67camper's Blog

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Old Townのテッド・カーソン

2011-06-15 20:34:43 | jazz & vocal

Plenty Of Horn/Ted Curson
(Old Town OT LP2003 jp.reissue)

 幻のレーベル,オールドタウンのセンターラベルはとても魅力的で一度は本物を拝んでみたいものですが,このレーベルと関連して必ず取り上げられるのがテッド・カーソンの”Plenty Of Horn"であろうと思います。勿論,自分の所有盤は日本コロンビアはが出した再発盤でオレンジのソリッドラベルで全く味気ないものである事は仕方のないところです。でも再発盤とは言えここの主役テッド・カーソンの実力は充分に証明されている好アルバムだろうと思います。

 とにかくメンバーが素晴らしい!Ted Curson(tp), Bill Barron(ts), Kenny Drew(p), Jimmy Garrison(b), Roy Haynes(ds)が基本かなと考えています。リプレイスメンバーでEric Dolphy(fl), Danny Richmond(ds), Pete LaRoca(ds)という布陣です。カーソンのトランペットはジャケにあるように、小振りでバルブが4つあるピッコロトランペットなのです。そして一番無名のプレイヤーがビル・バロンだろうと思います。ご存知の方も多いでしょうが、ピアニスト、ケニー・バロンの兄弟になるプレイヤーです。コルトレーン風のソロが圧巻です。演奏曲も有名なA-1の"Caravan"をはじめ、他のカーソンのアルバムに聴かれるようなアバンギャルドな雰囲気は乏しく聴き易い演奏だと思います。ドリューの明快なタッチのピアノもさすがですね。カーソンのオリジナルが多くセシルテイラー,ミンガスと一癖も二癖もあるグループで活躍し名をあげたカーソンの作曲の才能も味わえる一枚と言えると思います。

 今まで少し敬遠していたラッパですが,改めて聴いてみると,ちょっと本気でDIGしてみたいと思わせるトランぺッターですね。