先日の土曜日に弊社に入庫致しましたW126 560SEL君。。。
SRS警告灯の点灯とメーターのODO&TRIP不動修理。。。
SRSについては以前に他の車屋で修復を行ったらしいがオーナーさんから内容を聞くとかなり怪しい。。。😎
この時代のメルセデスでSRS警告灯点灯と言えば大体ほぼ九割九分の確率でステアリングコンタクト部分の接触不良が多い。。。
そりゃ、シートベルトのプリテンショナーやバックルの不良何て事も可能性が無い訳では無いが、PL法に敏感な毒国の製造品で況してや人命保護の為の安全装置がそんな簡単に壊れてちゃ国際裁判モンでしょうよ。。。ヘタすりゃ人が死にますからね。。。
ところが、前に診断した修理屋では『ステアリングコンタクトは大丈夫だ。コンピュータが悪い。』とか言い出したのでECUをO/H(❓)して貰ったと言う。。。
ECUってエアバッグモジュールの事かね❓❓
ウチも既に20年近くこの仕事をやってけどエアバッグモジュールが壊れた何て話は聞いた事が無いな。。。
其れに、トラブルシュートをしてみるとステアリングの舵角によってSRSランプが点灯したり消灯したり。。。
コリャ絶対にステアリングコンタクト部分やろ〜っとすかさずエアバッグユニットの取り外し。。。
ステアリングのセンターボルトを緩める段になってオイラの頭の中では過去のヒストリーに想像ではあるが車屋のシナリオがあっという間に完成した。。。
センターボルトの六角部分がかなり頑張っちゃった痕跡。。。
しかもボルトにメーカーで塗られた締め付け確認ペイントが全然ズレていない。。。
更に言うと六角を緩めるにはインパクトレンチで一発勝負か1/2ロングレンチ🔧で一人がセンターをしっかり咥えさせてもう一人がロングレンチに鉄パイプを咬ませて『エイ❗️ヤッ‼️』と気合の一発を噛ますかって具合だが新車から緩めた形跡の無い個体だとヘタすりゃインパクトレンチも歯が立たない事がある。。。😱
よって、余りにも凄まじいトルクで締まっている上に新車から緩めた事の無い個体では1/2ロングレンチ🔧に鉄パイプを咬ませて2人がかりで気合の一発しか無いのだがココを無理して一人でやろうとして結局緩まなかったので諦めたってトコか。。。
よって、『ステアリングコンタクトは大丈夫だ。』などと曰い、デタラメに『エアバッグモジュールだ❗️』だと言ってO/H(❓)させたと考えられる。。。
しかし、結果は当たり前に治らず『旧いんだから仕方が無い。』と逃げたか。。。
で、、、ウチでも例に漏れず1/2ロングレンチ🔧に鉄パイプの組み合わせで二名仕事で一気に勝負。。。見事に緩んだ。。。🤣🤣🤣
外したステアリング裏側のコンタクトレールを見ると予想通りグリスの固着化、酸化でコンタクトレール自体を酸化させてましたわ。。。
旧いグリスを薬品で溶かして綺麗に洗浄。。。
細かい研磨剤で徹底研磨。。。
そして新しい接点用導電性グリスを塗布。。。
ステアリングボス側のコンタクトピース(ブラシ)も綺麗に磨いて接点用導電性グリスを塗布。。。
ステアリングを装着。センターボルトを締めてエアバッグを載せて警告灯の点灯試験。。。
イグニッションONで警告灯全点灯。(画像の◯印がSRS警告灯)
数秒後にSRS警告灯が消灯。
エンジン始動後、警告灯は全消灯。
ステアリングをグルグルと回してSRS警告灯が点灯しない事を確認。。。
エンジンを切って再びイグニッションキーON。。。
数秒後に再びSRS警告灯は消灯。
SRS警告灯点灯症状はクリアです。。。
で、、、お次はメーターの修理です。。。
予想通りのギヤ欠けやね。。。
もう、この世代のODO&TRIPの駆動ギヤーは劣化が進んでいる上に旧いグリスの固着によるシャフトロックを起こしてピニオンギヤー以外にも被害が及んでいる事が多い。。。
この個体においても。。。
ピニオンギヤーは完全崩壊。。。
画像左側が48T-12T、右が48T-18Tギヤー。。。
右の48T-18Tギヤーはギヤ欠けだけでなく縦にヒビが入っていた。。。
個体によってギヤーの組み合わせ歯数が異なるので外して歯数を数える事が必要。。。😱
ギヤーBOX内に飛び散った崩壊したギヤーの破片を綺麗に清掃して破損したギヤーの交換部品を発注して一旦ペンディング。。。
速度計制御基盤もキッチリO/Hして。。。
水温計、燃料計、油圧計ユニットも基本メニューのO/H。。。
回転計、時計も仕事の流儀に従ってO/H。。。😁
お次は外気温度計、照度調整ボリューム(レオスタット)のO/Hの後にメーター照明電球色LED化の為のクラスター加工作業でやんす。。。
To Be Continued…….