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●オメデタイ発想=「輸出企業は下請けなどから部品を仕入れる際に消費税を支払っている」・・・訳がない?

2014年04月11日 00時00分13秒 | Weblog


タイトルとは裏腹に、非常にに重要なgendai.netの記事【輸出産業に追い風 消費税アップで逆に儲かる「主要27社」】(http://gendai.net/articles/view/news/149107)。
琉球新報の記事【消費税増税 暮らしの後退許されぬ 「公平な課税」本格論議を】(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-222618-storytopic-11.html)。

   『●『消費税のカラクリ』読了
     「こう云った悲劇とは裏腹に、輸出戻し税という仕掛けも。「零細事業者が
      直面させられている悲惨とは裏腹に、消費税は大企業、とりわけ輸出比率の
      高い大企業にとっては実に有利に働く。かれらは消費税という税制によって、
      莫大な不労所得さえ得ていると断定して差し支えない」(p.100)。
      かたや「貰っていない税金をお前が払え」といわれ、かたや大企業は
      「不労所得」を得ているわけ! 馬鹿らしい」。

   『●しつこく消費税増税反対
   『●消費税増税、やってはイケナイ:
        斎藤貴男さん名著『消費税のカラクリ』から学ぶ
   『●内部留保と消費税増税: 雇用「数」増加で誤魔化す雇用形態の「質」の劣化
   『●弱き者から税を獲れ!?
     「法人税を納めている企業が3割未満という現状」と消費税増税

   『●消費税増税: かたや大企業は「不労所得」を得ているわけ!

 「輸出企業は下請けなどから部品を仕入れる際に消費税を支払っている」という全くオメデタイ発想。そんな訳がなく、大企業は下請けに「泣かせて」、さらには不労所得=「輸出戻し税」を得ている。本当に下請けを潤しているのか?、そんな訳はなく、最悪の消費税増税・・・・・・「輸出品には消費税がかからないが、輸出企業は下請けなどから部品を仕入れる際に消費税を支払っている。たとえば「100円」の部品を仕入れると、消費税分を上乗せした「105円」を支払う。輸出戻し税とは、この5円分を国から還付してもらう仕組み」。
 「輸出企業は下請けなどから部品を仕入れる際に消費税を支払っている」ことを明らかにすべきである。あるいは、国はきちんとそれを検証しているかどうか、が重要。そうでない限り、「不労所得」と呼ばずにおれない。

 消費税なんて最悪の税制、それを更に増税するのだから信じられない。税収アップの一つの方向性は明確なはず・・・・・・「所得税・住民税は89年に最高税率が76%から65%に引き下げられ、99年にさらに50%に下がった。こうした富裕層向けの減税が所得税収減の要因」。それに、「死の商人」を止めればよいだけ。

 「「ベアを実施した会社が目立ちます。安倍政権の要請で賃上げに踏み切ったのでしょうが、一方で輸出戻し税の恩恵を受ける。まるでバーター取引」・・・・・・日本人はまったくオメデタイ、喜んで消費税増税を受け入れるのだから、喜んで自公議員に投票するのだから。

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http://gendai.net/articles/view/news/149107

輸出産業に追い風 消費税アップで逆に儲かる「主要27社」
2014年3月31日 掲載

     (「輸出戻し税」がキーワード/(C)日刊ゲンダイ)

 4月1日からついに消費増税が実施される。庶民生活は苦しくなるばかりだが、さすがに兜町はたくましい。増税が追い風となりそうな銘柄を探し始めている。キーワードは「輸出戻し税」。税率が5%から8%に上がることで“儲かる企業”が続出するというのだ。

   「トヨタ自動車やホンダ、日産、ソニーあたりが物色されています。
    税率アップにより、企業が受け取る輸出戻し税は増えることになるので、
    黙っていても利益がカサ上げされます」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 輸出品には消費税がかからないが、輸出企業は下請けなどから部品を仕入れる際に消費税を支払っている。

 たとえば「100円」の部品を仕入れると、消費税分を上乗せした「105円」を支払う。輸出戻し税とは、この5円分を国から還付してもらう仕組みだ。


■政権のベア実施要請とバーター取引

 この通りだったら、何も問題はないが、実態は大違いだという。

   「仕入れの際、下請けに消費税分を支払っている大企業など
    まずありません。だから戻し税は国の補助金と変わりなく、
    リベートみたいなものです」(元静岡大学教授の湖東京至氏)

 要するに輸出企業は増税分だけ得をする。湖東氏の試算によると、税率アップでトヨタの戻し税は1801億円から2882億円に増える。日産は906億円が1450億円、ソニーは635億円から1061億円になる

   「輸出額の大きい会社ほど、戻し税も多いといえます」(湖東京至氏)

 そこで12年度(13年3月期中心)の売上高や海外売上比率を参考にして、主な企業の輸出額を算出した。上位には自動車、電機、製鉄、精密など日本を代表する大企業がズラリと並んだ(別表参照)。「増税で儲ける企業一覧」といったところだ。

   「ベアを実施した会社が目立ちます。安倍政権の要請で賃上げに
    踏み切ったのでしょうが、一方で輸出戻し税の恩恵を受ける。
    まるでバーター取引ですが、利益増は株価の上昇要因。
    狙い目ではあります」(倉多慎之助氏)

