以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

目下、リフレッシュ作業中〜。。。

2020-12-09 01:45:00 | 日記
先日からリフレッシュ作業で色々とメンテナンス中の1995年式 W124 E320T君。。。


フロントブレーキ周りはフルコースの部品交換作業になりました。。。









パッドもローターも磨耗しまくり〜。。。

4ポッドキャリパーもピストンの出方がバラバラなので同時にO/H。。。


♪やっぱり新品は気持ちエエですなあ〜。(笑)

と、まあその他エンジンマウント、タイロッドL,Rを新調してお次はウチのお家芸の電装部分のメンテナンスへ。。。

先ずは現車に装着されていたOVPリレーとF/Pリレーを撤去。

個人的に画像のKAE製のOVPリレーが物凄く気に入らない。。。

このOVPリレーはモトロニックインジェクションの電力をON-OFFする謂わばイグニッションスイッチの役目も果たしているのでコレが不調だと当然エンストに繋がる。
更に内部のリレー接点の劣化による電圧降下は使用時の温度上昇によって大きくなるので結構なエネルギーロスとなるが、流石は低コスト生産の社外品だけあってリレーの劣化スピードも著しい。つまり純正品と比べて劣化によるエネルギーロスも大きく、耐久性にも劣ると言う訳だ。。。
リレー内部での電圧降下も著しく果てはエンジンの不調にも繋がりかねない。
それも常に体感出来る不調では無く、時たま発生するブルブル症状だったりブローバイガスの生ガス臭だったり。。。
ところがコレでエンジンが掛かってしまうし、取り敢えずは乗れちゃうから整備工場では特に疑う事無く他の箇所に目が行ってお決まりの部品を一通り交換するも肝心な電力供給部分が改善されぬまま放置。→工場ではお得意のセリフ「旧いから仕方がない。」→オーナーさん諦めモード。。。ってパターンが多い。。。

其処でウチの手に掛かったらタダで済む訳もなく。。。(笑)
ウチ独自のリーサルウエポン(最終兵器)の発射〜❗️😂


FETスイッチング仕様の無接点OVPリレーに換装。

コレならリレー接点も無いので接点トラブルも無いのでOVPリレーによる不調は殆ど回避出来ちゃいます。
既に発売後10年以上が経つウチの独自商品でごわす。。。(笑)

更にF/Pリレーもこの車種では鬼門の部品。。。
F/Pリレーの不良でエンスト。。。最悪はエンジン始動不能に陥ってしまうから恐ろしい。。。しかもその事象は時と場所を選ばないから正にホラー❗️😱
雨の夜の高速道路で喰らったら乗り越えられる自信のあるユーザーさんなら特に何も言いませんけど、考えてもみて下さいよ❗️
同じ年式の国産車でF/Pリレーが逝って動けなくなった何て話が多いですか⁉️
有り得ませんよね。。。まあ、JAPAN製の電磁式リレーは品質も良いですからですけどね。。。

だからウチではコレも半導体スイッチング仕様にして無接点化。。。
コレで接点不良による故障とはおさらば。。。👋

一部のエンスーを気取るユーザーや神様気取りの工場主からは意味不明な根拠の無い「邪道だ❗️」「車が壊れる❗️」だののバッシングを受けまくった当社製品ですが有りもしない事象を虚為風説流布として世間様に吹いて回られただけに過ぎず、勉強しない、出来ないの馬鹿ばっかの車屋業界のあるある話の渦中に陥った当社製品ですが実際には事故も無く、使用されたユーザーからは高評価を戴いております。(笑)




で、、、現車にもFET仕様の無接点F/Pリレーを装着。。。

更に、旧いコンピューター類のリフレッシュ作業。。。




先ずはHFM。。。

内蔵される点火系のイグナイター基盤のマザーボードとの接続部分の劣化などを一箇所一箇所丁寧に補修して行きます。

と、まあこの個体にあってはASR装着車両なのでE-GASコンピュータの分解点検と基盤補修、ABS/ASRモジュールの基盤補修を行なって三大ブレインの修復を行います。


