心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

量は新しい質をつくる

2017-04-13 | 書の話


今年の桜は、思いのほか長い期間楽しめていますね 

年度末でそれなりに忙しかったり、相変わらず日々のあれこれに
追われてばかりで、ブログもなかなか更新できずにいましたが元気にしています。

皆さまはお花見行かれましたか~。

さてと。
ひさびさに書のことをば。

先日、書道教室で書いてみた「是」三種(半紙)。

お気に入りの筆‘雅’広島 熊野筆の仿古堂製
*筆はこちら⇒
 ¥3000の筆は、半紙から半切と多様に使えます♪

私の書の師がこちらの筆をよく使われていて、
日本製なのにお手頃価格で、とても書きやすいのでして。

特にこの雅は、羊毛(柔)に馬毛(硬)も入っているので
柔らかな弾力とシャープな線が出せる優れもの。
初心者の方でも使いやすくおすすめです

さてさて「是」たち。
遊び過ぎね、と母に言われて、母の眼もまだまだ健在!と嬉しくなり。

筆をよく洗わないせい?なのか、時々勝手に筆が割れてくれるので
それはそれで楽しむ~。


不器用そうな?「是」



三種と言わず、百種、千種と書いてみようかな 
一つの文字の可能性を探すのが好き。

量は新しい質を作る。

どんな文字も、どんな人も、積み重ねていくことで
まだまだ知らない世界を見つけることができると信じています。


そうそう、先週末常福寺でのメメントモリ、とても刺激的でした。
レポート、近々。
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いろはと遊ぶ

2017-01-27 | 書の話


昨日の書道教室で参考に書いたいろは歌(半紙)。

ここしばらく、書する時間と言ったら教室の時くらいで
せめて鑑賞の場になんとか足を運ぶという状況ですが、
久々にこういう遊びは楽しや~です。

教室のメンバーの方が、いろはを書いてみたいというので
じゃぁ、他の方もご一緒に~ということにして。

半紙の中にどう文字を組み込んでいくのか、というチャレンジ。



千字文や般若心経では文字数が多いけど、
いろは歌はちょうどいい文字数。

参考に~と、たったか書いたので、文字の詳細は
つっこまないでくだしゃんせ



墨の量、線の細い/太い、かすれ、緩急の呼吸、
隣同士の絡み合い、全体のバランス等々を考えながら。

一字書いて前の文字や空間を見ないで、
行草の流れのごとく突き進むのではなく、
瞬間ごとにそれらを感じながら書く~の体験と体現。

書はそんなところも、人生に似ているなぁ、なんて、ふと。

そろそろ、ようやく、また文字を書きたい、書けるかなと
思えるようになってきたような 

教室の皆さまに、感謝です。





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「極」

2016-09-25 | 書の話

今日は予定通り、旧知の門下生7名で師のお宅に伺いました。
亡くなるほんの数週間前まで、全紙に向かわれていたと。

ここに書かれるはずだった文字は「極」。
書く前にその意味に深く思いを馳せ、気持ちを集中されておられたそうです。

けれど、書かれることのないまま、
師の生き様が、懐かしいお稽古部屋に残されていました。

91歳。
最期まで書きたいという衝動に駆られ、書に人生の全てを注いでこられた姿に
言葉で尽くせないほどの敬意と感謝の思いで、胸が熱くなりました。

また、今日久しぶりに仲間に会えて、師の情熱に心動かされ
共に奮起、切磋琢磨し、書に夢中だった頃を思い出すことができました。

そして、お互いどこにいようとも、それぞれが「今」を大事にしたいね、と。
そして、師に頂いたご縁を、これからもどうぞよろしく、と。
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ブルースな書

2016-01-07 | 書の話
                                「叶」 はがき


空間の中に収めるのではなく、その周りにある空気やエネルギーを
引き寄せるような思いで書いてみました。

たとえば半紙に四文字を書くという時、無意識にお行儀よく
それぞれの居場所に書くのが、お稽古なのかもしれないけれど
作品となったら、線や造形だけはなく、空間処理もその人なりがでるわけで。

