Reflections/Frank Sinatra
(Columbia CL1448)
最も偉大な男性ボーカリストは誰か?もちろんジャズの領域での話ですが・・・?
ある人はサッチモと言うだろうし、ナットキングコールの名前をあげる方も多いと思います。その偉業が大き過ぎてジャズでくくるには少し無理があるかも知れませんがシナトラをあげる人も相当にいると思います。1956年の話なのですが、「誰が最も偉大か?」と言う質問でジャズミュージシャンに投票させた"Encyclopedia Year Book of Jazz"の結果ではサッチモ9票、ナットキングコール13票、シナトラ56票という結果でジャズメンの中ではシナトラの人気が群を抜いていた事が示されています。とくにインストプレイヤーのなかでもマイルスは、そのバラードプレイに対してシナトラからの影響が大きかった事を語っていたようです。
本日はシナトラのコロンビア盤です。シナトラのコロンビア12インチは彼自身がこのレーベルから移籍した後にリリースされています。年代的には最も重要なキャピトル時代の前になりますね。リリースが遅いせいかカバーの美しさもその魅力であろうと思います。この”Reflections"は60年のリリースですが、早期に廃盤になったようでコロンビア時代のシナトラでは元も希少と考えられているようです。スィートなバラードをしっかりとした独特なディクションで唄って行く40年代のシナトラの歌唱が聴けます。個人的にはA1~5の"Stella By Starlight", "But Beautiful", "Body And Soul", "Where Or When", "When Your Love Has Gone"のくだりが好きで愛聴している一枚です
所有盤はコロンビア、6eyeのオリジナルモノラル盤です。白とブルーの色調でロゴを絶妙に配したカバーの美しさも最高に気に入っています。