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陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに
乱れそめにし われならなくに (河原左大臣 822~895)
「陸奥・みちのく」は現在の東北地方東部。「しのぶ・信夫」は福島県の旧郡名。今の福島市南部にあたる。「もぢずり」は信夫地方の独特の織り方で、乱れ模様のような織り方でないかと言われています。そのように心が乱れています、ということかな。
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君がため春の野に出でて若菜つむ
わが衣手に 雪は降りつつ (光考天皇 830~887)
まだ雪が微かに降る頃ですが、野に出て、せり、なずななどをつみます。
冬の間に乏しかった野菜を好んで食しましょう。