心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

2011 書 TEN 無事閉幕

2011-12-18 | 書TEN

          

 

昨日まで、新潟で開催されていた「2011 TEN ─生きる─」が

無事閉幕しました。

 

金曜日の昼間は吹雪だったようですが、最終日は天気予報に反して、

朝ほんの一瞬降った雪もその後止んで、一日快晴でした

 

今回は、311日の東日本大震災や、新潟や九州、またタイでも大水害といった

異常な出来事が脳裏に共通してあって、全員一致でこのテーマに。 

 

 書に情熱を懸ける10人のメンバーが、それぞれに自分にしか書けない

 真の「生きている書」を探求しながら、発表したものである。

                                        (目録ごあいさつ 岡村雞守斎 より)

 

 

メンバーは、書壇でご活躍の方々ばかり、そんな中で、私は拙い書ではありますが

私なりの「生きる」を表現できたかなと思っています 

 

11つの文字を見て下さった方からは、いろんなお言葉を頂きました。

 

たとえば「悩」。

「実は、悩んでいるのを楽しんでいるような「悩」ですね。今の年齢、その時々で悩みも

思いも色々。今だから書ける、今しか書けないものを残して下さいね。」

 

たとえば「吐」。

「吐き出すというより、ほっ・・って感じの「吐」に肩の力が抜けました。」 

 

たとえば「貫」。

「線は強いんだけど、力んだ貫きじゃなくて、貝の部分がお気楽な様子が

マイペースな貫くって感じがして、なんだか・・そっか・・って思いました。」

 

 

「楽ってこんな書き方もあるんですね。ほんと楽しそう!」

 

生まれたばかりのお孫さんが、凛ちゃんってお名前だとおっしゃる方から

「こんな風に明るくて元気のいい「凛」になって欲しいわ」と言って頂けたり。

 

作品を通して、コミュニケーションができることは、何よりもうれしいこと。

私にとっての「書」、書との関わり方を、またひとつ確認できた経験となりました

 

 

午後3時半から、1時間程であっという間に搬出作業完了。

がらんとした広い会場を眺めながら、もっともっと会場にいて、

たくさんの方のお話を聞けたらよかったなぁ・・と。

 

 

 

夕方4時過ぎに会場を後に、駅前で軽くお疲れさま会をして帰京しました。

 

 

 

今日は、すんごいことになっている部屋の片付けをぼちぼちと。

だってもう今年も残すところ2週間を切りましたね・・

まだまだある作品、皆さまの作品のご紹介はまたちょっとづつ。

なにせ写真がたくさんで、まだ整理できてませんで・・

 

 

 

 

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書 TEN at新潟 3日目

2011-12-16 | 書TEN

            

           

写真は、越智麗川氏の超大作『生きる欲望-村山槐多の詩「病める時」より』の一部。

 

初めて越智氏の作品に出会った時、独特の空間に魅せられて、

今は更にこの「線」に、惹きつけられるのです。

 

小柄でおっとりとした優しい笑顔の方の、

どこからこの「線」が生まれてくるのかと、思いを馳せてしまいます。

 

痛、悼、怒、情、熱、激、光。

作品を拝見していると、いろんな言葉が浮かんでくる。

 

まだまだ未熟者、迷ってばかりの私もいつか、

ことば(思い)が滲み出るような作品が書きたいなぁ 

 

まだ作品写真を撮りきれていないのですが、さくっと何点かご紹介。

 

桃太郎氏                中谷翠泉氏

岡村雞守齋氏              伊地知星夏氏

                       木原光威氏

 

 

 

さて、そろそろ雪降る新潟へ向かいます。

 

あ、そうそう。今日午前中は仕事に行く予定が、みーにゃ様に異変があり、病院へ。

うまく食べれず飲めず・・で、歯が抜けた?と、見ようとしても見せてくれず

 

・・で。 

私が一昨日一晩留守にした時、置き餌が足りず空腹だったのか

カリカリ倉庫の扉をこじ開け、カリカリ袋を食いちぎったビニールの破片が

前歯にくっついていたようで

 

ちょうど袋が赤っぽかったので、最初先生も、おっ歯が抜けたか・・と、よく見ると

見覚えのある模様が・・  ああああっ。。。

 

先生、ピンセットで取りながら苦笑い。

私、みーにゃに唸られながら先生にも謝る次第 

 

