Byrd Blows On Beacon Hill/Donald Byrd
(Transition TRLP17, jp reissue)
モーガン,ドーハム,ミッチェル,バード,ファーマー(他にもあるかも)の5人はいずれも優秀なトランぺッターで、各人に有名なワンホーンアルバムがソンザイします。ここに集う皆さんにいちいちアルバム名を紹介するのは愚行でしょうから割愛しますが,最も幻化していて国内盤で紹介されるのが遅かったのがこのドナルド・バードのビーコンヒルだと思います。これが発売された79年,当然新潟で学生生活をしていましたが,この時にリリースされた「幻の名盤1800シリーズ」ではダグ・ワトキンスの「アットラージ」とともにワクワクした気持ちで古町のイシヤマレコードに向かったのを思いだします。
バードは50年代の後半にスターダムにあがって来たデトロイターですが、このアルバムはTransitionレーベルが居を構えていたボストンでの録音です。56年の録音ですがプレステッジの「インフォーマルジャズ」と録音日が重なり,いわく付きとなっていることも有名な話かもしれません。
メンバーはボストンで活躍していたポメロイのバンドのピアニストRay Santisi, ドラマーのJim Jitanoに前述のワトキンスがベースを務めるリズムセクションにバードを加えたワンホーンです。演奏曲もスタンダード中心で、"Polka Dots And Moonbeams", "People Will Say We're In Love", "If I Love Again", "What's New", "Stella By Starlight"と親しみ易い名曲がならびます。明快なトーンで歌心溢れるソロを展開するバードの真骨調とも言えるステラの出だし,何度聴いてもゾクゾクしますね。
勿論,所有しているのは前述の国内再発盤です。バックカバーに何も書かれていないのはワトキンス盤と同じです。一度拝みたいものですが・・・。オリジナルって見た事ありますか?????