[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
(2021年11月19日[金])
東京新聞の二つの記事。【首相街頭演説動員に5千円 運送業界団体が「日当」提示「慣例化していた」 衆院選、茨城】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/143146)と、
【安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円 衆院選・茨城】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/143211)。
《10月31日投開票の衆院選の期間中、岸田文雄首相が茨城県内の自民党候補者の応援演説に訪れた際、「茨城県トラック協会」関連の任意団体「茨城県運輸政策研究会」が、会員に日当5千円を提示し動員を呼び掛け、21人へ支払っていたことが17日、関係者への取材で分かった。研究会の専務理事は取材に「慣例化していた。研究会の会費から支払った」と答えた》。
《衆院選期間中だった10月26日に茨城県内で行われた岸田文雄首相による自民党候補者への応援演説を巡り、「茨城県トラック協会」関連の任意団体「茨城県運輸政策研究会」が、会員に日当5千円を提示し動員を呼び掛け、21人に支払っていたことが17日、関係者への取材で分かった。安倍晋三元首相による応援演説の際も、参加した3人にそれぞれ5千円を渡していた》。
《慣例化していた》って、昔からやってたんかい! 《自民党候補の演説などで動員を続けてきたと示唆した》。でも、納得。二番目の記事の写真『「茨城県運輸政策研究会」が会員に送付した文書』はかなり生々しい…「参加者に対しまして、日当5,000円/人をお支払いさせてい頂きますので、別添の名簿にてご報告を頂きたく…」。
《茨城県では水戸市全域を含め95%の投票所が繰り上げていた…投票締め切り時刻》…マスコミも含めて、み~んなで自民党を大応援。ニッポンはどこか根幹から腐ってないか? 誰も罪に問われないのね? 公職選挙法違反でしょ? つぶやき上では、「桜を見る会」に続く、「サクラで見る会」らしいですよ。
『●《期日前投票の定着や夜間の投票実績の少なさなど》を理由に投票〆切
時刻を繰り上げ…なぜ、投票率を下げる方向に心血を注ぐのですか?』
《10月31日の衆院選で、投票の締め切り時刻を午後8時以前に
繰り上げた投票所が全国の37%に上ったことが総務省のまとめで
わかった。茨城県では水戸市全域を含め95%の投票所が繰り上げていた。
期日前投票の定着や夜間の投票実績の少なさなどが理由とされるが、
有権者の投票機会を奪うことにもなりかねない》
室井佑月さんの、週刊朝日のコラム【室井佑月「失敗から学ぼう」】(https://dot.asahi.com/wa/2021111600072.html)によると、《日本維新の会は、衆議院選挙で当選した候補者の運動員が2人、公職選挙法違反の疑いで逮捕された。自民党は、候補者の応援に駆けつけた岸田首相の街頭演説に、日当5千円でサクラを動員した(11月8日付の『Smart FLASH』より)。これは公選法違反の可能性があるという。やるよね。公文書の改ざんなどが、隅に追いやられる国だ。自民党議員は権力の私物化もいとわない。彼らが公選法だけ重く考えるということはなかろう。とにかくなんでもいいから勝てば良い、というのが正義と考える者が多い気がする》。
『●大石あきこ氏のつぶやき…〝文通費〟を《吉村知事。…飲みしろに
使ったんですか? 「ブーメラン反省」では済まない大問題ですよね》』
『●《「ブーメラン反省」では済まない大問題》を《男性アナウンサーは
吉村知事が自己申告したことを「潔いというか」と紹介する始末》』
さらに、室井佑月さんは《なので、立憲、共産、社民、れいわの各議員にそのための派手な活躍をしてもらいたい。が、最大野党・立憲の代表選の候補者たちはいずれも野党共闘をさらに進め、という感じに見えない。衆議院選、まだ共産と組んだのが悪かったと、相手陣営の意見みたいなことをいい出す者もいる始末。》…
中島岳志さん「今回の選挙の総括をまちがえてはいけない。野党共闘が否定されたのではない。野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ」、それに尽きる。
