67camper's Blog

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新人離れしたライブを聴かせるアレキサンダーのピアノ

2012-02-27 00:37:01 | jazz & vocal

Alexander The Great/Monty Alexander
(Pacific Jazz 86, jp reissue)

 デビューにアレキサンダー大王の名前を借りた効果はあったのか?・・・。ジャマイカ生まれのこの若手に偉大なる大帝の名を冠したこのアルバムは1964年のリリースでモンティは19才の若さであったと言います。拍手が入っているところを見るとライブ盤のようですが、華麗なテクニックとトリルを駆使したスタイルはやややり過ぎの感も否めないが聴衆の反応を探りながら進めるステージは新人離れした大帝にふさわしい堂々としたプレイです。後にMPSレーベルに大御所オスカー・ピーターソンが自分の後釜として推挙したのは有名な話しですが,本日アップのアルバム制作に大きく寄与したのはレス・マッキャンです。

 メンバーはMonty Alexander(p), Victor Gaskin(b), Paul Humphrey(ds)からなるピアノトリオ編成です。ライブらしく有名曲目白押しの構成もうれしいですね。まず,冒頭の”John Brown's Body"は皆さんご存知の「オタマジャクシはカエルの子」の歌詞で知られる有名曲ですがここから華麗なテクニックを横溢させています。続く,"Jitterberg Waltz", "Comin' Home Baby", "If I Were A Bell", B面に移って人気曲”Autumn Leaves", "I've Never Been In Love Before"とバラエティに富んだ選曲,これを料理する大帝スタイル,新人離れしていますよね。2曲のオリジナルでのアーシーなプレイも魅力ですね。

 所有盤は国内盤ですが恐らくこのキングの再発が初回で最後かも?・・・。のちのパブロやMPSのプレイは更に磨きがかかって円熟味が加わっていますが,あえてこのデビュー盤をアップしました。19才か・・・すげえな。