ってなわけで、帰宅したら、早速がっついて食べております。

これで安心して、旅立てます 

  

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2011 書TEN at 新潟 

2011-12-15 | 書TEN

                    「只在(ただある)」 A2パネル

 

 

昨日のつづき。

今回の48点の中では大きいA2サイズの「只在(ただある)」。

 

ここ数年の私の作品テーマというか、そんな風に生きたいなぁっていう思い。

もっとででーんって、でっかっく書きたいって思いもあったけれど、

たぶん今の私の気持ちの中では、これくらいのサイズだったのかな・・。

 

今年は東日本大震災があり、その後も国内だけではなく世界各地でも災害が。

そのたびに自然の力、人間の無力さを、絶望的なほどに思い知らされ。

何もできない自分に、苛立ちや諦めやらを感じたり。

 

そんな中で、今回の書TENのテーマ「生きる」を得て、

48文字による 「生きている間には」というタイトルの作品に向かいました。

 

 

 

「生きている間には」

 

 

生きている間には、数えきれない程の出来事や思いがあります。

怒りや憤り、悲しみや別れといった辛いこともある一方、信じること、愛すること、

許すこと、夢や憧れといった明日へ向かう力も、私たちは持っていると思うのです。

 

そんな思いを、四十八の文字や表現に託しました。

たった一つも文字も、重ねると単語となり、ことばを生み、もっともっと意味は

深まっていくのです。

そう思うと、どんな文字もかけがえのない存在なんだと思えてきます。

 

たとえば、文字をただの伝達の道具としてではなく、一人の人、一つの命と思った時、

改めて、一人一人の存在の尊さを感じました。

 

今回は、自分で一枚一枚裏打ちをし、文字と語り合いながら

パネルに貼り込み作業をしました。

 

初めての手仕事、不出来な部分もありますが、この作業も含めて、

自分にできることを精一杯、こつこつと重ねていくことが

「生きる」ということなのだと感じました。

 

数万とある文字の中からそれぞれに今、心に浮かんだものを、

生きていく中での力、守り神として頂けたら、文字も私もうれしいです。

 

 

 

左から 寂・跡・貫・吐・悩・嘆

 

  

明日は午前中で仕事を早退して、再び新潟へ向かいます。

陳列の日は暖かかったけど、明日から雪のようですが、

雪国は初めてなので、それもまた楽しみです。

 

明日はバスじゃなくて新幹線で1泊。

最終日の17日は、朝9時から午後3時半までの開催です。

お近くの方は、是非お立ち寄りくださいませ。

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2011 書TEN 今日開幕

2011-12-14 | 書TEN

                  雑古紙 A3パネル 「湧」 

 

 

昨日無事搬入を終え、今日から17日(土)まで「2011書TEN」愈々開幕です。 

 

私は早朝新宿発のバスで会場の新潟へ。 

午後1時からの作業になんとか間に合い。

  

防寒準備万端だったのに、前日までの雨も上がったそうで暖かかったです 

 

 

  

 

会場の新潟市民芸術文化会館 ゅーとぴ は、能楽堂やコンサートホールもある

とても広くてきれいな会場。

 

ギャラリーは天井も高く322.2平方メートルという広さ。

パネルも使うと1人7m以上ということで、皆様大作、超大作揃いで圧倒されるばかりなり。

 

今回は「生きる」をテーマにそれぞれ表現、40数点が展示されます。

取り急ぎ、会場風景のご案内をば。

 

壁面高さは3.5mとのことなので、作品の大きさをご想像しつつ。

 

 

 

 

そんな中、私は小さい作品を48点 

画面手前は、越智麗川氏の「生きる欲望」。 やっぱり、ぐぐっときます。

隣が、私で奥左は木原光威氏の3連作のうちの1点。

 

 

 

 

 

始まりは、「願」から、「是」「心」「偽」「過」「黙」・・・とまだまだ続きます。

 

 

48点で「生きている間には」というタイトルとしました。

作品の位置やら陳列にあたっては、越智氏、伊地知氏にもご助言を頂きつつ 

自分なりに思い描いた空間を作れたかなと思っています。

 

その作品への思いはまた次回。

 

無事予定通り4時半過ぎに陳列作業を終え、みんなで記念撮影してから

懇親会場へ移動。この時期、海鮮が旬だということでお見事!