私は、大好きな木簡のような、大らかであっけらかんかんとした世界が好き。
強引にはみ出すのではなく、包み込みながら受け入れる、そんな空間が好き。

で、昨日アップしたこちらは。



弾むような、バウンドする「口」から受け取ったエネルギーを
両手を広げて受け止めながら、ジャンプする、そんなイメージ、かな。

書いてる時は、そんなこと意識していないんだけど、
たぶん、そんな感じ。

これも、そんなイメージだけど、十の縦画が直線で弱くて左に流れていることで
上の作品よりも、そっけないというか、響き合いが足りないね。



比べてみると、上の作品は、十の縦画が少し背中が反っていて、終筆が右方向に感じることで
全体のバランスを外へと、導いているような。

って、私の勝手な感想ですけど 

書は、文字を書く、模写する、だけじゃないって思う。
もちろんそこには言葉や意味もあるけれど、
もう、線と空間だけで、自分の世界を表現できたらなぁって、思う。

やっぱり、そう、なんていうか、
色々な出来事に遭遇したお蔭?で、今自分にとって一番必要なものが
何なのか、少し感じられるというか 

ありがたや~。


そうそう、3日から咳風邪をひいているというのに、昨夜は濱口祐自さんのライブに。
ブルースギター。うまい! でもって、トークは楽しかったぁ。

そうそう、私はこんな書を探しているなり~



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作品制作スタート~

2015-04-04 | 書の話
                           (全紙/部分)


毎年4月に開催している蘭秀会書展、今年は会場の耐震工事の影響で
申し込みが集中してしまって抽選に漏れまして、6月5日~7日に開催予定です。

いつもより2か月後だから~と呑気にしていたら、もう4月。
教室では作品制作に励んでいます。

通信で勉強しているgreenさんが、「本来無一物」のことばを書きたいというので
参考にと書いてみました。半切の縦、横とこの全紙。

太目の羊毛筆で、無一物の如く意思を持った力強いイメージで 

ご本人からは正方形がいいとのことでしたが、五文字は難しい・・
で、結局半切横、「無一物」の三文字に挑戦することに 

どんな作品ができるのか楽しみです 

私も作品制作始めなくちゃ~。

蘭秀会展の翌週、6月10日~21日まで、相模原市のギャラリー游で個展も開催予定でして 

昨年6月に、帽子作家の岩元けい子さんと彫金の赤川広幸さんとの
コラボ展に参加させて頂いたギャラリーです♪


今回は、6月13日(土)に丈青さんのピアノとのコラボを計画中です。

楽しかった~と思って頂けるよう、がんばりま~す 
詳細はまたご案内させて頂きます。
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長楽無極

2015-03-30 | 書の話
                        (半紙)


長楽無極(ちょうらくむきょく)
楽しいことが長く無限に続きますように、の意。

極細面相筆で。
点は丸っこくして統一感をば。

長の点々は上の方にくっつけて、楽の木の点々は離すことで
呑気な表情にならないかな、と

無は長の縦長に対して横に平らめにして、無の上部の余白を、
また、極を小さく書いて、無との字間を広くすることで
全体の余白も広く感じられないかしらん、と 

書は、線と空間(余白)が大事って思うのでして。
私の書の師の世界は、まさに線と空間の極み。

先日、同門だった笛吹花さん がウィーンから一時帰国されたので
90才になる師のお宅に一緒にお邪魔しました。

花さんとは20年ぶり近くになるとのことで。
彼女の現在のウィーンでの作家活動についてのお話を聞いたり、
作品集をご覧になりながら、とてもとても喜んでおられて 

私が出会ったのは師が60代、作家としても教えることに対しても
まさに油が乗った攻めの時代、教室では先輩諸氏が熱く厳しく
切磋琢磨する中で、興奮と感動と刺激に満ちた日々だったなぁ 

懐かしいなぁと、何度も何度も微笑んでおられる師にお目にかかれて
花さんと二人、改めて感謝の気持ちで満杯になりました

花さんは現在、黒と白、線と空間の表現を発表されていて
著名な作家と並んで展示されたり、美術館収蔵作品も多く
アーティストとして活躍されています。

十数年ぶりの再会でしたが、出会った頃と全く変わっていない風貌に
モノづくりをしていると年を取らないのかな・・と 

私はいろいろ中途半端だなぁと、反省しきり。。
師と花さんから、私にも湧き出るモノがあったということを
思い出させて頂いたので、おっし!

