67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

JAZZLANDというレーベルは・・・

2009-09-02 04:59:49 | jazz & vocal
Cruisin'/The Rhythm Section
(Jazzland JLP7)


 皆さん、ジャズランドいうレーベルはお好きですか?プレステッジにおけるニュージャズやムーズビルと同じように、リバーサイドにおけるジャズランドとい うのもちょっと気の効いた好アルバムがいくつも存在しアルバムコレクターの垂涎のレーベルと言っても過言ではありませんよね。発足当時はリバーサイドの再 発レーベルとしての働きをになっていましたが、JLP16メル・ラインからオリジナル録音を連発して行きます。皆さんご存知のとおりでこのメル・ライン以 前の録音はリバーサイドのreissueでありながら、独自のカバーを採用しコレクター泣かせの一面ももっている訳です。オリジナルリバーサイド録音を所 有していると、ついつい購入は避けようと思うのですが、ジャケットの素晴らしさに惹かれてついつい財布の紐を緩めてしまったことなどあるのではないでしょ うか?本日は、そんな一枚の中から大好きなケリーを主役に据えた「Cruisin'」をアップいたします。元々はサイドメンでリバーサイドに録音されてい たものですから、編集を加えた、あるいは視点を変えたアルバムと言ってもいいと思います。



 A面はClark Terry名義の"Serenade to A Bus Seat"(Riverside RLP12-237, 左)のB面、B面はErnie Henry名義の"Seven Standards And A Blues"(Riverside RLP12-248右)のB面をカップリングしたものです。それぞれのアルバムはみなさん良くご存知でしょうが本アルバムのA面はClark Terry(tp), Johnny Griffin(ts), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Philly Jo Jones(ds)の五重奏団で柔らかいトーンのクラークとゴリゴリのグリフィンの対比の妙が味わえる好アルバムですよね。両者で分割してテーマを吹 く"Stardust"がいいですよね。B面はErnie Henry(as), Kelly(p), Wilbur Ware(b), Philly Jo(ds)のカルテットです。エモーショナルな”Lover Man”はなかなか聴かせてくれます。ホーン陣はこのように素晴らしく、リバーサイドではリーダーなのですが、ここでは脇役、全体を通して絶好調期ンケ リーがfeatureされておりケリーファンにはうれしい構成となっています。

 ジャズランド盤はオレンジラベル、両面溝のモノラルオリジナルです。何と言ってもこのカバーの魅力に負けてしまいますねぇ・・・。こんなの購入し始めると”散財一直線”の道を辿ること間違いなしですね(笑)。

ダイナ・ワシントンの艶のある声には脱帽です!

2009-09-01 00:23:00 | jazz & vocal

Swingin' Miss "D"/Dinah Washington
(EmArcy MG36104)


 blog仲間のebiさんなどは、ダイナ・ワシントンとシナトラを語らせると右に出るものがないですが、ダイナと言うと一般的にはブラウニーとの共演盤と"What A Difference A Day Made"あたりが人気で他のアルバムに至っては多作ながら、ほとんど顧みられることがないのではと思います。これだけボーカルアルバムをアップしておきながら、今までダイナの盤が一枚もないことに気付き、それでは一枚ととりだしたのが本日アップの「Swingin' Miss "D"」です。

 クインシー・ジョーンズの豪華絢爛たるビッグバンドの厚みのあるアンサンブルを向こうにまわしても全く見劣りしないダイナの歌唱が素晴らしく、その声の艶っぽさには感嘆せざる終えない一枚です。また、そうそうたるジャズメンの間奏、オブリガートも魅力的ですね。メンバーはJoe Wilder, Ernie Royal, Charlie Shavers, Clark Terry, Nick Travis, Bernie Glow, Doc Severinsen, Jimmy Maxwell(tp), Jimmy Cleveland, Urbie Green, Quentin Jackson(tb), Tommy Mitchell(basstb), Anthony Ortega, Hal KcKusick(as), Lucky Thompson, Jerome Richardson(ts), Danny Bank(bs), Don Elliott(vib, tp, bongo, xylophone), Sleepy Anderson(p), Barry Galbraith(g), Milt Hinton(b), Jimmy Crawford, Osie Johnson(ds)と役者揃いです。選曲もよく、A面は"They Didn't Believe Me", "You're Crying", "Makin' Whoopie", "Ev'ry time We Say Goodbye", "But Not For Me", "Caravan", B面も“Perdido", "Never Let Me Go", "Is You Is Or Is You Ain't Ma Baby", "I'll Close My Eyes", "Somebody Loves Me"と名曲揃いです。ebiさん、絶賛の"I'll Close My Eyes"もいいですが、個人的にはトンプソンの活躍する"You're Crying"やオルテガのソロがいい"Perdido"等もいいですねぇ~。

 所有盤はマーキュリからの再発ブルーラベルのモノラル盤ですが、ダイナのつやっぽい声は抜群に伸びが良く録音されていますし、コーティングが利いたジャケの発色もきれいで大好きな一枚ですね。