昭和の終わりまで草加市に住んでいました。仕事で Iさん宅を訪れた時のことでした。庭に群生するヒルザキツキミソウ(?)が目に飛び込んできました。
「うわぁ〜綺麗!」
淡いピンク色の可憐な花たち…風に揺れながら妖精(?)とお喋りしているようでした。
帰り際のことです。「ちょっと待ってね」とIさん。玄関で待つ私に、「どうぞ!」両手に花を抱えていました。
ヒルザキツキミソウ。散歩していると、街角でよく見かけるようになりました。当時は珍しかったと思います。
この花を見かける度に、彼女の温かく優しい笑顔が鮮やかに蘇ります。花のような笑顔でした。