普段海鮮は苦手な私も、どれも美味しく頂きました。

 

評論家の田宮文平氏もご参加下さり、お酒も美味しく皆さま少々飲み過ぎぎみで

いろんなものがひっくり返りひっくり返り・・

 

 

 

 

 

このあと二次会に移動、早くも来年の書TENについて語り合い 

 

皆さまは宿泊して、今日からの展覧会場に。

私は仕事を休めず、深夜バスで今朝横浜に帰着、そのまま出勤 

 今日はまだ興奮冷めやらずで元気元気 

 

16日金曜夜に、再び新潟へ17日は会場におります。

週末は天気が荒れ模様との予報ですが、今から念を送って晴れますように・・。

  

お近くにお越しの折には、是非お立ち寄りくださいませ。

 

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「2011書TEN」 14日から

2011-12-12 | 書TEN

 

去年発足した「書 TEN」、今年は新潟での開催。

愈々あさって14日開幕。

 

 

明日13日午後から、搬入・陳列作業のみ行われるので、

早朝5時過ぎに家を出て、都内発のバスで向かいます。

 

午後から陳列、夕方懇親会を終えたら、深夜バスで帰路へ。

強行スケジュール、気合を入れて行って来ま~す 

 

新潟は寒そ~ 

 

 

昨年の2010書TENの模様は→ こちらから

 

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書TEN作品完成

2011-12-08 | 書TEN

                    「佇」 A3パネル

 

 

愈々来週1214日から17日まで、新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ で

2011 書TEN』が開催されます。

 

いつもギリギリまで往生際の悪い私ですが、今日は午前中、某所を借りて

作品展示のシミュレーションをば。

 

今回は48文字の作品を、それぞれ自分で裏打ちしてパネルに貼り込み。

当初49点と目ろんでいましたが、今日並べてみて48文字に変更。

 

 

 

 

今回のテーマ「生きる」に対して、この48文字で1つの作品としました。

タイトルは『生きている間には』

 

既に出品票を提出しているのだけど、製作過程で色々な思いが湧いてきて、

というより、なぜこの作品を作りたいと思ったのかってことへの整理ができて、

実はちょっとタイトルを変えたい気分でもあるのだけど。

 

今回は昨年よりも、またひとつ、自分らしさを見つけられたような気がしてます。

とりあえず作品はこの週末までに梱包して、先に現地に行っててもらいます 

 

で、作品チェックから参加してもらった父母と、お昼はお気に入りの木曽路で。

今日はまた1つ年を重ねた日だったので、ま、栄養補給でもってことで 

 

木曽路町田店オリジナル?ランチ。

見て楽しく食べて美味しく  

 

で、私お気に入りのケーキ屋さんに寄って、実家でしばしくつろぎ。

一端自宅に帰宅してブログやって、これからまた町田で私を口実に、友人たちとご飯会    

ではでは、行ってきま~す。

 

その前に・・今日はジョン・レノンの命日、真珠湾攻撃、開戦日。

ということで、久々に今日の1曲は John Lennon Nobody Told Me

映像も楽しいですよ~。

 

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ようやく工作開始 

2011-11-23 | 書TEN

        

 この週末にかけて、先日ご案内した2011TENの作品制作に集中 

 

色々試作をしていて、なんとかこれでいこうか・・って決めて、

材料もあれこれ揃ったので、今日はこれから工作に入ります。

 

今回は、新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあのギャラリーでの開催。

 

1人7mの幅の割り当てがあり、私は大きな作品ではなくて

はがきサイズからA2サイズのパネルを49点出品します。

 

でも仕上げを表具屋さんにお願いすると、私的にはかなりな費用になるので 

自分で裏打ち、貼り込み作業に励むことに。

 

初めての作業だけど、1点1点、思いを込めることができてこれもまた楽し 

 

ということで、改めてご案内をば。

昨年の展覧会はこちらから、ずずいと下まで⇒2010TEN

 

 2011     TEN ─生きる─

 

  ■会期:2011年12月14日(水)~12月17日(土)

      午前9時~午後6時 17日は午後3時半終了

 

  ■会場:りゅーとぴあ  

 

 

  

 

TENのロゴは、毎年メンバーが交代で書くということになり

今年は私が書かせて頂きました 

 

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2011書TEN ―生きる─ ご案内

2011-11-13 | 書TEN

              

 

