エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#飢えるお母さん

2020-05-04 08:34:15 | エリクソンの発達臨床心理
 
#餓鬼 が #のさばるニッポン  #人間らしい生き方ができない存在

 #レム睡眠 #トラウマの欠片が動く #大丈夫ダメダァの境目 トラウマ記憶は普通の記憶と違います    「≪約束≫に基づく遊びセラピー」 誕生 松居直様様   ......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」

をご参照ください。

 Identity :Youth and Crisis 『聖書の神様と一心同体に成ること : 若さと試練』

 p.176の,ブランクから。

 今朝は,p.177の15行目から。

 備忘録的に,p.168の第2パラグラフも残します。

 

 

 忘れてはならないのは,気持ちがピッタリと分かり合って腑に落ちることの反対は、人に馴染めず心がバラバラだ,ということです。つまり,1番親しい母親は,いまここにあると,母親には不都合な強さや不都合な人たちを,裏切り,見て見ぬふりをして,殺してしまいやすい、ということはね,忘れてはなりません。一纏まりの人や思いに馴染むことは,別のまとまりの人や思いを上手に裏切ることなしには,あり得ませんでしょ。このように,忖度と裏切り,それは,一番親しいはずの母親と一心同体に成ることできなかったために,最深欲求を満たすことができない人のいつもの心の態度になります。最深欲求が満足していない人って,自分の「良心」に確信を持てませんから,不正な誘いを断る賢さがありません

 

家族の中の特別な場 と 子どもの頃

 病気になりがちな患者さんのことを論じる時,患者さんに共通するものは何かな? と問うことになります。私どもが治療しているケースでは,お母さんに目立った飛び道具がいくつかあると言えると思います。その飛び道具は,ぜひ関わりたいと願って仲間になり心から自由になる場で,必ずしも飛び回る訳ではありません。第1に,目に見える立場理解,すなわち,自分が上り調子なのか,変わりないのか,「食い下がっている」のか は,いろいろでしょ。いろんな立場でも,お金のためだから,ポストのためだから,面子のためだから,「家族の幸せ」のためだからと言って,心から誠実な気持ちや賢い判断を生み出す源を,お母さんたちは,ほぼほぼいつでも進んで蔑ろにします。事実,お母さんたちは,自分の感受性の鋭い子ども達に,「自然に」,しかも,「喜んでよい子になる」のフリをするように無理強いします。第2に,お母さんには,いつもどこにでも付き纏うという特性があります。なぜならば,お母さんの普段の声や情に絆されたすすり泣きさえもが,尖っていて,悲しくて,イライラしたものになるからですし,そのお母さんの声やすすり泣きからは,どんなの頑張っても,逃げられませんから。ある患者さんは子どもの頃にずっと,チョキチョキきるハサミが部屋中に飛び回る夢を繰り返し見たそうです。夢に出て来たハサミは,切り刻み,バラバラにするお母さんの声を表していたことが分かりました。切り刻む声のお母さんたちの躾は,希望を見失っていているから,押しつけがましくもなるんです。お母さん自身が,誉めてほしい,認めてほしいと飢えていますから,複雑な不満,特にお父さんに対する不満を,自分の子どもに負わせているんです。

 

 

 お父さんがストレスなお母さん

 お母さんの飢えが子どもに移ると,子どもは様々な病に実際になっています。

 日本の学校にはそういう子どもで溢れています。

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