ついでに、もう一つ。《メディアは彼に聞いて丁寧に書くべき》だよね、という話し。《なんでそこまで言い放ったのか》?、ということ。
室井佑月さんの、日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/「万死に値する」は太郎ちゃんの“愛嬌”なのだと思うからこそ…】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297639)によると、《でも、誤解しないでほしい。太郎ちゃんは『万死に値する』っていったの。『値する』ってことは自分の評価。自分はそう評価した上で、その後の判断をほかに押し付けているわけでもない。太郎ちゃんなら、なぜそう思ったのか聞かれても、逃げずに堂々とその理由を答えるでしょう? まだいいますかってくらいに、説明してくれると思うよ。だから今回の件、太郎ちゃんが人に「死ね!」といい放ったと捉え、大げさに怒るのはちょっと違うと思っちゃう。そこを騒ぐより、なんでそこまで言い放ったのかを、メディアは彼に聞いて丁寧に書くべきだろう。多くの人にとって、それがいちばんためになる》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/143146】
首相街頭演説動員に5千円 運送業界団体が「日当」提示「慣例化していた」 衆院選、茨城
2021年11月17日 09時48分
(衆院選の自民党候補の応援に茨城県を訪れた岸田首相=つくば市で)
10月31日投開票の衆院選の期間中、岸田文雄首相が茨城県内の自民党候補者の応援演説に訪れた際、「茨城県トラック協会」関連の任意団体「茨城県運輸政策研究会」が、会員に日当5千円を提示し動員を呼び掛け、21人へ支払っていたことが17日、関係者への取材で分かった。研究会の専務理事は取材に「慣例化していた。研究会の会費から支払った」と答えた。
応援を受けた候補者は茨城6区から自民党公認で出馬し、当選した国光文乃衆院議員(42)。岸田首相は10月26日に同県つくば市で街頭演説した。国光氏の事務所は16日「全く承知しておりませんので、コメントは差し控えます」と文書で回答した。
政策研究会が動員を呼び掛けた文書は「自民党総裁岸田文雄氏遊説への参加協力につきまして」との題名。専務理事名で、10月22日の日付が記載され、宛名が「関係支部長各位」だった。
本文で「当会として小選挙区第6区関係支部にご協力をお願い致したく、ご連絡申し上げます」などと記し、参加した場合の日当として1人当たり5千円の支払いを提示。要請人員は「最大でも5名以内とし、ご協力いただける範囲で」としていた。
公選法は、候補者を当選させる目的で有権者らに金銭を提供する行為を禁じている。今回の文書では、投票に関しては触れられていない。(共同)
【関連記事】安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円 衆院選・茨城
【関連記事】維新当選者の運動員を逮捕、兵庫 ビラ配り日当支払う約束した疑い
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/143211】
安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円 衆院選・茨城
2021年11月17日 11時54分
(茨城6区の自民党候補者を応援するため選挙事務所前で
演説する安倍晋三元首相 =2021年10月27日、茨城県石岡市で)
(「茨城県運輸政策研究会」が会員に送付した文書)
衆院選期間中だった10月26日に茨城県内で行われた岸田文雄首相による自民党候補者への応援演説を巡り、「茨城県トラック協会」関連の任意団体「茨城県運輸政策研究会」が、会員に日当5千円を提示し動員を呼び掛け、21人に支払っていたことが17日、関係者への取材で分かった。安倍晋三元首相による応援演説の際も、参加した3人にそれぞれ5千円を渡していた。
【関連記事】「一億総活躍」「働き方改革」安倍政権の看板、推進室がひっそりと幕 組織乱立は岸田政権でも
