新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

戦闘機の爆音は「空を切り裂くような」音ではない!

2012-05-24 22:46:08 | ニュース

5月15日の記事「沖縄旅行記の真っ最中ですが…」で、


ところで、神奈川県中部にある私の職場、上空を頻繁に日米の軍用機 が飛び交っています。
プロペラ機のP-3Cでもかなりやかましい
というのに、ジェット戦闘機のFA18ときたら、ハンパないやかましさ で、目の前の人との会話さえままならないほど。


と書いたのですが、今週火曜日から、そのFA18が頻繁に職場上空に飛来して、とんでもない爆音に悩まされています。


いったい何事かと思ったら、読売新聞のサイトにこんな記事を見つけました。


在日米軍は22日、原子力空母「ジョージ・ワシントン」艦載機による離着陸訓練(FCLP)を22日、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で実施し、夜には夜間離着陸訓練(NLP)も行った。NLPの実施は2007年5月以来、約5年ぶりで、県や周辺自治体は反発を強めているが、防衛省によると、米軍は訓練を24日までの3日間、午前9時から原則午後8時まで行うと通告している。


だそうです。
どうりで、爆音の頻度が高いわけです
でも、この読売の記事、


周辺の住宅街には「ゴォー」という爆音が何度もとどろき、


とありますが、記者が実際にこの爆音を聞いて書いた記事とは思えません
また、神奈川新聞のこの記事も、


県内の広範囲で空を切り裂くようなジェット機の爆音が響いた。


と、書いていますが、これも実際の爆音をリアルに表現しているとは到底言えません。いや、「ジェット機⇒空を切り裂くような」紋切り型の記事に留まっています。


現実の爆音は、「ゴォー」でもないし、「空を切り裂くような」(金属的な)音でもなく、空気をグチャグチャに壊しまくる暴力的かつ巨大な音です
しかも、音の出所がどこなのか、さっぱり判らない…
どこを飛んでいるんだろうか? と空を見上げても機影は見えない
と、思いがけない方向から翼の下の装備が丸見えになるほどの低空から、かなりの低速FA18厚木基地方向に飛んでいったりします。


ずいぶん昔、富士スピードウェイにレースを観に行った時、初めて聞くレースカーの排気音に圧倒されたものですが、音量といい、暴力性といい、ジェット戦闘機にかなうものではありません


そんな比類ないとんでもない爆音の連発も今日でおしまい。。。。のはず。

でも、単発で爆音が轟くことは避けられないでしょうけれど…。


それはそうと、今回の在日米軍の離着陸訓練が行われた理由がかなり興味深いものでした。
読売の記事によれば、


在日米海軍司令部によると、同空母は21日に横須賀基地から出港する予定だったが、故障に伴う部品交換のため延期した。艦載機は今月9~18日、硫黄島で陸上訓練を行ったが、実施から10日間が経過すると、洋上の空母への着艦資格を取得する訓練に参加できなくなるため、一部のパイロットに再度、陸上訓練を行う必要が生じたという。


ということで、パイロットの腕を鈍らせないための規則が原因だったとのこと。

近隣への迷惑も考えない戦闘機の所要といい、こんなルールといい、さすがは米軍だと妙に感心してしまいます。

コメント (2)
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