inti-solさんのブログに、英語表記について標記に関する記事(http://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201101100000/)が出ていました。
私も、名刺を作り始めた頃ですから、20年以上前から、英語での自己紹介やアルファベットでの表記を自分の生活習慣に応じた「氏・名」の順で発音・表記しています。つい忘れてしまって、非日常的に「名・氏」の順番で自己紹介してしまうこともあるので(学校教育?の影響がなかなか抜けません)、可能な範囲での実践です。「メダカ社会」への蟷螂の斧。
動機は、inti-solさんがお名前を上げておられる方の影響でした。同氏による、もっともお薦めする著書『日本語の作文技術』の中に出てきた話ではないかと思い、今確認しましたが、違っていたようです。いずれにしろ、『貧困なる精神』の「すずさわ」シリーズの初期のころだったと思いますが、書庫を探して確認する時間がありません。名刺の表記の仕方が例図されていて、それも真似をさせていただいています。ついでに、アルファベットによる住所表記方法も自分の生活習慣に応じた順番にしています(つまり国名・県名・市名・・・)。これもその方の影響。
名刺の氏名では、「氏」はすべて大文字のアルファベット、「名」は頭文字以外は小文字で表すことで、「氏」・「名」の区別を相手に理解してもらいます。実際は、「氏」と「名」の間に「,」を入れて、どちらが「氏」であるかを強調しています。ちなみに、職業上の肩書きは特に入れていません。聞かれれば説明しますが、それで特に不便はありません。名刺で連絡先さへ分かればよいのですから。これら全て、同氏の影響。
ローマ字も訓練式かベボン式かどうか、などという議論もあります・・・。それについて確認しようと、再度、『日本語の作文技術』を見てみたところ、同氏の著書の冒頭にいつも掲げられる凡例の部分にここら辺の同氏の〝こだわり〟が簡単にまとめられていることを思い出しました。
自己紹介で特に問題が生じたことはありません。どちらが「氏」かという誤解を避けるためや、語呂から、基本的に「氏」しか言わないことも多いです。「氏」と「名」の単純な発音の長さから、「氏・名」で言うと、語呂やスワリが悪いと感じています。ですので、「氏」のみを言うことが多いです。
問題は、公文書(あえて、曖昧に書きますが)的な何らかの文章化した際です。検索などで、「名」を「氏」と誤解されてしまうことがあります。
また、単記の場合には自己責任の範疇で、臨機応変に記名しますが(可能な範囲で、「氏,名」の方法)、連名の場合には問題が生じます。特に、私の生活上の習慣とは異なる「氏名」の表現法を用いている方との連名の場合です。どちらの方法も複数人いたりすると、悩みの種で、私のみ私独自の方法で表現するのも変ですし。私は変ではないと思うのですが、私のみ「氏,名」方式で記述しても〝ハジカレ〟てしまう場合が多いですね。
人様が私の名前を記載して下さる際にも不満があるのですが、私のみに「氏,名」方式を採用して頂くことが憚られる場合も多いです。
別件ですが、同記事に対する常連さんのコメントが付いています。ハンガリーのブタペストについて。名前は忘れましたが、有名な鎖のつり橋なども含めて、本当に印象に残る街です。
とある用事で知人と二人。ウィーンかどこかから、ハンガリーに移動しました。たしか35℃を超える猛烈な暑さでした。いや、40℃近かったかもしれません。少し歩いては、冷たいものを求めた記憶があります。安宿(夏休みを利用した寄宿舎?)でコーヒーだけがおいしくなかったことを除けば、何の不満もない思い出深い旅でした。
ついでに、知人の所属するその集団(職場、その家族や恋人を含めた場)では、男女年齢に関わらず、お互いを「名」で呼び合います。その国(オーストリアでもハンガリーでもない、ヨーロッパの国です)の全体の習慣ではなく、彼の所属する集団内のみ習慣のようです。同国の他の集団でもそういう習慣はあるようですので、その国では別に珍しいわけではありません。敬称をつけて年上の方に「氏」で呼び掛けると、出会ったその日に、〝友人(?)〟なのだから「名」(あるいはそれを縮めたニックネーム、「ジョセフ」なら「セフ」とか、私であれば「名」の前半部分だけとか)で呼ぶように言われたこともあります。このケース(一般論としても)、日本では絶対にそんなことは出来ません・・・。つまり、社長や部長、その家族に向かって、敬称もなく、「花子」とか「太郎」と呼びかける、ということです。慣れるまでには、相当のためらいが・・・。
Inti-solさんの記事に触発されて、上記のようなことを考え、思い出しました。