心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

やっぱり木簡が好き

2011-05-26 | 木簡

                      (半紙)

 

 

久々の木簡。今日午前中の書道教室で。

左は一応普通に臨書したつもり・・で、右はとぼけた感じというか、

飄々とした字を書かれるK林さん風にってことで。

 

あぁ・・やっぱり木簡に恋してる 

1枚書いたらまた1枚、ってどんどん書きたくなってくる。

この感覚、しばらく忘れてたなぁ・・。おっし。書くど~ 

 

それぞれの半紙の臨書の添削が終わると、毎回自分で書いてくる宿題も披露。

1つは山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」。

 

これ、結構むずかしいのでして。 でもみなさん面白い作品を書いてこられて。

あ・・でも、その作品も、K地さんの素敵な作品も写真撮りそこなってしもた。。

ブログご覧になってたら、次回また持って来てくださ~い 

 

それと、半切半分に漢詩を書くというお題。それぞれの作品の一部↓

 

 

 

 

 

今回のは有名な賀知章(がちしょう)の詩。

 

主人不相識(しゅじん あいしらず)
偶坐為林泉(ぐうざするは りんせんのためなり)
莫謾漫愁沽酒(まんにさけをかうをうれうるなかれ)
嚢中自有銭(のうちゅう おのずからせんあり)

ここの主人とは旧知の間柄ではない。

けれど、その主人と向かい合って座っているのは見事な林泉や庭園を見たいから。

ご主人よ、私が来たからといって、酒を買わなきゃなどど心配しないでほしい。

酒が飲みたければ、私の財布の中にはちゃんとお金があるのだから。

 

これを更に半分にして、半切1/4、あるいは半切にと、一つのお題でも

勉強方法は無限にあるのでして・・はぁ・・と、みんなでため息 

 

あなたも行草の勉強もしなさいと、母からの叱咤されるも・・

はいはいはいはいはい・・・

 

さてと。じっくり木簡でも書こうかな 

 

 

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隷書や木簡が教えてくれること

2011-05-20 | 木簡

                     「星」 「月」 (はがき) 

 

 

友人Rさんに、確か・・・

 『ぽっかり空に浮かぶ星』『やさしく見守る月』っていう感じで

「星」と「月」って文字を書いてみて~と言われて、

ま、そんなイメージでもって書いてみたんだけど、どないでっしゃろ 

 

 

あなたの書くものは、バランス感覚(は) いいわよね~って時々言われる。

で、バランスってなんだ?って、このはがきを見ながら、ふと。

 

バランスって、全部を頑張りすぎないってことかも・・ね

 

文字で言うなら、ここを強調したいとか、ここが見せ場!ってとこを感じたら、

それを生かすために、他は遠慮したり力を抜いたり。

 

それは隷書や木簡を臨書していると、すごく感じるところでもあり

たとえば曹全碑(↓)を見てみると。

 

 

『全』の下の「王」は中心にちょこんと小さ目にすることで、

傘の部分のゆったりとした世界を強調していたり

『景』『蓋』『翦』『伐』などの、波磔(はたく)=横画の終筆部分の三角状の払い

を見せ場にするために、それ以外の部分は狭く細身にしていたり。

 

『人』『也』『之』だって、右へ流れる線を、より伸びやかに美しく見せるために

立ち位置は思い切り左に寄せて、頭は小さくしていたり。

 

なるほど~と、いつも隷書や木簡には頭が下がる。

心や人間関係のバランスもしかり・・って思ったりするのであ~る

 

 

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心地いいものを

2011-02-07 | 木簡

                          木簡臨書 (2×6 1/2 部分)

書は人なりと言うけれど。

いつも思うのは、下手な字というのはないってこと。
だけど、雑な字、心無い字というのはあるかな、と。

たとえばペンで書かれたものでも、急いで殴り書きされたものは
見る人に同じように、せかせかとした慌ただしさを感じさせるわけで。

でも子供が丁寧に一生懸命書いた文字には、どこか温かみや親しみを感じるものでして

つまりは文字の印象は、形よりもまずは線なのかな、と 

自分の線を探そう  自分が心地いい線を。
線との出会いは、人との出会いにも似ているような 

自分が心地いい相手とは、自分に似ている相手なのか、その逆なのか。
何にしても、心地いいものを探すことを諦めずにいたいものよのぉ 




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モヤモヤしたら

2011-01-25 | 木簡

                            (半切)

