心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

久々に木簡

2011-08-28 | 木簡

                     (半紙)

 

 

久々に木簡臨書。

 

いつもよりやわらかい羊毛で書いたっていうのもあるけど

なんか鈍ってるなぁ・・を実感 

墨も磨ったものではなく超濃墨の墨液だったので、筆のすべりも色も悪し、と言い訳。

 

だったら載せるな~って言われそうだけど、これも自分への戒め戒め。。

今日の反省を明日に生かすべしし。

 

 

昨日の読売書法展で拝見した、佐賀美園氏の作品が心に残って

何度も眺めては、いいなぁ・・という思いは、力になりにけり。

 

                                                          佐賀氏の作品部分。                                                                                                             

 

またまた勝手に載せてごめんなさいです  NGでしたらご一報下さいませ                                                 

大好きな作家の一人(残念ながら7月に亡くなられた)今井凌雪氏をどこか彷彿。                 どこを見てもいいなぁ・・って                                      

書の道も深くて遠いけれど、魅力的な作品に出会うと、心ワクワクドキドキと。                 そんな時、書に出会えたことを、ありがたいなぁって 

 

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木簡ひろば

2011-08-18 | 木簡

                  (半紙)

 

今日午前中は書道教室。

いつもの集字千字文の一節「上蓬一煙」

 

最初は右のを、次に筆を変えてと

色々な表情を探しながら書いてみる。

 

こういう作業は楽しい 

 

文字の形の決まりごとやら常識やらはうっちゃって、

けれど、木簡の運筆や筆勢、空間に対する緊張感は失わず、

そして、品格は失わないようにと意識しつつ。

 

ま、それでも遊びすぎ・・って反省もあるけれど 

  

更に細い面相筆で、空間をどう捉えたらいいのだろうと試作。

右のは、書き損じた紙の白い部分を適当に手でちぎった紙にも試作。

 

 

 

 

こんなのをあれこれ書いてファイルしておいて、作品制作のヒントに。

 

これを書いた極細長鋒面相はこの筆。書道用ではなく、人形の顔を描く筆。

 

 

 

 

「あ~また病気が始まった」ってなったので、続きは自宅で楽しむことに。

たった四文字でも、いろんな表情、いろんな表現を探してみると

尽きないものでござる 

 

ところで、こんなのみっけ。

 

奈良文化財研究所のサイトの中にある木簡に関する情報サイト

 

木簡ひろば(←ここをクリック)

 

なかなか楽しい 

 

 

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前略、木簡さま

2011-08-09 | 木簡

                   (半紙)

 

 

千字文の一節「恭惟鞠養」 きょうい きくよう

鞠、養、どちらも養育の意。 

恭(うやうや)シク(親の)鞠養ヲ惟(オモ)ヘバ。

 

原本はいつもの木簡集字千字文、相変わらず形臨ではないですが。

(↓)頁がまたがっていたので、切りばりでして。

 

 

私なりには、この開放感ある伸び伸びとした、そして

肝っ玉が腹が据わった風のところを書いてみたかったんだけど ・・

 

 

やっぱり木簡はいいなぁ 

見ていると書きたくなるっていうのは、

好物があったら食べたくなる、に似ているのでして 

 

はてさて、このあたりもしばらく猛暑、炎暑、赫暑・・のようですが

 木簡を見習って、大らかな心でいたいものでござります 

 

今日の1曲は、Deep ForestFreedom cry

歌詞は、明るい内容ではないんだけど、曲はスケールがあって、

特にこのバージョンは、力強くて私にはなかなかいい感じです 

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たった四文字でも

2011-07-18 | 木簡

                         (半紙)

         

 

ここのとこ、あれこれ用事が続いておりまして。

その合間、今日は猛暑の中、汗を流しながら断捨離、第3弾・・4弾・・。 

 

今日は重い本棚やらをどけて、古くなった絨毯をはがし、夏用のゴザのような敷物を

カッターで燃えるゴミに捨てられる位に切り刻み、折りたたみ。

 

お蔭で、後で気づくと棘が刺さってたり、あちこち切り傷だらけ 

でも、お~!こんなものがこんなところに!ってめっけもんもあったりして。

 

そんなわけで、今日は何も書いてなくて、前に書いた木簡。

原本はこれ↓  

 

 

 

最初は形臨、そのあとは意臨というか、いろんな表情を探して書いてみる。

 

名筆といったものは、これが「美しいあるべき姿」というのがあるけれど、

木簡は、どんな人がどんな思いで書いたのかなんて解説はないわけで、

そこにロマンが広がるわけで 

 

どんな人だったのかなぁ・・って想像しながら書き始めると、

たった四文字でも、楽しくて楽しくてあれこれと。

それぞれに、イメージを膨らませて頂けると、うれしいです。

 

これ↓(手前)も同じ題材、以前極細筆で書いたもの。

 

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居心地のいい関係

2011-07-07 | 木簡

                      (半紙)

 

 

木簡集字千字文の一節「圖寫禽獣」 としゃ きんじゅう

  

・・なんだけど正直言って、圖と禽は、どうなってるんだかよくわからず

デフォルメもかなり・・獣は、「戦」だと思って書いておりんした。

 でも・・原本はこれ↓だけど、どう見ても「戦」だと思うんだけど  

 

 

 

この本は、いろんなところから木簡の文字を集めてきて千字文にしたという

「集漢簡千字文」という本でして、これは・・もしかして間違い?