昨年の12月、東京小津ギャラリーで開催された2010 書TENから早や1年。

今年は10名のメンバーのうち3名が新潟の方ということで、新潟での開催です。

 

今年の「TEN」のロゴは、くじ引きで1番になってしまったので

私が書かせて頂きました 

 

昨年、メンバー1名に欠員が出来たから参加しませんか?と、

越智麗川氏にお声をかけて頂き、おこがましくもご一緒させて頂くことになり 

 

今年は「生きる」をテーマとして、それぞれの思いを表現することになりました。

 

残念ながら浅見 満氏がご多忙ということもあり抜けられたため、

拙ブログでも何度かご登場頂いている桃太郎さん が、メンバーに加わりました

 

関東からは少々遠いので、温泉巡りなどの機会がありましたら

是非お立ち寄り頂ければ幸いです 

 

 

 ■会期:20111214日(水)~1217日(土)

     午前9時~午後6時  最終日は午後3時半終了

 

 ■会場:新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ    

  

能楽堂やコンサートホールもあり、東京でいうところの国立新美術館のような

広くてとてもきれいな会場のようです。

 

 

私はまだまだ制作途中、がんばります。

私は最終日17日(土)にのみ会場におります。

 

 

 

 

 

 

昨年の2010書TENの模様は、こちらから→ここをクリックでずずいと下まで

 

 

で、今日はこれから書TENの代表でいらっしゃる

中谷翠泉氏の社中展「墨表現不二‘11書展」に伺う予定。

 

 

 

 ■会期:11月10日(木)~11月15日(火)

    午前10時~午後6時 最終日は4時まで

 ■場所:横浜ゴールデン ギャラリー JR桜木町駅下車すぐ びおシティ3階

     電話:045-201-7118

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指紋がわかるような作品を

2010-12-15 | 書TEN

             
先日の書TENでの6名の方の作品の、ある「部分」のアップ写真の集合。
全体と部分では、その表情は別のものに見えたり 

私の師はよくこんなお話を。

紙を適当な大きさに切って、その中を適当な大きさに□に切る。
それを作品の上からあてがって、部分を切り抜いた世界を覗いて見る。
そこには、とんでもないヒントが隠されていることもあるのだ。

以来その遊びが好きで、展覧会などではよく指で作品をカットして覗いてみたり 

作品の「全体」は、その人の求めるもの、探している世界で、
そして「部分」は、その人がもともと持っている世界なのかな、なんて、ふと 

そう、だから「部分」は指紋でもあるような。

作品全体や名札を見ないでも、この指紋が誰のものなのかわかるような
そんな作品を書きたいなって思う 

会場風景はこちらからどうぞ♪

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書TEN 作品ご紹介 その2

2010-12-14 | 書TEN

最初の写真は、今回の書TENの代表でいらっしゃる 中谷翆泉氏 の作品。

左は『線のエレメント -無限と限定-』、右は『現存と不在の二重性 -IV-』

左の作品は、京都のブティックで偶然見かけたこの額に惚れこまれ、
どうしても譲って欲しいと頼み込んで手に入れたものだそうでして 

黒い紙ゆえ、白墨で。で、タイトルの-無限と限定-。
限定空間(額)の中の無限なのか、はたまた無限空間の中の限定(額)なのか
中谷氏の想いを伺いそびれてしまったけれど、私は後者を想ったなり 

そして、右の作品。
パネル作品にかかれた横線3本は「水」を表わし、その上にあるアクリルに書かれた
造形は・・ん?これはもしや・・と、伺ってみると 
「色」とは、男女のこと、つまり男女が抱き合っている姿よ~ と。
芸術の行き着くところはエロスです って、魅力的な中谷氏に言われて
質問されたTさんは、たじたじでした~



そして、最後になってしまいましたが、谷合双辰氏の作品3点。
写真ではよくわからないけど  かなは、『小林一茶の句』。

『水』の淡墨は、実際に拝見すると、林間の清流・・静かな滝のようでした。

『海』は、淡墨ではなく墨で書かれたことで、どこまでも続く海原の輪郭を感じ 

このアクリル額は、ご主人様が作って下さったそうです 



会場にお越しになれなった皆さまにも、この場にてご高覧頂き、ありがとうございました 

とても充実した時間となりましたこと、私の財産のひとつとなりました。
感謝の気持ちでいっぱいです 

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