以前も書いた木簡 の一節。

原本は、あったかくておっとりとしているんだけど、
半切にということで、ちょっと元気よく力強く書いてみたなり。

最近、年のせいか・・ 益々時間の使い方に無駄が多くて
なんだか日々追われてる感はあるものの、その実たいしたことやってなくて 

落ちついて臨書するっていうのも、ここんとこご無沙汰・・。
悪循環で、その焦る気持ちがまた、あれこれ散漫になりがちで 

でも先週末、久々に岩盤浴をした時、静かに目を閉じる時間を持てて。
すると、不思議と頭の中が整理されて、いろんなイメージも湧いてきたりして 

そういえば、もうずっと座禅会にも行ってないなぁ・・。
やっぱり毎日5分でもいいから、「無」になる時間は必要かも・・と 

ちょっとだけ頭がクリアになったら、なんだか気力も湧いてくるってもんさね。
あれこれ迷ったりモヤモヤしたら、一人静かに目を閉じる、
たったそれだけ・・だけど、結構リフレッシュできるあるよ~お試しあれ 

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少々の傷くらい

2011-01-06 | 木簡

                           「傷」 (部分)

なるべくなら、傷つきたくはないものだけど

でも
美味しくないものを食べた経験がないと
美味しい!を楽しめないように

寂しい・・を知らないと
あったかい気持ちに気づかないこともあるように

これは好きじゃない・・と言えないと、
これは好き!が、わからないこともあるように

傷つくことを恐れて、何も始めないよりも
傷つくことを恐れて、誰かを傷つけるよりも
たまには少々の傷くらいって思えたら


木簡を書いていて、たまたま出てきた「傷」の文字。

意味は痛々しくも、原本のそれはやっぱり奔放な木簡。
どこか開き直った感があって、ふとそんなことを

新年最初の「今日の1曲」は、George Harrisonの  That Is All


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書初めということで

2011-01-04 | 木簡

                   集字木簡千字文一節(半切・部分・羊毛長鋒筆)


新年明けて早くも4日、今日から仕事始めの方も多いのでは。
私も今日から出勤。また日常が始まりますねぇ 

昨日は箱根駅伝を見て、また年賀状書いて。
午後からは、書初めというか、蘭秀会展の参考作品をあれこれ書いていたなり。

たぶん料理なんかと同じで、筆も毎日持っていないと、
やっぱり鈍るというか、閃かないというか、書けな~い 
・・で、結局また深夜まで書き書き・・。

今年はもう少し、生活のリズムを整えたいと思いつつ、お正月からこんな感じ。
そうそう、新年の抱負とやら、皆さまも何かしらおありかと思いまするが、
はいっ・・私もそれなりに 

人前で宣言したら、何としてもやらねば・・となって、頑張るものらしいですが。
私の場合、有言不実行が多いタイプなので、黙ってぼちぼち、がんばりま~す 

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千字文のことばから

2010-11-10 | 木簡

                              (半紙)


「鱗潛翔」 木簡集字千字文より。
鱗あるもの(龍)は水に潜り、羽のあるもの(鳳)は空を翔る。

このことばから、ふと禅の本にあった一節を思い出し。
「世の中はここよりほかはなかりけり。あなたはあなたでしかない。」

私なぞ、まだまだ迷ってばかりだけど 

そんなわけで、久々に今日の1曲は、迷いも吹っ飛ばしてくれそうな
先日もご紹介した Eric Lewisから1曲 




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素直に書くこと

2010-10-27 | 木簡

                             (半紙)

今日も木簡臨書。集字千字文より。

美しいものは外から眺めていたいかも・・と、ふと。
能動より受動というか。

なんて話を友人としていたら、
「あ、猫好きな人って、本人は犬タイプなんだってよ」

つまり、猫好きは受動的で、犬好きは能動的というか。
確かに・・なんて妙に納得。

いや、そんな暢気なことを言ってる場合じゃなかった 
作品書かなきゃ・・

昨日 大五郎先生 が書かれた木簡の「愚直」を拝見して
胸の透くような気持ちになったなり 

そっか・・素直に書けばいいだ・・って。
気持ちをリセットして、紙に向かうなり 

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私にとっての処方箋

2010-10-26 | 木簡

                                (半紙)

迷ったり
落ち込んだり

穴があったら入りたい・・って思ったり
悔しいって思ったり

モヤモヤしたり
溜め込んだものを吐き出したくなったりしたら・・木簡を書く。

木簡は
私にとっての処方箋。

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書と音楽と

2010-10-11 | 木簡

                         (半紙)

前回の書道教室で書いた「菓珍李柰」  木簡集字千字文より。

最近なんだか気ぜわしくて、落ちついて臨書ができずせめて教室で書く位。。
いかんなぁ。。
それでもやっぱり、木簡は書いていると気持ちがいい 

先日、父がふとこんなことを。
「ブログの作品から音楽が聞こえてくるといいのに」

えっとね、時々 you tubeを借りて音楽もご紹介してるのは、
一応その日の作品とかとリンクしてるつもりなんだけど・・ってね 

ということで、今日の木簡から私が「勝手に」聴こえてくる音楽を。

Sheryl Crow –の  Summer Day


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