67camper's Blog

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メロディック・グリフィンを代表する一枚

2009-11-09 21:01:56 | jazz & vocal
The Kelly Dancers/Johnny Griffin
(Riverside 9420, jp.reissue)


 アノ小柄な体躯から繰り出されるブローで有名なジョニー・グリフィンは我が国でも人気の高いサックス奏者であろうと思います。そういうグリフィンは有名なエディ・ロックジョー・デイビスのバトルで聞くことができますが、グリフィンの真の実力を示したアルバムはやはりテナー+ピアノトリオのいわゆるワンホーンカルテット盤であろうと思います。BNの"The Congregation", Black Lionの"The Man I Love"と並び3大ワンホーンアルバムに入れていいのが本日アップのRiverside盤ダと思います。この盤は、この3枚のうちでも特にメロディックなチューンが選曲されており、それもトラディショナルなフォークソングが取り上げられており、グリフィンの中でも一押しに選ぶリスナーが結構居る名盤ですよね。

 前述の3大ワンホーン盤は、いずれもピアノに名手が起用されており3人の素晴らしいサポートが聞ける点がこういったカルテットの価値を高めていると言えるのではないでしょうか。言うまでもないですがBNがクラーク、BLがドリュー、そして本アルバムがバリー・ハリスです。ベースはロン・カーター、ドラムがモンクコンボで名をはせたベン・ライリーというカルテットです。A-1の"The Kelly Dancers"、A-2の"Black Is The Color", A-4の"The Londonderry Air"を含むA面が人気が高いですよね。B面にもブラックライオン盤でも取り上げられた"Hush-A-Bye"が収録されており歌心に満ちたクネクネのグリフィン節を聞かせてくれます。激しいブローイングという意味では物足りなさを感じるリスナーもおられるでしょうが、ここではじっくりと歌い上げるグリフィンに耳を傾けていただきたいものですね。

 所有盤はリバーサイドとジャズランドの名盤が1500円で再発されたときに購入したものです。大学時代、SJ誌の発売広告に心踊らせ、実際手に入れて大満足した思い出の一枚です。なつかしい新潟の生活が思い出される一枚ですね。