでは・・・。手許にDVD、VHSがないので確認できません。紛らわしい記載で申し訳ありませんでした。)(またまた訂正です。妙に印象に残っていないと思って前述のカッコ内を追記したのですが、ダイナフリークのebiさんから指摘をいただきました。正解はダイナのスゴい映像がちゃんとあるといます。なんとマレットをもってテリー・ギブスのところに割り込んでオブリガートを付けると言うくだりがあると言います。もう一回見てみたいですが、メディアがないのです!!!涙)
この映画が撮られているときに、マーキュリーレコードは自社契約のダイナ・ワシントン、マックス・ローチ、テリー・ギブスが出演するため録音をしたのです。それが、あの有名な映画と同時期に撮影したジャズアルバムとして後世に残ることになったのです。本日はこのフェスのジャム・セッションを捉えた"Newport '58"をアップいたします。
A面にダイナのボーカルがフィチャーされますが、この4曲がすばらしい臨場感が感じられる演奏で楽しめます。メンバーはDinah Washington(vo), Blue Mitchell(tp), Melba Liston(tb), Harold Ousley(ts), Sahib Shihab(bs), Wynton Kelly(p), Paul West(b), Max Roach(ds)という名手揃いで、得意の"Lover, Come Back To Me", "Back Water Blues", Crazy Love"の3曲を披露してくれます。大好きなケリーのピアノソロが聴けるラバカンがいいですよね。ダイナの伴奏で知名度を挙げたケリーの歌伴は貴重ですよね。A面最後が前述の"All Of Me"ですよね。この曲からバックが交代しフロントがTerry Gibbs(vib), Don Elliott(vib), Urbie Green(tb)に入れ替わります。B面はこのメンバーでのインストものとなります。何と言ってもダイナのA面が目玉でしょうね。
所有盤はMercury再発のモノラル、両溝盤です。恐らく、原盤はEmarcyですよね。ジャズフェスの華やかさを意匠化したジャケットが気に入ってます。