「2018年最初の関西旅行 #3-1」のつづき、奈良編です。
近鉄奈良駅を出た私は、東向(ひがしむき)商店街を通り、左折して坂道を登り、興福寺北円堂の南側から興福寺エリアに入りました。
ここまでの私のルートマップは、、、、かつてこれほどシンプルなルートマップがあったことか
東向商店街から興福寺に向かうルートには2通りありまして、この日、私がとったルートと、もうちょい東向商店街を進んで、高速餅つきで有名な中谷堂のある三条通りを左折して猿沢池の畔から石段を登って
南円堂の前に出るルートです。
私が左折した交差点からもうちょい三条通り寄りの左側にかなぁ~り魅力的な建物が立っています。
親愛幼稚園です。
この幼稚園、日本聖公会系、つまりキリスト教系(イングランド国教会系)の幼稚園なんですが、その建物は純和風
とにかくイイ感じの建物なのですが、私の写真コレクションには愛育幼稚園の写真
はありません
そこは幼稚園ですから、通りすがりの人間がカメラ
を向けるのは、あらぬ疑い
を持たれる恐れがあるわけで…
この親愛幼稚園の園舎と、その設立母体であるところの奈良基督教会の礼拝堂は、
園舎は当初は教会の信徒会館として計画されて1929年完成。礼拝堂は翌1930年に完成、献堂聖別式が行われ、同時に親愛幼稚園が始まりました。当時、この教会の信徒であった宮大工、大木吉太郎さんが、それまでの寺社修復の経験を基に細部にまで思いを凝らし、精魂傾けて設計・施工されたのがわたしたちの礼拝堂と園舎です。以来88年の間、多くの方々の労苦と祈りによって大切にまもられて今日に至っています。
という経緯を経て、重要文化財の指定を受けています。
「クリスチャンの宮大工」というのはアリか? とも思いますが、大木棟梁は公私をしっかりと区分されていたのでしょう。
この建物群は、「宮大工によって造られた教会」として、3年前に放送されたブラタモリ「奈良~奈良発展の秘密は“段差”にあり」でしっかりと紹介されていました。
もちろん、この回の録画はしっかりと保存しております
っつうか、録画に失敗した回を除いて、「ブラタモリ」はしっかりと保存
しております。
さて、今回の奈良行きの一番の目的は、今年1月にリニューアルオープン
した興福寺国宝館を拝見することだったのですが、その前に、西金堂跡の八重桜
を愛でて、
落慶法要が半年後に迫った中金堂の前を通り、
五重塔。
軒の深い五重塔の写真を撮るときは、これくらいの曇り
具合がちょうどイイ
感じ
さて、久しぶりの興福寺国宝館、っても2016年9月以来、1年半ぶりなんですけど…
リニューアルオープンした興福寺国宝館は、、あれま、出入口が左右入れ替わっている
全体の配置は変わっていないようですけど、そして、半年ぶりの仏さん、八部衆、十大弟子、龍燈鬼・天燈鬼、金剛力士ほかの皆さんですが、廻り方が逆
になるだけで、結構印象が変わるものですなぁ
そうそう、新装なった興福寺国宝館は、リーフレットを用意していました。
A6サイズを縦折りした細長い判型で、ハンドブックとしてほどよい大きさ&形だと思います
しかも、その内容も、興福寺の誇るお宝について個別の解説が載っていて、かなり良いデキかと思いますぞ
例えば、阿修羅像を含む八部衆像の解説ページはこんな具合。
どうでもいい話ですけど、八部衆の中では年長組っつうか、おっさんっぽい 畢婆迦羅(ひばから)さん、
どうしてもカピバラと呼んでしまいそうで、ホント、申しわけない
つづき:2018/06/14 2018年最初の関西旅行 #3-3