Windy/Astrud Gilberto
(Verve V6-8754)
今日も朝から雨,久々にOFFの日曜日なのにテンションがあがりませんね。朝,雨中の軽い散歩から帰って来てシャワー浴びてアンプに電源を入れて,何を聴こうか・・・?。このマッタリした雰囲気に丁度いいのは、アストラッドのボーカルです。ゲッツ盤のようにジャジーじゃないけど,邪魔にならないオケの伴奏にキュートなボーカルが気持ちいい。黒人のブルース系ボーカルや,白人のセクシーボーカルじゃ絶対ダメですね。雨の日曜朝のボッサいいじゃないですか。
取り出したのはアストラッドの中でも比較的後期の68年の作品"Windy"です。ブラジル,アメリカだけでなく世界戦略を感じるB-1タイトル曲はアソシエーションのビッグヒットだし、お決まりビートルズのB-3"In My Life"など当時のロックヒットまで入れてポップボーカルと言ってもいい内容のアルバムです。でも基本はビーチにそよぐ風を感じる爽快なボッサだろうと思います。アレンジはボッサ第2世代の雄デオダート、Verveのソフトサウンドなら外せないドン・セベスキーです。A-1はルイス・ボンファの”Dreamy"やA-5の"On My Mind"はデオダートの作品ですし,特にすばらしいのはマルコス・ヴァーリのA-2"Chup, Chup, I Got Away"とB-5"Crickets Sing For Anamaria"の2曲です。スピード感,爽快感は群を抜いてます。個人的にはジョビンの次に来るメロディメイカーだと信じています。
所有盤はドリルホールが開いたT字のMGM盤です。Howard Terpningのイラストカバーも珍しいですよね。アストラッドの中でも少しマイナーかもしれないですが不思議な魅力を持った一枚ですね。