#シャローム #2人の歓び
#赤ちゃんの相手になることを怠る人任せにする #神様の創造の秩序に対する違反 #ニッポンでは異常が普通になる訳神の国はクチナシの芳しい香り 聖書の言葉: #δια......
「発達トラウマ障害 Enpedia」
をご参照ください。
ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』 は,翻訳が終わりましたが,印象的な言葉を適宜拾ってみようと思います。
p.123から。
今朝は,p.123,第4パラグラフ,1行目から。
解離:知ると知らない
リオンズ・ルースは,解離という症状に特に関心がありました。解離とは,失った様々な気持ち,受け容れることが叶わないこと,見捨てられたこと,人がかまってくれないこと,から起きてきまして,粗末で空っぽでガラクタで,逃れようもなく,押さえつけられていると自分を見做すことです。リオンズ・ルースが気付いたのは,「顕著で意外な」関係があることでしたが,その「顕著で意外な」関係とは,お母さんが,生後2歳までの間に,赤ちゃんをホッタラカシにしたり,赤ちゃんに息を合わせないことがあったりすると,大人になってから,解離症状を起こしやすい,ということでした。リオンズ・ルースの結論は,お母さんから真実に善く見てもらい,真実に仲良くしてもらえない赤ちゃんは,青年になっても,自分も人も良く見ることができないし,自分とも人とも仲良くすることもできない,ということでした。安心してやり取りできる関係の中で生きている赤ちゃんは,様々な不満や悩みだけではなくて,自分に割り当てられた湧き上がる私も人に出すようになります。自分に割り当てられた湧き上がる私とは,すなわち,自分が心魅せられる物事,自分の好み,自分が目指している物事ですね。自分の気持ちを分かって貰うと,赤ちゃんも(大人も)、極端に強いショックを受けることに対して,クッションも貰うことになります。もしも,皆さんのお母さんが,皆さんの願いを粗末にされたり,皆さんがそこにいるだけでイライラされたりすれば,皆さんも,人はダメっていうものだ,人って相手になってくれないものだ,と見通すようになりますからね。皆さんのお母さんがすぐに「ダメ」と言ったり,相手をしてくれないことを意識的に見ないようにしたりすることで,ことに当たりますし,ことに当たれるでしょうし,そんなことは大したことじゃないかのように振る舞うこともできるでしょうけれども,皆さんの身体は,警戒警報を出し続けます。警戒警報は,打たれたり,掠め取られたり,見捨てられたりしないようにするためなんです。解離って,知ると知らないが同時にあることです。
ボールビーも書いてますよ「お母さん(あるいは,他の人)と気持ちよくやり取りではないと,自分とも気持ちよくあり取りできないだよ」と。皆さんも自分の身体が知っていることに耐えられなかったり,自分が感じていることに実感がなかったりしたら,できるのは,身体が実感していることに「関係ない」と否認するか,解離するしかありません。お母さんと心響く関係がない最悪の壊滅的で生涯にわたる悪影響は,心の中でイキイキと生きている実感がない,ということです。心の中でイキイキと生きている実感がないのは,私どもの子どもクリニックで会う子ども達にもみられる病状ですし,私どものトラウマセンターに来る大人たちや子ども達にもみられる病状です。皆さんもイキイキと生きている実感があることを大事ではないと感じる様になれば,皆さんを危険から守ってくれるものは何一つなくなってしまいますよ。あるいは,「何か」を感じるために極端な努力に訴えることになります。それがカミソリによるリストカットだったり,知らない者との殴り合いだったりします。
カーレンの研究によれば,解離は赤ちゃんや幼い頃に身に着けるものです。赤ちゃんの時期の後の粗末な育ちや他の様々なトラウマは,若者の解離症状の要因にはなりません。後の粗末な育ちや他の様々なトラウマは,多くの問題の要因になるのですが,慢性の解離と自分に対する攻撃性の要因にはなりません。
赤ちゃんの時,特に生後9が月から15か月の時期の母子の関わりが粗末ですと,慢性の解離と自分に対する攻撃性の要因になりますね。