
『紙の爆弾』(2010年2月号)、1月に読了。
橋本玉泉氏、「新銀行東京による〈恫喝訴訟〉 〝請求放棄〟でも「目的は遂げた」/「和解」終結の裏に新銀行東京の高笑い」(pp.14-18)。元行員・横山剛氏へのSLAPP(SLAPP)。「〈マイ・ニュース・ジャパン〉に掲載された烏賀陽弘道氏の記事によれば、横山氏は裁判費用として「クルマ二~三台分は使った」ということ」であり、疲弊。つまり、SLAPPの目的は達成。「「訴えた者勝ち」が公然と横行する日本の裁判制度」。久田将義氏がある訴訟で裁判所に赴いた際のやり取り、「裁判官「だいたい。現状の裁判は訴えたもの勝ちになってるの。折角訴えたんだから。それと、僕は新潮社の裁判もいくつか担当しているけど、全部負けさせているからね」と言われた。/裁判官の胸先三寸なんだ、と変に感心しながらその雄弁な裁判官の言う事を聞いていた」。
仙波敏郎さん、「裏金告発した元愛媛県警巡査部長 退職後も続く闘争/第七回『裏金告発に対する群馬県警の報復』」(pp.30‐32)。群馬県警の裏金告白者、大河原宗平元警部補。現在、あの阿久根市役所に勤務。県警勤務時に偽装領収書に抗議したところ、報復人事・左遷。「その後も、時季はずれの嫌がらせ的人事は続き、さらに不当な行動監視」。「不倫事件」をでっち上げられ、減給。さらに、別のでっち上げ事件で強制捜査を受け、その際、〝転び公妨〟的な公務執行妨害をでっち上げられる。この強制捜査で、逮捕状を取られ、さらに10日間勾留。不起訴になるも、懲戒免職。「真相を知らない市民の方には、・・・マスコミに書かれた内容を鵜呑みにされ、誤解されたままです。これが、マスコミが権力(警察)の手先となって、事実を確認することなく、警察発表どおりに記事にするという悲しい現実です」。
高須基仁氏、「東京オリンピックを招致するための、たった十分間のPR映像の製作費が5億円だったという。かねてから招致費用として予算百五十億円を見込み、「(百五十億円は)痛くもかゆくもない」と言っていた石原慎太郎。やりたい放題だな。/慎太郎は、自分のため、あるいは石原一族のためだけを考えているようで、どこにも公僕というイメージが感じられない。小泉純一郎にも同じ印象を受ける。小泉は金の香りはあまりしないが、プライベートすぎる。/・・・鳩山家の方が・・・慎太郎よりまだましだ。小沢一郎や大嫌いな亀井静香は、プライベートなことをやっているように見えて、意外と金は自分のためには使っていない気がする」(p.85)。
