祝島での暴挙に関して、WP「情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)」の記事をコピペさせてもらいます。
記事でも指摘されているが明らかなSLAPP(SLAPP)。祝島でもSLAPPが行われていることは、『週刊金曜日』で烏賀陽弘道さんが指摘。烏賀陽さんによると、沖縄でも同様な陰湿なイジメが行われているらしい。
エネルギー自給率100%構想についてはasahi.comにも同様な記事(http://www.asahi.com/eco/SEB201101190009.html)。是非、内橋克人さんらの提唱するFEC(FEC)を目指してほしい。
原発批判派に対する電力利用批判については、最近も再引用したが、再度、松下センセ(松下竜一さん)の言葉を。
「「俺たちは電力を要求する。されど俺んちのそばにゃ発電所は
真っぴらごめんだ。―――さあ、あとどうするかはお国の方で考えろちゃ。
国っちゅうもんな、そんなこつ考えるためにあるんと違うんけ?」
と開き直ってうそぶけばいいのである。それが現状況で、みずからの命と
健康を守りわが里を守る住民側のしたたかな論理である。しかり、
開き直ること以外に、虫ケラ住民われらに抵抗の論理があられようか」。
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【http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/a27fb2ad6d261e85abb78689786e46f3】
祝島の上関原発反対運動者に課された違反金は五人組の連帯責任思想!
祝島の島民が反対している上関原発について、中電側が求めた反対運動禁止の仮処分が認められ、これに違反すると、一日500万円の違反金を支払うよう命じる判断が昨年11月、最高裁判所によって確定した。ちょっと、古いが、この判断のなかで、裁判所が、500万円の支払いについて、連帯責任としているので、記録に残しておきたい。
中国新聞によると、【山口県上関町への原発建設計画に伴う海面埋め立て工事をめぐり、中国電力が、反対派の祝島住民たち39人と住民団体の妨害行為に制裁金を科すよう求めた間接強制で、最高裁は22日までに、妨害を受けた場合の中電の制裁金請求を認め、住民側の特別抗告を棄却した。妨害行為1日につき制裁金500万円を科す山口地裁岩国支部の決定が確定した】という。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201011230089.html
この判断について、あまり、触れられていない問題が、連帯責任となっているということ。39人のうち一人でも違反すれば、残りの38人も含む全員に500万円を中電に支払うよう命じているのだ。
山口地裁岩国支部の主文は次のように書かれている。
1 債務者らは、自己又は第三者をして、別紙物件目録の区域のうち、別紙図面の青線で囲まれた範囲の公有水面に漁船、シーカヤック等の船舶を侵入・係留させ、あるいは同水面において工事関係船舶及び施設等へ接近、接触及び侵入する等、債権者の同水面に対する使用を妨害する一切の行為を、債務者による同水面における埋立てに関する工事が竣工するまでの間、してはならない。
2 本件決定送達の日以降前項記載の義務に違反し、債務者らが前項の行為をしたときは、債務者らは、債権者に対し、各自、違反行為をした1日につき金500万円の割合による金員を支払え
ちょっと、聞きなれない言葉だけど、各自~支払え、というのは、連帯して~支払え、という意味。つまり、39人は、だれかが違反したら、自分が支払わない限り他の人にも500万円の借金を負わせることになる。もし、自分だけだったら、破産してもいいから反対行動を続けたいという人も、ほかの人にも迷惑をかけるとなると、躊躇せざるを得ない。
これは39人が非常に固い関係だったらまだ、納得のいくところもあるが、単に原発反対運動を一緒にしているだけの39人にこのような連帯責任を課すことは、市民の抵抗運動を圧殺するに等しい。
表現の自由の侵害につながりかねない危険性を秘めているように思う。
SLAPP(“Strategic Lawsuit Against Public Participation”)というのは、言論封殺・住民運動封殺を図る訴訟のことをいうが(通常は高額訴訟)、今回、少なくとも、「連帯保証」の部分はまさにSLAPPといえるのではないだろうか。
ところで、上関原発に反対する祝島の島民は、【太陽光など自然エネルギーで同町祝島の電力の自給100%を目指すプロジェクトを始める】のだという。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201101150035.html
【当面は島内に現在約300戸の民家のうち、100戸への太陽光発電機の設置を進める。太陽熱温水器、し尿を使ったバイオマス発電なども導入。10年程度かけ、島内で必要な約千キロワットの発電ができるようにする】といい、【資金確保のため、企業や芸術家に売り上げなどの1%寄付を募る】らしい。
企業ブランドを売る絶好の機会?!
冗談はおいておいて、再生可能エネルギー100%の島、ナウシカみたいでいいね~。
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