「好天に誘われて皇居見物 (前編)」のつづきです。
「前編」で載せた「『大嘗宮一般参観』,『令和元年秋期皇居乾通り一般公開』参観経路」に、私の歩いたルートと、ちょっとしたスポット
をプロット
してみました。
「前編」の最後に載せた「私が最初に目にした大嘗宮」の写真は、★Aで撮影
したもので、時刻は11:20
でした。
ここから大嘗宮前(★C)までが、行列嫌いの私(こちらをご参照方)には苦行
以外の何ものでもありませんでした
せっかく「参観経路」図をいただいたのに、ろくに見ることもせずにバッグにしまっていた私、★Aからすぐに★C
に行けるものと早合点したのですが、周りの人たちの会話から、ちょいと雰囲気がビミョー
なことに気づきました。
そして、本丸跡の外周路の反対側(東側)を見ると、、、、
あれまぁ~ 何ですか? あの行列
は
ここでバッグから「参観経路」図を取りだして、よく見ると、本丸外周路をほぼ3/4周しなければ★Cに行き着けない…
今になって思えば、この行列の前半、本丸外周路の前半=西側はまだ良かった
紅葉も楽しめたし、
大嘗宮を正面からその全貌を眺められましたから…
宮内庁前で別れた「大嘗宮だけ観られればいいや」組の人たちと合流する★B
から先(本丸外周路東側)見える
のはただただ前を進む人たちの後頭部のみ…
加えて、★B地点(通過時刻は11:30)で群衆をさばいていた皇宮警察官の「ここから約60分かかります。大嘗宮を観ることをあきらめた人
は、ここから下に降りられます」という呼びかけもなかなかでした
せめてもの救いは、天候が良かった
ことくらいかな…
寒風にさらされたり、雨
・雪
の中であんな行列
に並ぶことを思えば、まだマシです。
天候が悪かったら、あんなに人が集まらなかったでしょうけれど。
今週末の東京は、それこそ「雨 or 雪
」の悪天候
らしいです。
それはともかく、それでも行列はジワジワと進み、ついに★Cに到着
ホントに★B
から1時間
を要して、時刻は12:30
でした。
ここまで来ると、行列に並ぶことなく、ある程度自由に、大嘗宮を拝見
することができました
まず目に入ったのは、皮をつけたままほとんど生木の部材が、鳥居や千木、鰹木などに使われていたこと。
近くで観ていた人からの、
皮をつけたままの木の方が風雨には強いらしい
という会話が聞こえてきて、真偽は判りませんが、ほぉ~、そういうものか…
と思った次第です。
と、ここで大嘗宮の全体図を…。(参観経路図の裏面です)
「天皇陛下がご即位の後、初めて新穀を皇祖・天神地祇に供えられ、自らもお召し上がりになり、国家・国民のためにその安寧と五穀豊穣などを感謝され、ご祈念になる大嘗祭の中心的な儀式」という「大嘗祭の儀」は、「悠紀殿供餞の儀」と「主基殿供餞の儀」がセットになっていて、大嘗宮も、東側の悠紀殿と西側の主基殿を中心に、ほぼ左右対称に作られています。
悠紀殿と主基殿をしげしげと見ていた私、ある「違い」に気づきました
それは千木
どちらも、皮のついたままの木材を半分にして、皮のついている側を建物の外側に向けていますが、その形は、悠紀殿が、
水平に切られている、いわゆる「内削ぎ」なのに対して、主基殿のそれは、
垂直に切られている、いわゆる「外削ぎ」になっています
ここで思い出したのは、伊勢神宮でした。
こちらで書いたように、内宮(皇大神宮)の本殿は千木が内削ぎ、外宮(豊受大神宮)の本殿のそれは外削ぎです。
伊勢神宮の内宮と外宮とでは本殿の鰹木がそれぞれ10本と9本と違いがありますが、悠紀殿・主基殿の鰹木は、どちらも2本×3組+2本=8本で同じでした。
それにしても、大嘗宮を構成する建物群を観ると、そのほとんどは、屋根と柱と梁しかない簡素なものです。
大嘗宮は、たった一夜の大嘗宮の儀のためだけに使われるもので、再び使われるこことなく解体されてしまいます。
パビリオンですから、すべての建物を壁アリにするのはMOTTAINAIですものねぇ。
とか思いながら、悠紀殿の裏側ギリギリ(★D
、時刻は12:44)まで行き、しっかと目に焼き付けました
この眺めを最後に、書陵部の前を通り、梅林坂を下り、大手門よりも空いているという平川門から外に出ました(★E
時刻は12:58)。
行列疲れしたぁ~。
でも、一生に一度あるかないかの機会でしたから、行って良かったと、心から思っていますよ、ホント。
皇居東御苑から退出したあとの話は、別立てで書こうかな…
それにしても、平日にしてこの人出、今週末はどんなことになるんでしょ
今週末に皇居に出かけようと思われている皆様、Good Luck です
つづきのようなもの:2019/12/05 好天に誘われて皇居見物 (補遺編)
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