新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2025年最初の遠征は愛知へ #2-1

2025-01-15 14:52:44 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「2025年最初の遠征は愛知へ #1」のつづきは、愛知遠征2日目(1月12日(日))編の始まりです。

私は、遠征2日目名古屋市内の観光にあてて、昼下がりの早めの新幹線で帰ることにしていました。
ただ、その観光スポットとして出発前からピックアップしていたのは、朝ドラ「虎に翼」東京地裁に見立てられていた名古屋市市政資料館(旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎)だけでした。
この状況は当日朝になっても変わらず、地図アプリを見ながら、観光スポットルートを検討していました。
そして、最終的に決めたのが、「#0」で書いたように、名古屋駅⇒名古屋市市政資料館⇒徳川美術館⇒鶴舞公園⇒名古屋駅という周回ルートでした。

9時をちょいと過ぎた頃に行動を開始し、まずは名古屋駅へ。
リニア中央新幹線の名古屋駅新設工事のために複雑怪奇になっている道路(多くが車両通行止め&歩行者専用になっていた)を難なく通過して名古屋駅に着くと、コインロッカーに荷物を入れて…と思ったら、名古屋駅のコインロッカーって、なんとも目立たない
京都駅なんて、これでも足りぬか とばかりに、あちこちにコインロッカーが並んでいるのですが、名古屋駅勝手が違いました
それでも、「コインロッカー検索機」で場所を確認すると、使い勝手の良さそうなエリアにあるコインロッカーに荷物を入れ、さぁ、身軽になったぁ でした。

名古屋駅から地下鉄桜通線久屋大通駅地下鉄名城線と乗り継いで、名古屋城駅で地上に出ました。

ここから私はルートを間違え、わざわざ市役所・県庁の裏手を通る遠回り(逆回り)ルートを歩いてしまいました。
市役所・県庁の裏手には、県や市の公館が立ち並んでいて、日曜日だけに閑散としていました。

県庁ではなにやら工事が行われているようで、養生壁危なっかしい

と、左手の立派なお屋敷の門を見ると、、、

「大村秀章」ということは、知事公邸なんですな

さて、空濠に架かる久屋橋を渡ると左に曲がり、空濠を眺めながら進みました。

空濠は草刈りなどしっかりと管理・整備されているようでした。
名古屋城は空濠が多いイメージですから、名古屋市は空濠管理に手慣れているのでしょうね。

「市政資料館南」交差点を左折すると、この辺りの住所は、、、、

町名表示

そのものズバリ「東外堀町」でした

ここで右手に瀟洒な洋館を見つけました。

門柱には「愛知懸議員會館」とありますが、いったい何のための建物?
どうやらこの建物は、名古屋市長も務めた大喜多寅之助さんの事務所兼邸宅として1920年に建てられたものらしい。
そして、1952年に愛知県の所有となり、現在に至るというもの。
でも、やはり何に使っているか良く判りません。
「議員会館」といえば、国会議事堂の裏に3棟立っている「議員先生たちの集合事務所」のイメージなのですが、ここはそんな使われ方をするには狭すぎます。県議会議員先生たちの社交場なら判りますが…

このように、道を間違え、遠回りしてしまった故に、空濠やら愛知県議員会館を眺めることができたわけで、結果オーライです

   

そして、名古屋市市政資料館に到着

いやぁ良い建物です

名古屋市市政資料館パンフレット(300円)から抜き書きしますと、

この建物は、大正11(1922)年に、当時の司法省によって名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎として建設されて以来、昭和54(1979)年3月に名古屋高等・地方裁判所が現在の新庁舎に移転されるまでの間、中部地方の司法の中心として活動し、歴史を深く刻み込んできました。
また、この建物は、煉瓦の、花崗岩の、銅板の、スレートのを組み合わせた華やかさと荘重な構成にまとめあげた、ネオ・バロック様式を基調とする建築様式をとっており、日本の近代建築における大正末期の動向を忠実に表現しています。
こうした経緯から、歴史的・文化的にも貴重な遺産として、昭和59(1984)年5月21日、国の重要文化財に指定されました。
名古屋市では、この建物が市民の皆さんに残されている重要な文化遺産であることから、この建物が持っている歴史的特性を踏まえながら、文化的に有効に活用していただくことができるよう、名古屋市市政資料館として整備したものです。

だそうです。

ちなみに、帝冠様式の代表的な建物であるところの名古屋市役所は1933年愛知県庁は1938年の竣工です。
わずか10年の間に建築様式もずいぶんと様変わりしたものです。

さて、車寄せを抜けて中を見ますと、

階段があって、その奥にも階段
こういう、構図、好きなんですよねぇ~

最初の階段を登って2階に入ると、

おぉ、「虎に翼」で何度も出てきたあの階段

この階段を登る前に、2階をウロウロしてたところ、「虎に翼」の出演者の皆さんの色紙が飾られていました。

この中で、伊藤沙莉さんの色紙が「はて?」しててかわいかった

この色紙が飾られている場所の裏側は事務室になっていまして、わたしはここで名古屋市市政資料館のパンフレットを購入しました。
そこで驚いたのは、「領収書を発行しますので、苗字だけ教えてください」と言われたこと。そういえば、駿府城址パンフレットを購入したときも、職員さんから苗字入りの領収書を発行してもらったっけ…
レジスターを1台置けば良い話なのだけれど、コスト的には、職員さんの手を煩わせるほうがマシなのかな…

階段を昇り、2階を見下ろすとこんな感じ。

それにしても、色づかい「裁判所」だったとは思えないほど明るいのはどうしたことでしょう?
天井なんて、こんな色と意匠だし、

階段突き当たりのステンドグラスも、裁判所らしく「天秤」の意匠を使いつつも、優美で、そして明るい

そういえば、去年の紅白歌合戦での米津玄師さんと「虎に翼」とのコラボ企画は、この名古屋市市政資料館で収録されたものでしたが、床を緑にして、階段の両端ほかには球状のフロアライトを並べて、さらに華やかに演出していましたっけ

あのコラボ企画で、トラちゃん「よねさんと呼びかけるシーンがあったのですが、あの「よねさん」米津さんにもかけてるよね

   

名古屋市市政資料館は、「建物展示」のほか、「市政展示」「司法展示」が常設展示の 3本柱になっていました。
私のばあい、名古屋の市政にはほとんど興味がありませんから、もっぱら「建物展示」「司法展示」を楽しんだわけでありまして、その辺は「#2-2」につづきます。

つづき:2025/01/17 2025年最初の遠征は愛知へ #2-2

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