Turning Point/Benny Golson
(Mercury 15PJ-20, jp reissue)
ゴルソンハーモニーをやるにはホーン奏者が2人以上になって初めて成り立つ訳ですが、ホーン奏者としての試金石、ワンホーンのフォーマットで吹き込んだのが本日アップのTURNNG POINTです。これまで作編曲、音楽監督的仕事で名を成したゴルソンにとってまさに転換を示した一枚とも言えます。
バッキングには当時の人気トリオ、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、ジミー・コブのトリオです。ゴルソンのサブトーンをいかしたプレイは個人的には結構好きなのですが、プレイヤーとしてはどうも評価が低い気がしてなりません。A-3のオリジナルバラード"Dear Kathy"やB-2の"Stella By Starlight"でのサブトーンや低音をいかしたプレイなどは涸れの真骨頂とも言える吹奏だと思います。個人的にはB面のタイトル曲、前述の"Stella By Starlight"そして"Alone Together"といく流れが好きですね。この時期絶好調のケリーのプレイは本当に素晴らしいですね。レギュラートリオのバッキングでバックの一体感はさすが年か言いようがないですよね。
所有盤は日本フォノグラムが出した1500円の廉価盤です。盤と同じで録音もやや貧弱かも知れませんが、プレイヤーとしてのゴルソンとケリーを楽しめる格好の一枚ですよね。