がんばるぞ~っと 

その日は、ちょうど師の郷里の越前蟹が届いたからと、ご相伴に預かり~。



その日は師がお一人だったので、私はというと勝手しったる場所なので、
お茶の用意やらもっぱら御給仕係。

3時間程お邪魔して、懐かしの駅そばのお店で花さんとまたぴーちくぱーちく。

同じ志を持つ友や、自分の知らない世界を持つ人との交流は
新しい活力をもらいますね。

春到来。
皆さまも外に出て、まだまだ知らない自分を探しに出かけませう。


花さんの作品集のご紹介は次回。
お楽しみに~ 

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部分+部分+部分+・・

2014-07-29 | 書の話


たとえば、ひとつの世界があって。
人でも、絵でも、音楽でも、雲が浮かぶ空でも、本棚でも、
食器に盛りつけられた料理でも、いま目の前に見える空間でも。

で、その全体ばかりを見ていると、そこだけに縛られることもあるというか。

つまり、これは「叶」という文字であって、それ以上それ以下でもなく
「叶」は叶うとしてしか生きられなくなるというか。

でも、こんな風にある部分を好きなようにカットすると、
全く違う音だったり色だったり時間の流れ等々を感じるんだなぁ、これが 

どこを切って、どこを残すか、余白だったり、主張する黒だったりを
自分なりに居心地のいい場所を探すのが、好き 

何事も、部分+部分+部分+・・が重なり合って、ひとつの世界ができてるわけで。
そう、私自身も。まだまだ知らない私も含めて、ね 


↓のは、右側にある黒の直線を消して、左側の余白を少し増やしてみました。


どちらが世界が大きく感じるか、どちらが空間に緊張感があるか、
黒い点と丸い滲んだ点の温度はどちらが温かく感じるか・・

そんな妄想を始めると、時間を忘れてしまうのでして 

さて、全貌はこんな感じです。嬉しいことに、お嫁に行きました。
作品は吐き出したらもう自分の物ではない、と思う日もありますが、
手放すとなぜか愛情も湧いてくるものでして


「叶」 (半紙1/2)

白い木枠の額に、乳白色と薄鼠色の紙を背景に。
作品の口の部分=○と書いた部分の左側の余白が横に伸びる力を感じたので、
薄鼠色を縦に置くことで、全体の空間が引き締まるかなと。

はてさて、どないでっしゃろ。

以前、「叶」の文字の由来を書きとめましたが、この作品は、
「願いを叶えたり、夢が叶う時、必ず誰かに支えられているような・・」
十の縦画を支えにして・・私なりに、そんなイメージで書いた「叶」の文字です 

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同じ詩でも・・母の書と私の書

2014-05-01 | 書の話
                          

于武陵(うぶりょう)五言絶句。

 勧君金屈巵  君に勧める金屈巵(きんくっし) 君に黄金のさかずきを勧める
 満酌不須辞  満酌辞するを須(もち)いず    なみなみと注いだこの酒を断ってはいけないよ
 花発多風雨  花発(ひら)けば風雨多く     花が咲くと雨が降り、風も吹いたりするものだ
 人生足別離  人生別離足(おお)し       人生に別離はつきものだよ


画像は、もちろん私ではなくて、母の書 

今日は蘭秀会書展後の最初の教室があり、展覧会にお越し下さった方が
教室の見学にもいらして下さり、数名の方がお仲間に 

83才の男性も、ようやく自分の時間が持てるようになったので是非お仲間にと
皆さまとても熱心で、おおらかで、これからご一緒に勉強できることがとても楽しみです。

その後、いつものお稽古と、1つの机を囲んでお茶とお菓子を頂きながら展覧会の反省会を。
今回は人数が少ない中でも、皆さまが快くご協力下さり、いつになく心通う
とても充実した心に残る展覧会となりました 

お互いに、これからもどうぞよろしく~と笑顔で終えることができて、
ほっとすると同時に、感謝の気持ちで目頭が熱くなりました。

気持ち新たに日々の精進と、来年の展覧会に向けての挑戦を始めたいと思います 


新しくメンバーになられた方は、筆の持ち方、点・画の書き方からスタートする方、
漢詩を半紙4文字で勉強してから、全文を細字で、半紙、半切1/4などに仕上げていく方、と
それぞれのペースで、互いに励まし合いながら切磋琢磨していけたらと思っています。


でもって、この詩を私が書くと こんな感じに (←クリック)


