「紀伊半島旅行記(その20:伊勢2日目編 その3)」のつづきです。
ここんとこ、何かと忙しくてなかなか記事を書けずにおりました。FIFA World Cup 2014
も始まってしまいましたし…
今朝なんぞは、いつもと同じような時刻
に出かける
必要があったものですから、意識
していたら、いつも以上に早く
起きてしまい
、おかげでスペインvsオランダ戦
の後半をフルに観ることができました。
オランダ、強かったなぁ~
前回チャンピオンのスペインがあそこまでボコられる
とは思いませんでした
この後、チリがオーストラリアに2点差で勝ったことで、まだ緒戦を終えただけとは言え、得失点差▲4点のスペインは苦しいだろうな…
サッカーのことはともかく、神宮徴古館のお話です。
神宮徴古館の近くには、
人間と自然の産物との関わりをテーマとした日本最初の産業博物館です。 伊勢神宮のおまつりで神様に進める神饌(しんせん)を始め、お供え物を調える施設の工夫をこらした展示や、 明治時代に開催された内国勧業博覧会などに出品された産業資料、 またサメの剥製・蝋細工の植物模型といった自然科学系の資料も多く収蔵・展示しています。
という神宮農業館と、
20年に一度、正宮に隣接する御敷地に新宮を建て、大御神をお遷し申し上げる神宮式年遷宮。 この遷宮を奉賛して、当代最高の美術・工芸家から奉納される絵画・書・彫塑・工芸を展示しています。 遷宮が行われるたびの、20年毎のきめ細かい美術工芸のあゆみを展望することができる画期的な特色を持つ美術館として注目されています。
という神宮美術館があります。
っつうか、あるそうです。
私、勢いで「三館共通券
」を買ったのですが(700円
)、上に載せたチケット
の写真
でお察しのとおり、神宮農業館と神宮美術館には行かずじまい…
伊勢から奈良に向かう特急電車を予約
してたもので、先を急がなくてはならなかったんです…
でも、この「三館共通券」には「当日限り有効」とは書かれていません
から、次に伊勢に行ったときに使えるかもしれません
(保証はありませんが…
)
さて 、「その19」で書いたように、神宮徴古館には伊勢神宮に関する史料のほか、伊勢神宮が祀る神々のために作られて、20~40年のお務め
を終えた「御神宝類
」の現物
が展示されています。
つまり、せんぐう館で「見本」を観るだけもいたくときめいた「御装束神宝
」(記事はこちら)の、その本物
が展示されているってわけです
んでもって、拝見して思ったのは(ありきたりかも知れませんが…
)
伊勢神宮、恐るべし
ということ。
やはり、
20年前(or 40年前)に製作されたモノ を、そのままに再現することに専念した職人さん達の技能とプライドと意地が炸裂
なんですよ
Originality(型破り)を炸裂させるためには、寸分違わず再現する技能(型)がなければ、「かたなし(型無し)」なんだよなぁ、と改めて思った
のでありました。
【追記】神宮徴古館では、図録
を買ってきました(1500円
)。
この図録を読むと、なかなか興味深いことが書かれていました。
例えば、「神宝」には多くの武器武具(太刀60振、弓59張、靫47腰、鉾55竿、楯55枚)が含まれる一方で、文具は研(すずり)1点だけだということ。
また、遷宮のたびに、まったく同じ「神宝」を再現してきたのかと思ったら、
皇大神宮には24竿の鉾がある。奈良時代の鉾の形式といえば正倉院宝物にその例があるように、鉾身の元が筒状になり柄に覆いかぶさるように取りつけてある。いわゆる袋穂(ふくろほ)の形式だが、平安期にはこれが太刀の場合のように鉾身の元を扁平に細くして柄の中に差込む中子の形式になる。(中略)
このように神宮の神宝装束はわが国固有の文化を伝承するといいながら変遷を遂げてきたのであり、またそうした性質を持っていた。
だそうな
う~む…
それにしても、振・張・腰・竿・枚…と、日本語での数え方って難しい… (2014/06/15 06:43)
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