新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

良弁僧正1250年御遠忌慶賛遠征記 #M-2

2023-10-13 20:47:16 | MISIA

「良弁僧正1250年御遠忌慶賛遠征記 #M-1」のつづきです。

「MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023」バックバンドは、基本的に、最近のMISIAのライヴではおなじみの

Kb:大林 武司、G:吉田サトシ、 Bs:種子田健、Ds:Tomo、
Tp:村田千紘、Tb:池本茂貴、Sax:陸悠 & 曽我部泰紀、Cho:渡辺麿裕美

という面々でした。
おなじみのメンバーなら、おなじみの曲はおなじみのアレンジかというと、そんなことはなく、へぇ~ という新アレンジがポコポコ飛び出すのが、このバンドの楽しいところ
とりわけ、「希望のうた」のアレンジには驚きました
マーチ風のスネアドラムで始まるのに慣れきっていたところに、ピアノで始まるのですから 「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO」で、作者の矢野顕子さんとこの曲を共演したことがきっかけとなったようなアレンジで、これはこれでステキでした

「希望のうた」に限らず、今回のライヴでのアレンジは、いつもにも増して「MISIAの歌声を聴かせよう」という意図を感じるものでした。
そして、そんなある意味シンプルなサウンドに乗ったMISIAの歌声は、深く美しく響き渡っていました
もしかすると、国宝 八角燈籠音声菩薩さんたち(笙、尺八、横笛、鈸子=ミニシンバルの4人組)も、演奏に加わっていたのかもしれません

MISIAMCのとき、ほとんどの場合、大林さんBGMを生演奏しています。そして、そのBGMがごくごく自然に、次の曲のイントロに変わっていくのが、ホントにお見事
しかも、そのイントロも、なんの曲なのか判らないこともしばしばで、とてもスリリングSoul Jazz以降のMISIAのライヴでは、私の楽しみの一つになっています。

   

東大寺大仏殿で歌うMISIAといえば、2020年7月の TBS「音楽の日」が思い出されます。

MISIAの歌う「逢いたくていま」「さよならも言わないままで」「明日へ」3曲は、コロナ禍真っ只中というタイミングも相まって、TV越しでもグッと来るものがありました。
あれから3年経ち、新型コロナも落ち着いたところでの有観客での東大寺ライヴ初日この3曲を歌ってくれましたが、2日目「さよならも言わないままで」はカット
このセットリストの変更(曲順も変わった)にはどんな意味があるんでしょ

全セットリストが、2日目が初日より1曲少なかったのは、観客の帰りの「足」を考慮して終演時刻を決め、それまでの進行状況から「さよならも言わないままで」カットしたのかな? とも思いましたが、まだライヴ中盤の曲でしたから、この線はなさそうです
と、すれば…と考えると、MISIAの曲の中でも1-2を競う「悲しい曲」2曲ともセットリストに入れるのは妥当か? と検討した結果、コロナ禍象徴する「さよならも言わないままで」をカットしたのかもしれません。
初日だけ歌ったのは、「音楽の日」から期待した観客へのサービスだったとか…?

過去のMISIAのライヴでは、「逢いたくていま」⇒「明日へ」と続けるケースが多かったと思います。悲しみの極みのような「逢いたくていま」に続いて、辛い体験から立ち上がって前に進もうという「明日へ」という流れは、「癒やし」というかなんというか…
この観点からすれば、初日「さよならも言わないままで」以降の曲順は、ストーリーが想像できない流れだったな…
それに比べて、2日目「逢いたくていま」⇒「明日へ」⇒「愛をありがとう」から、堂本剛さんとの共演を挟んで、「アイノカタチ」⇒「あなたにスマイル:)」で〆る流れは、とっても自然に感じられました

   

今回のライヴで私が「初聴き」だった曲は、ゲストの持ち歌を除けば、「傷だらけの王者」「ひとはいろいろ」「愛をありがとう」3曲でした。

このうち「PEACEFUL PARK」のテーマ曲でもある「ひとはいろいろ」は、正真正銘の「初聴き」。この曲は、開演前とか「幕間」で、いろいろな人たちがこの曲を歌うのをビデオ映像&音響で聴きましたが(2日目は NARITA TOHMAS SIMPSONも演った)MISIAが歌うとぜんぜん別物
なんじゃ、このユルい曲は… と思っていたのに、「良い曲じゃないかとなるのは、MISIAマジックでしょうか

「傷だらけの王者」は、「これなら聴ける」という印象

そして、「愛をありがとう」。この曲は、今回のライヴで一番「初聴き」期待していた曲でした。
ポテチのCMと、配信音源と、「MISIA星空のラジオ~Sunday Sunset~」と、今年7月のTBS「音楽の日」で聴いていましたが、で聴くのは、この2 days初めてでした。
MISIAにとっても、ライヴで披露するのは河口湖ステラシアターでの「PEACEFUL PARK Charity for Happy Inclusion 2023」 2 days 以来 3 & 4回目
かつて、MISIAは、「よく『CDで聴くよりライヴの方が良い』と言われるんですけど、それはCD収録後に何度も歌い込んでいるんですから当然です」と、MISIAにしか言えないようなことを平然とおっしゃっていました。
その弁でいえば、「愛をありがとう」発展途上のはずなんですが、、、、ライヴ(生)で、あの超広い音域で、MISIA以外には歌えなそうな、あの難曲を、あれほどまでの完成度で、聴く人の胸にダイレクトに響かせるとは…
判ってはいたけれど、やはり MISIA凄い

と、月並みな〆になったところで、「#M-3」につづきます。

つづき:2023/10/14 良弁僧正1250年御遠忌慶賛遠征記 #M-3

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