研究会の専務理事は取材に「交通費、旅費、日当ということで慣例化していた。研究会の会費から支払った」と答え、自民党候補の演説などで動員を続けてきたと示唆した。動員に関し、今回の自民党候補者や事務所からの依頼はなく、研究会として候補者への投票は呼び掛けていないとした。
応援を受けた候補者は茨城6区から自民党公認で出馬し、当選した国光文乃衆院議員(42)。岸田首相は10月26日に同県つくば市で、安倍元首相は翌27日に石岡市で街頭演説した。国光氏の事務所は16日「全く承知しておりませんので、コメントは差し控えます」と文書で回答した。
政策研究会が動員を呼び掛けた文書は「自民党総裁岸田文雄氏遊説への参加協力につきまして」との題名。専務理事名で、10月22日の日付が記載され、宛名が「関係支部長各位」だった。
公選法は、候補者を当選させる目的で有権者らに金銭を提供する行為を禁じている。今回の文書では、投票に関しては触れられていない。(共同)
【関連記事】国民感覚からズレた月100万円の「文書通信費」 制度改正が臨時国会の焦点 使いみちは非公開 日割り規定もなし
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【https://dot.asahi.com/wa/2021111600072.html】
室井佑月「失敗から学ぼう」
しがみつく女
室井佑月 2021/11/18 07:00
作家の室井佑月氏は、立憲民主党に期待を寄せるも、同党の現状に悲観する。
【この記事のイラストはこちら】
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日本維新の会は、衆議院選挙で当選した候補者の運動員が2人、公職選挙法違反の疑いで逮捕された。自民党は、候補者の応援に駆けつけた岸田首相の街頭演説に、日当5千円でサクラを動員した(11月8日付の『Smart FLASH』より)。これは公選法違反の可能性があるという。
やるよね。公文書の改ざんなどが、隅に追いやられる国だ。自民党議員は権力の私物化もいとわない。彼らが公選法だけ重く考えるということはなかろう。とにかくなんでもいいから勝てば良い、というのが正義と考える者が多い気がする。
ところで、先の衆議院選で議席を増やした国民民主党は、11月8日の「JIJI.COM」によれば、「国民、独自路線へ傾斜 維新と協力協議」なんだそうだ。
もうすでに立憲民主党を中心とした野党共闘の輪から抜けたわけだけど、維新と組むらしい。
党幹部は、「政策実現のためには与党への協力も惜しまない」んだそうだ。
選挙後の11月2日、維新の松井一郎代表が会見で、憲法改正の国民投票について、「来夏の参院選と同日実施を」などといっていたから、これに国民民主も乗りそうだ。
あたしは今の政治状況で権力者たちを縛るための憲法をいじるのは、多くの国民にとってヤバいことであるように感じる(自民党の改憲草案を読んだが危険に感じた)。それに、参院選と同日に憲法改正の国民投票をしてしまえ、というのは乱暴な発想だ。
だって、憲法ってあたしたちの権利を守ってくれるもの。改憲派がどこをどう変えたいのか、そしてそれはなぜなのかを一つずつ丁寧に説明しなければならない。
しかし、この正論は却下されそうだ。なにしろ、自民、公明、日本維新の会、国民民主の各党が、そうするつもりでそうしたいのだから。
となれば、多くの国民に届くよう、それは野蛮なことである、と大きな声を上げる者が必要だ。その声をメディアが拾い、もしかすると大勢の人を巻き込んだ反対運動が起こるかもしれない。これまでのことを鑑みて、その可能性はゼロではない、という程度の頼りないものではあるけれど。
なので、立憲、共産、社民、れいわの各議員にそのための派手な活躍をしてもらいたい。が、最大野党・立憲の代表選の候補者たちはいずれも野党共闘をさらに進め、という感じに見えない。衆議院選、まだ共産と組んだのが悪かったと、相手陣営の意見みたいなことをいい出す者もいる始末。
これは党が、徹底的な選挙の総括をしないからじゃないか。失敗から学ばない。代表選なんかで風が吹くはずない、といっておく。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2021年11月26日号
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