ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

百人一首我流解釈詩 16~18

2023-05-10 10:10:22 | Poem

16

立ち別れいなばの山の峰に生ふる

まつとし聞かば いま帰り来む  (中納言行平 818~893)

 

「因幡・いなば」を「居なば」、「松」を「待つ」にかけている。

因幡にゆくために、お別れですが、「待つ」と言ってくだされば、

すぐに戻ってまいります。

 

17

ちはやぶる神代もきかず龍田(たつた)川

からくれなゐに水くくるとは  (在原業平朝臣 825~880)

 

「ちはやぶる」は「神」にかかる枕詞。紅葉で川が赤く染まることなんて、

神々の時代ですら、聞いたことがない。

 

18

住之江の岸に寄る波よるさへや

夢の通ひ路人目よくらむ  (藤原敏行朝臣 生没年不詳)

 

住之江の岸に寄せる波のように、人目のない夜、夢の中でさえ逢っては

下さらないのですね。

「よく」は避けるという意味がある。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。