 

文字の形は確かではないけれど  今日の書道教室で、

最初はちゃんと(?)臨書してから、創作ということで書いてみた1枚。

 

文字があちらこちらと向きながらも、全体としてしっくりくる居心地を探しつつ。

 

人と人の世も、また似てるような 

 

いろんな個性が混ざり合い、ぶつかり合いながらも

居心地のいい関係を見つけられますように 

 

ぎりぎり七夕に願いごとってことで 

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感じたままを

2011-06-26 | 木簡

                           (半紙)

 

 

木簡集字千字文の一節「鳴鳳在樹」。

原本はこれ↓

 

 

文字は生き物。

そう思うと、色々と話しかけたくなる 

 

鳴さん、鳥のお尻のあたり・・いいお尻。

テンテンテンテンはうっしっし・・って、歯を出して笑ってるみたいね。

 

鳳さんの1画目と2画目の左右の払いは、風に舞う羽のようで

在の左払いは、文字の意味のごとく、堂々と清々しいねぇ

樹さんは、地に根を張った力強い姿、かっこいいねぇ・・とかとか。

 

そしてこの四文字の響き合いに、なんともいえない居心地の良さを感じ。

ありがたや 

 

 

今日も岡本太郎のことばをば。  「壁を破る言葉」 イーストプレス より

 

 ぼくはいつも自分が純粋に感じたこと、考えたことを、

 理解されようがされまいがダイレクトにぶつける。

 

まずは、感じるか、感じないか・・ってことかいね 

 

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文字への思いやり

2011-06-18 | 木簡

                       (半紙)

 

 

今日も木簡臨書。前回の教室で書いたもの。

 

原本はこれ↓ 集字漢簡千字文の一節「浮渭據」

 

 

最初に形臨を意識しながら、右のを書いて、

じゃあ、この四文字をもっとでで~ん!って感じにしたら・・と、左をば。

こうなってくると臨書か?と言われそうだけど。

 

臨書は、形だけじゃないって、特に木簡はそう思う。

一字一字が発しているエネルギーを受け取って、自分なりにどう表現するか、

それも臨書だと思う。

 

もう1枚、羊毛の細い長鋒で。

 

 

たった四文字の臨書から、学ぶものはたくさんある。

たった1枚の半紙は、その四文字にとっては舞台。

だから練習とはいえ、その11枚に集中して、文字の響き合いを大事にしたい。

 

文字への思いやりを持てば、文字はきっといつか応えてくれると信じて

 

 

 

左のカテゴリーに「木簡」を追加しました。

これまでの木簡に関する記事をまとめましたので、のぞいてやって下さい

 

 

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木簡に帰る

2011-06-16 | 木簡

                      (半紙)

 

今日午前中は、書道教室があり。

 

ということで、今日も木簡臨書をば。

原本はこれ↓

 

 

 

大胆なところは大胆に、キュートなところはキュートに。

伸びやかなところは更に伸びやかに。

半紙の中での、それぞれの立ち位置を意識しつつ。

 

久々に、ほんの少し気持ちよく書けた気がする 

 

 

 

正直言って、震災以降、私は被災してもいないのに、日々、心落ち着かず。

元気でいよう、元気を届けよう、そんな風に、自身をどこか騙し騙し。

 

そんな中で、毎日ブログを続けるのは、模索やら矛盾との葛藤もあり。

日々の臨書もサボっていることもあり、振り返ると、お恥かしい限りの作品の数々 

言い訳を言えば、それも自分の記録となるのか・・なんて。

 

迷った時は、木簡に帰るべし。

ふと、今思ったこと 

 

今日は夜からまた、木簡と向き合う時間を頂ける。

Hさん、お越しをお待ちしておりまする 

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大好きな木簡から

2011-06-15 | 木簡

                      (半紙)

 

久々に木簡臨書。

といっても、今日書いたのじゃなくて、ちょっと前に書いたものだけど。

軽やかで若々しく、楽しそうに歌いながら歩いているイメージで書いてみたなり。

 

原本はこれ↓ 楽

 

 

 

それにしても、臨書も日々ちょっとづつでもしていないと当然、鈍るわけでして。

 

たとえば料理なぞも、しばらく手抜きをすると、

メニューも浮かばなかったり、感覚も鈍るでございましょ?

たぶん、そんな感覚。

 

明日から、新しい教室スタートします。

拙ブログから、書TEN、蘭秀会展にもお越し下さり、

木簡をやってみたいと熱望される方が、遠路お越し下さることになり 

 

一緒に学んでいく中で、書を通して自分なりに「何かできること」を

探していけたらと思っています。

 

大好きな木簡から、新しい出会いを頂きました 

楽しみです 

 

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意臨は無限に

2011-06-04 | 木簡

                      (半紙)

 

 

久々に木簡臨書・・というか、木簡からの創作。 

 

集字千字文一節。

遐:遠いの意、邇:近いの意、壹:一、體:体。

「遠い所からも近い所からも、名君のもとに一(体)団となってやってくる」 

 

原本はこれ↓  こうしてみると臨書とは言えないかな・・

 

いつもどこかおどけた表情の作品をかかれる、K林さんを思いながら書くと

こんな感じになったわけで。。

 

いつも教室では、ちゃんと形臨をしたあとで、その方をイメージした臨書をば。

でで~んが好きな人、細い線が好きな人、激しいのが好きな人・・と人それぞれ。

 

自宅で机に向かっても、迷うばかりで何も浮かんでこないんだけど、

目の前にその方がいるから、湧いてくるイメージってのがあるのでして 

 

ひとつの題材でも「誰かのために」「誰かを思って」があると、

無限に表現ができるってところで、書はやめられない止まらないのであ~る 

 

で、この臨書のテーマは・・「おっとりらりらりら~」でござる 

 

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