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デイケアでのワークショップ

2013-07-25 | 書の話
                           「笑」


日々なんだか忙しくて、なかなか毎日展レポートができずに 

今日は、思いがけずご縁を頂き、世田谷区にあるデイケアセンターで、
書のワークショップをやらせて頂きました 

今までいろんなワークショップをやってきましたが、デイケアは初めての経験、
先月からあれこれ構想を練ったりして。

今日は29人と大人数、90代まで、年令、体調も色々で、どうなることやらと思いましたが、
なんとか無事、皆さまの笑顔を拝見することができました。

今回は「笑」の文字を、今、自分がどんな風に笑いたいとか、「笑う」をイメージして、
まずは声に出して笑ってみて、それから書いてみましょう、と 

まずは私が、大きな声で「あははっ~」って腕を大きく回しながら笑ってみる。
そうすると皆さま、しばし沈黙、目が点。
でもめげずに、じゃ、今の笑いを書いてみます、と半紙に大きな「笑」の文字を。

「どんな笑いが聞こえますか?」
「おおお~笑ってるね、あははは~って」
「じゃ、今度は皆さまが、書いてみてくださ~い」

半紙が配られると、皆さまからは「そんなのむずかしくて書けないわ」。

「書くんじゃなくて、まずは笑ってみてくださ~い」
「・・・・」

そう、なかなか急には人前で可笑しくもないのに笑えないものです。
ましては身振り手振りも添えてなんていうと、恥かしいし。

「じゃ、心の中で笑ってみてから、書いてみてください」

お一人お一人、手をとって一緒に書いたり、横で、す~、えいっ、べ~んとか
掛け声をかけたりして、まずは半紙に練習。

「これ、お習字じゃなくて何ていうの?」
「う~ん、絵のような書だから絵書?」
「好きに書いていいのね」
「じゃ、こんなのどうかしら」
「う~ん、どれも楽しいですね!」


左下の作品、笑の下にくるくるがあるのは、「コロコロと笑っている様子」だそうで、
皆さまと、なるほど~と拍手。



初めは表情がなかった方も、筆を持って力強く線を書いて下さったり、
枠だけの消しゴムはんこを作って行ったので、その中に名前の一字を書き入れて作品に押すと
なかなかどうしていいでないの~と、それぞれに自分の作品をしみじみと眺めていたり 

初めはちょっと難しかったかなぁ・・と思ったけど、そんな表情を見つけると嬉しくなります。


漢字には意味があるので、その意味を紙の色、形、線で絵のように表現するというお遊びは、
脳にも気持ちにも、たくさん刺激と興奮を届けると思います 

と、お一方から、ひらがなで書くにはどうしたら?とリクエストがあり。
えっと~ 「わ」を大きくしてこんな感じではどうでせう 
あら、いいわね、とお褒めの言葉を頂き、私も記念写真をば。


とても美人な方なのに、残念ながらお顔は隠して 

約1時間、あちこち走り周りながらも、楽しく充実したひと時でした 

最後に、事務長さんとスタッフの方から、ほぼ全員が参加したというのは初めてです、と
嬉しいお言葉を頂き、ここ数日の緊張もほぐれて、ほっとしました 

そして私自身、これから関ってみたいと思っていた世界なので、とても勉強になりました。
この機会を下さった方々にも感謝致しつつ、こうしたひとつひとつの経験を大事に
私なりにできること、やりたいことを形にしていきたいと思っています。

事務長さん、スタッフの皆さま、今日はありがとうございました。
とっても楽しかったです 

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初心に

2013-05-07 | 書の話
                    

GWはあっという間に過ぎ去ってしまい~。
大掃除はまだ途中のまま日常が戻ってきて、それでもちいとリフレッシュできたかな 


今日の画像は、先日の蘭秀会書展でのワークショップの時、のぼるさんが撮ってくれた写真の一部。
「櫻」という文字を書いてるところでして。

筆は細め・硬めの筆。あ、私ってこういう線書くんだったなぁ・・って、ふと

私は、幸い母が書を学んでいたので、少しは書の世界を見聞きしており、
また母は私の性格やらも知っているが故に、母とは違う系統の師に学びまして。

私は恵まれていたなぁと、今更ながら思うのでして。

師の「線」「空間」「呼吸」「思想」の先のとてつもなく奥深い世界を、十数年間、
間近で体感させて頂けたこと、そしてまたそこに、深い尊敬と憧憬を抱き、
学ぶことができたことに感謝の気持ちが沸々と。

けれども時には、師は師の世界があり、私には私の・・なぞとおこがましいことを
じたばたとする日もあったりして。

そんなのは億年早いっと、蹴飛ばされるに決まってるし、
そうは言っても蛙の子は何とやら、やっぱりそこが居心地がいいのだなぁと、改めて

気持ち新たに、初心にかえるなり 

久々に今日の1曲は、大好きなハナレグミの ♪さよならColor
う・・・イツキイテモ・・沁みるう



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