エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

身近な関係が一番

2015-05-19 06:45:56 | エリクソンの発達臨床心理

 

 私どもは、「眼」と「顔」と「名前」が眼の前にあることのおかげで、1人の赤ちゃん、1人のお母さん、1人のお父さん… になれるのでした。遠隔操作では決してなれません。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p40の第3パラグラフ下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

「眼」と「顔」と「名前」がどれだけ大事か、という、生きる上でいつでも実感できる価値は、生涯にわたって出合う様々な大事な出合いの中で、繰り返されるやり方によって、証明されます。「君の瞳に乾杯」する恋人同士の出会いにおいても、(インドの「ダルシャン、すなわち、偉人と出会うことによって得られる、湧き上がる悦び」みたいに)、カリスマのある人との出会いに、「ドリンク・イン 聞き惚れる」ということにおいても、あるいは、神様との出会いをいつでも求めることにおいても、「眼」と「顔」と「名前」が大事でしょ。

 

 

 

 

 「眼」と「顔」と「名前」が生涯にわたって、とっても大事。「眼」と「顔」と「名前」が大事だ、ということは、基本は「身近な関係」が大事だということです。「身近な関係」を繰り返して、初めて、少し離れた関係、眼が届かないところでの関係が生まれてくるんであって、その逆じゃぁないんですね。

 

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