一味違う御依頼。。。

W124の500Eのパワーシートモジュール。。。

こりゃまた珍しい御依頼ですが、、、

行ってみよー！（笑）

まずは、、、分解！



基盤を摘出するのに、分解させない仕様のタッピングビスを沢山使っていた為に、チト苦労させられましたが、、、

まあ、何とか摘出。。。

で、、、基盤の目視検査から入り、、、



実装の劣化部品は全交換。。。

直接の故障はパワーシートモーターがあるアクションで動かないって話でしたから、、、

疑うべきトコは、、、リレーの検査。。。



そーしたら、、、

10ケのリレーの内、、、4ケのリレーの接点のON抵抗がMΩ～kΩ単位。。。

はい！黙って摘出。。。

ついでに怪しいリレーも摘出。。。



代替品のリレー？手に入りません。。。

じゃ、、、どーする？

過去に無接点化にあたり新品のOVPリレーから摘出しておいたリレーを在庫してあったのでそのまんま流用。。。

リレー自体は新品だから心配は無いかと思われますが、一応通電して動作及び接点の通電チェック。。。


因みに不良が出ていたリレーの接点。。。



見事に真っ黒。。。

こりゃあきまへん。。。


本当はこのリレーシーケンス自体を無接点化しちまいたい位ですが、、、

設計費用だけで新品ユニットの価格10台分位になっちまいそうな話ですし、、、この先の需要が、、、ねぇ。。。(´・_・`)

走行中に常に動作している部分でも無いので、、、そこまでコストを掛けろと言われるのならば別ですが、、、

まあ、、、よっぽどのヒストリックカー、、、つまり、、、昔のロールスロイスやベントレー、フェラーリ、マセラティ、ジャガーといった、、、最早骨董的美術品を何においても電気的故障知らずに仕上げろ何てお話でしたらコスト度外視でイチから設計何て話もあるかもですが、、、まあ、そんな話はかなり特殊なケースなので流石に今回は却下ってコトで。。。(^◇^;)

もっとも、、、そこまで大それた骨董品の改良は現車一台丸々裸にして電気系統全てを妥協しないで、「車載専用電気」という条件で適正化する工事プロジェクトになっちまいますけどね。。。（笑）

骨董美術品専門の職人さんとコラボでもしなけりゃあり得ないお話ですわな。。。

と、、、言うワケで今回はノーマルを基本としたリビルトにて完成。。。

外装ケースの劣化、割れ箇所を修復して、、、

本日午後には出荷です。。。