新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

きょうはちょっと過ごしやすかったような…

2015-08-08 23:00:34 | 映画

ここ1週間の酷暑に比べれば、かなりマシだったような気がして、きょうも外出してきました

きょうの行程は以下のとおりです。

自宅⇒徒歩最寄り駅武蔵野線南浦和駅京浜東北線浦和駅⇒徒歩シネコン⇒徒歩浦和駅湘南新宿ライン恵比寿駅山手線目黒駅⇒徒歩目黒区美術館⇒徒歩目黒駅山手線池袋駅買い物池袋駅埼京線最寄り駅⇒徒歩⇒自宅

この行程から察せられるかもしれませんが、今日のTASKは、以下の三つでした。

1) 映画「日本のいちばん長い日」を鑑賞
2) 「村野藤吾の建築」を鑑賞
3) 帰省土産を購入

そして、無事にTASK完遂

   

まずは、きょう公開初日となった原田眞人監督・脚本の 映画「日本のいちばん長い日」のことから書き始めます。

「日本のいちばん長い日」といえば岡本喜八監督による1967に公開された作品が思い出される私でございまして(TVでしか観たことがない…)、三船敏郎演じる阿南陸軍大臣が、閉じられた雨戸の隙間から朝日が差し込む縁側で自刃するシーン(うなり声が蘇るよう…)がきつく脳裏に刻み込まれています、

そんなわけで、私は、この1967年版と、2015年版とで、どこが違う?、どれだけ違う? という視点から見始めたのですが、、、、かなぁ~り違っていました

もちろん、ベースとなるストーリーは、現実に起こったできとですし、さらにいえば、版が変わったとはいえ、ベースとなったのは同じ半藤一利さんの作品ですから、1967年版2015年版とで基本が違うはずはないのですが、「ただのリメイクじゃないよ」という原田監督のつぶやきが聞こえるよう

そもそも、玉音盤争奪戦をメインに、1945年8月14~15日24時間に焦点を絞った1967年版に対して、2015年版は、昭和天皇がぐっと前に出て昭和天皇・鈴木首相・阿南陸相3人の「大人のつながり」を描き込んだ点で大いに異なります

そして、余計な「みどころ」創作することなく、事実(証言)に沿って近代日本にとって最大級「重要な日々」真っ正面から描いたこの作品、これはこれは良い作品だぁ

ただ、を言えば、なんの予備知識先入観もなしでこの作品を観た人が、話の流れを理解をできるか疑問です。
もちろん、映画ですから、「絵で語る」のが基本で、お節介なナレーションやテロップで説明を加えるのは無粋の極みだと私は思っています(この点で原田監督潔い
さはさりながら、登場人物のほとんどが早口だし、出てくる単語の多くが今や使われなくなってしまったことば(いわゆる“死語”
ちょっとこの辺りを危惧しております。

一方、阿南陸相役の役所広司鈴木首相役の山努迫水書記官役の堤真一を始め、出演者の演技は素晴らしいものだったと思います。
とりわけ昭和天皇を演じたモックン、相当にプレッシャーがあったとは思いますが、見事でした。良い役者になってきなぁと思います。

まだ書きたいネタが残っていますが、「村野藤吾の建築」の話ともども、また後日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平日休みの過ごし方

2015-08-08 07:40:03 | 美術館・博物館・アート

夏休み初日のきょうきのうは平日貴重平日休みであります。
もっとも、来週はずっと「平日休み」なのですが、私は帰省していますので、首都圏での平日休みはやはり貴重です

4年前の記事「めったにない『平日休み』は忙しい」で、平日休みの過ごし方について、

1) 官公庁に行く
2) 銀行の窓口に行く(ATMで現金を入金する)
3) 休日には混んでいるところに行く

3つの行動を挙げてみました。
そして、きょうきのうは、上記の2) 3) を決行 (役所には用事がなかった)

まず、4年前と同様、貯金箱に貯まった1円玉と5円玉を銀行口座に入金し(約8ヶ月で300円ほど貯まっていました)、3)日本橋室町三井記念美術館で開催中の「錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展 春信一番! 写楽二番!」を選びました。

三井記念美術館

様々な展覧会の中で、浮世絵絵巻物の展覧会は、ちょっと観客が多いと、行列に並ばないと間近に観られないのが常ですから…。
しかも、写楽北斎も良いのですが、わたしとしては広重春信の作品・作風が好きなんです

と、ここで昨夜は眠くなり、撃沈
「きょう」「きのう」に修正して出直しです。

   

さて、「フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」、楽しませていただきました
浮世絵版画の性格から、借り出した作品を全品展示することは叶わず、会期中に展示替えが必要なため、点数はさほど多くはありませんが(70点ほど)、保存状態の良い作品が多く、また、目を惹く作品が多くて、私のメモ帳には結構な量の書き込みが残りました。

やはり、タイトルどおり、春信の作品が多くかつ魅力的な作品が目白押しで、私は状態

きのう観た春信の作品から「お持ち帰りしたい作品」pick upしますと、「やつし芦葉達磨」「五常 智」「遊女と客(林間煖酒焼紅葉)」「お波お初」、、、と止まりません

これらの作品のうち、ポストカードを買えた「やつし芦葉達磨」を載せておきましょう。

鈴木春信「やつし芦葉達磨」着物のピンクが鮮やかです。
そして、写真では判りませんが、現物を観ると、版木を摺重ねた立体感が感じられて、まさしく芦の葉に乗った美人(達磨)が画面から浮かび上がってくるようでした。

う~~んんん、図録から「お波お初」載せちゃおう

この2作品に限らず、春信って、着物の裾の描き方がホント魅力的です。
春信の作品をご覧になる機会がありましたら、かわいらしい顔と共に、着物の裾にもご注目くださいませ。

    

もう一人の金看板写楽の作品には初見のものはありませんでしたが、4年半前の「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦谷重三郎」展(記事はこちら)以来、久しぶりに大童山を観られてにんまりでした。

また、「三代目沢村宋十郎の大岸蔵人」では、宋十郎の持つ扇の柄に思わず注目

粋ですなぁ、涼しげですなぁ~、、、と感心したら、実はこの文様「観世水(かんぜみず)」という定番の文様なんだとか。

もともとは能楽観世家の定紋で、こちらの記事を借りれば、

四代目沢村宗十郎がまだ源之助を名乗っていた時代に「小間物屋弥七」の役で着て当たり、彼の人気も手伝って流行した。

のだとか。

なるほど・・・。三代目宋十郎は、息子が流行らせた文様の扇を持っていらっしゃるわけですな。

   

その他、目を惹いた作品を急いで(これから出かけるもので)紹介します。

北斎の代表作の一つ「富嶽三十六景 凱風快晴」は、なんとも素晴らしい保存状態で、山腹にくっきり版木の木目が見えるのが面白い

広重の作品では、私が一番カッコイイと思っている「名所江戸百景 深川洲崎十万坪」が、色鮮やかで、ケースの中からを放っているよう

春勝「二代目嵐三五郎の工藤祐経」を観るのは、2年半ぶり(記事はこちら)。
「已己巳己」「いこみき」と読むんでしたっけ・・・

というころで、ちょっと書き足りないのですが、本編はここまで

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする