67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

泥沼でキラリと光るレムのバイブ

2012-02-12 06:54:11 | jazz & vocal

Soul Sisters/Shirley Scott
(Prestige 7392)

 管理人はオルガンジャズは結構好きで御大ジミー・スミスをはじめいろんなプレイヤーのアルバムを所有していますが,プラスベースの編成と女流であることなど異色な存在のシャーリー・スコットはフェイバライトプレイヤーの一人です。プレステッジでも7100番台以降に多くのリーダーアルバムを残したオルガニストであり、ジミー・スミスがBNならスコットこそプレステッジを代表するオルガニストと言っても過言ではないと思っています。既に初期(7100番代と7200盤のはじめ)のリーダー盤を3枚アップしています(検索から「Shirley Scott」と入れてもらいぽちっとやってみてください!)が、本日は後期(と言ってもいいか?)のものから一枚,泥沼というにはやや洗練されていますが,ヴァイブのレム・ウィンチェスターを入れたカルテット盤をアップしてみます。

 メンバーはShirley Scott(org), Lem Winchester(vib), George Duvivier(b), Arthur Edgehill(ds)の4人です。選曲が抜群でメンバーの魅力満載,ポイントはコーダルなバッキング&ソロがいいスコット,これに絡むレムの金属製のバイブ、重くビートを刻むジョージのベース,堅実,多彩なエッジヒルです。A-1のグリーンドルフィン,テーマを奏でるレムの余韻が美しいですね。「シャ~」と聞こえるスコットのコードとの相性は抜群です。続くA-2.3の2曲のブルース,安定したリズム陣はさすがです。A-3の"Sonnymoon For Two"でのレムのソロは圧巻です。B-3のマイフェアレディの「教会に間に合うように行ってくれ」のレムのテーマもゾクゾクする美しさです。

 所有盤はブルートライデント、ドリルホールのモノ盤です。渋い編成で、泥沼でキラリと光る警察官のバイブ,一聴に値する快演ですね。