10数年前の家族の思い出です。
娘たちと久し振りにファミレスに行った。3人で夜、映画(これも久方ぶり)を見たあとだった。
その店は、一時期よく通ったファミレスだった。ドリンクバーがあり、サラダが美味しく、なにより良心的な価格が気に入っていた。
「なんだか懐かしいね」
「何年ぶりだろうね」
「よく、遅くまでおしゃべりしていたよね」
肉料理、ポトフ、パスタ、小エビのサラダ、フォッカチオ、ドリンクバーを注文した。しばらくして、料理が運ばれてきた。
「フォッカチオ、前と違うね」
「ほんと、小さくて厚くなってるみたい」
「シナモンフォッカチオが好きだな、母さん。でも、これふわふわしすぎ。パリッとしてた前の方が良かったな〜」
「料理の味もちょっと…。どうしたんだろう」
「シェフがかわったのかしらね」女3人よればなんとか…おしゃべりが弾みます。
そして、豆の話。
「思ったより、豆を煮るのって簡単だね」最近、末娘は豆料理にはまっている。「一晩水に浸せば、あとは簡単よね。面倒で時間がかかるけどね」とわたし。一時期、花豆を煮るのにこっていたことがあった。
「豆って美味しいよね。ただ茹でただけなのに甘いよ」と末娘。
「スープまだある?おいしかったね」と長女が聞く。
「もうなかったよね、母さん」
「ええ~!ほんとう?」とがっかりする。
豆を煮てから、その煮汁を使ってチキンスープを作ったのだ。煮汁を捨てるのは勿体ない。栄養も味もあるのに。「豆はサラダのトッピングにいいし、煮物や和え物などいろいろ使えて重宝するよね」
そして、ファーストフードの話になった。
「ファーストフードばかり食べてたら、味が分からなくなっちゃうよね」と末の娘。
「ファーストフードでも店によって味が違うけど、それさえ分からない人が多いかも」とわたし。
「そればっかしだと、体にも良くないしね。たまにはいいけど」と長女が言う。
ファーストフードの店でも、企業理念のしっかりしたところのものは美味しい。注文を受けてから揚げるフライポテトは味が全然違うのだ。
店によっては、すでに揚げてあるのを出すことも。へなっとしているポテトが出てきて、がっかりしたことがあった。忘れられない嫌な思い出だ。
ハンバーガーにしてもそう。
使用野菜も○○さんちのトマトとか、△△さんのレタスと表記する店はいいと思う。出どころがはっきりしているのは安心。要は、食べる人の身になって作っているかどうかが、問題なのだ。
そして本当においしい料理って何だろう?の話。
まず素材が良くないといけない…。
素材の味をうまく引き出した料理…。真心が込められた料理…などなど。
無農薬の話もでてきたが…。
その話はまたの機会に…