 消費増税分を株投資で取り戻す。そう割り切れば、ウマミのある銘柄群となり得るが…。


【社名/海外比率/海外売上額】
◇トヨタ自動車/75/16兆5480億円
◇ホンダ/83/8兆1986億円
◇日産自動車/80/7兆7036億円
◇ソニー/68/4兆6245億円
◇日立製作所/41/3兆7068億円
◇パナソニック/48/3兆5054億円
◇東芝/55/3兆1901億円
◇キヤノン/81/3兆223億円
◇ブリヂストン/81/2兆8900億円
◇デンソー/51/1兆8262億円
◇マツダ/73/1兆6097億円
◇新日鉄住金/36/1兆5803億円
◇スズキ/60/1兆5469億円
◇コマツ/80/1兆5079億円
◇富士通/34/1兆4897億円
◇三菱自動車/82/1兆4883億円
◇シャープ/59/1兆4623億円
◇三菱重工/45/1兆2680億円
◇三菱電機/35/1兆2484億円
◇富士重工業/65/1兆2433億円
◇富士フイルム/55/1兆2180億円
◇JFE HD/38/1兆2118億円
◇住友電気工業/49/1兆2053億円
◇三菱ケミカル/36/1兆1118億円
◇アイシン精機/42/1兆625億円
◇いすゞ自動車/64/1兆595億円
◇リコー/55/1兆584億円

※東洋経済「会社四季報」などを参考に12年度の海外売上比率(%)、海外売上高を算出
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-222618-storytopic-11.html

社説
消費税増税 暮らしの後退許されぬ 「公平な課税」本格論議を
2014年4月1日

 新しい年度が始まった。暮らしをどう守っていくか。3月までと違って、節約と我慢を強いられる家庭から悲鳴が聞こえてきそうだ。

 1日から消費税率が5%から8%に引き上げられた。消費税増税は1997年4月に3%を5%に引き上げて以来、17年ぶりだ。

 第一生命経済研究所の試算によると、増税などによる物価上昇に伴い、年収300~400万円の世帯は2014年度の家計負担が7万8千~8万8千円増える。賃上げで年収が13年度から約2%(7万1千円)増えたとしても、7千~1万7千円の負担増となる。


約束違反

 今春闘は大手でベースアップの回答が増えたが、消費増税による値上げ分を吸収するには至らないとの見方がもっぱらだ。沖縄など地方ではまだベアは厳しい企業も多い。大企業が下請けに増税分を価格転嫁しないよう迫る行為も報告されている。増税は規模の小さな企業ほど重くのしかかる。労働者の実質所得が減ることで消費マインドの冷え込みも心配される。

 消費税増税法は民主、自民、公明の3党合意で12年8月に成立した。合意は医療・介護や年金などの社会保障制度の改革を増税と一体で行うはずだった。だが安倍政権は企業減税を重視した経済対策を優先させ、社会保障改革を先送りした。そもそも今回の増税は国民に対する約束違反ではないか。

 1日から消費税増税のほか、70~74歳の医療費窓口負担は2割に引き上げられ、現役世代でも国民年金や介護保険料が上がる。一方で児童扶養手当などは減る。国民に負担を強いる制度変更が先行する現状には納得がいかない

 国の税収は所得税、法人税、消費税で約8割を占めるが、消費税は増税により14年度税収は前年度比4・7兆円増の15・3兆円に伸び、法人税(10兆円)ほか所得税(14・8兆円)も上回る見込みだ

 消費税が導入された89年度は所得税21・4兆円、法人税19兆円に対し消費税は3・3兆円。この二十数年で企業の税負担は大きく軽減された半面、消費税は5倍弱に増えた。「世界で最も企業が活動しやすい国」(安倍晋三首相)を目指す一方で、庶民の税負担を増やしてきたことが分かる。

 この間、企業資産が減少し、家計資産が増加しているのならまだ議論の余地があるが、実態は逆だ。消費税増税法は来年10月に税率を10%にすると明記しており、安倍首相は経済状況を見て今年末までに再増税を判断するが、この方向は明らかにおかしい。


大盤振る舞い

 所得税・住民税は89年に最高税率が76%から65%に引き下げられ、99年にさらに50%に下がった。こうした富裕層向けの減税が所得税収減の要因だ。所得税や相続税の最高税率は15年分から引き上げられるが、負担能力に見合った税の負担という基本原則に照らして、税制の在り方を今後も議論する必要があるのではないか。収益を拡大させている大企業向けの税制や、海外の「租税回避地」を利用する多国籍企業・資産家らへの課税も本格的に検討すべきだ。

 一方で歳出構造を見直し、予算の無駄を徹底的に排除していかねばならない。安倍政権の経済政策「アベノミクス」は、国土強靱(きょうじん)化の名の下に公共事業の大盤振る舞いを進めている気がしてならない。しかし公共事業の経済効果が限定的であることは過去に何度も指摘されてきたことだ。

 経済を活性化させ、税収を増やすための施策も求められる。内需の拡大が何より重要であり、企業の内部留保を家計へと向かわせ、賃上げを促すことが必要だ。「実感なき景気回復」を終わらせ、非正規労働者の正規化などを含めた所得拡充策を行うことも肝要だ。

 低所得者ほど負担が大きい消費税の増税は、所得水準が全国最低の沖縄に、より影響が大きい。安倍政権は税制の抜本見直しと社会保障改革を急ぎ、国民の不安を取り除く国家ビジョンを提示すべきだ。
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コメント (1)
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