因みにABS/ASRモジュールの基盤上の電源回路の100μの電解コンデンサーは。。。




容量測定の結果。。。



公称値100μFに対して実測容量は161.4μFと5割以上も容量オーバーして既に役を成さない状態でした。。。

要するに新車時から既に25年経過していて手つかずのモジュールなどはマトモに動く方が不思議って訳で。。。

こんな不調はピンポイントで故障箇所に繋がる情報が診断機にも出て来ないから整備士レベルで解決は難しいと言えますね。。。

と、、、まあ今宵はココまで。。。

次回はこのモジュール類を現車搭載して学習させて、メーターAssyのO/H作業です。。。

To Be Continued.......





















W126 560SEC アイドル不調修理の巻。。。

2020-12-05 19:48:00 | 日記
本日はW126 560SEC君の修理御入庫です。






御依頼内容はアイドル不調修理です。。。

で、、、症状を確認して行くと何かブローバイガスの生ガス臭い。。。

アイドル回転数も微妙に高く、燃料噴射量も絶対的に多い。。。

アイドル回転数に振れが見られるのでアイドルエアバルブの寿命は間違えないが、燃料噴射量過多は別問題である。

明らかにFUELガバナーの燃料補正動作がおかしいのでO2センサーの動作状態をダイアグソケットから電圧信号を取り出してチェック。。。

O2センサーの状態は劣化はあるものの特に動作不良と言える状態ではない。。。

よって、KEモジュールの燃調動作にまつわるFUELガバナーコントロール信号不良と判断してKEモジュールのリペアと、このV8モデルに装備されるアイドルコントロールモジュールのリペアを施工。



↑アイドルコントロールモジュール。


↑KEコントロールモジュール。

助手席足元に鎮座するユニットを先ずは取り外し。。。

早速補修作業開始。。。




液漏れしまくりの電解コンデンサーを全部取り外して基盤を洗浄して腐った基盤パターンを銅箔加工作業による再生を行い再コーティング。。。

ほんでもって電解コンデンサー全てをJAPANメーカーの車載向け専用品に換装して信頼性の向上。。。コレをやらなきゃウチでリペアをやる意味が無い。(笑)

リペア完了後、現車に再装着して、、、アイドルエアバルブを新品交換してエンジンを始動。。。


少々高めのアイドル回転数から徐々に回転数を下げたり微妙に上がったり。。。

暫し学習後、アイドルの安定を確認。。。

エアコンONで適正アイドル回転数を維持する事を確認してアイドル修理は完了。

お次はこのKE車に多い諸症状の検査を行い、燃調チェックです。。。











雑感。。。相変わらずエグい業界ですな。。。

2020-12-03 12:14:00 | 日記
さあ、今年も師走に入り残すところ三十日を切りました。。。

年の瀬に入って先生「師」も忙しく走り回ると言う師走。。。

人間、生かされている日々に出逢う全ての人々は我が師であると言いますね。

確かに良きにつけ悪しきにつけ、己が出逢う全ての方々によって学ぶ事は多いですよね。

己にとって都合の良い事。悪い事。。。

誰しも己にとって都合の悪い事は耳にするには辛いですが、その時点でその情報をプラス思考に考え、例え己が受けた災難であっても「この程度で良かった。この悪しき出来事は正の出来事の前触れじゃないとも言い切れない。」と正の思考に、、、「塞翁が馬」的ノリで下を向きがちな時こそ笑顔で前を向く様にオイラはしています。
そして其れは己の良い経験値になって素晴らしい財産へとアップデートされて行きます。
果ては将来的に己に降りかかる円満な問題解決の手段選択にも繋がります。。。

まあ、旧いメルセデスの電装系統の自然故障の解決や改善措置の構築とよく似てますよね。(笑)

まあ、今年はコロナ禍で人も経済も落ち込む暗いニュースばかりでしたがマスゴミのマイナスニュースに流されて負の思考になってばかりいても前には進めないやないですか❓
辛い時こそ笑えとオイラの師が言うてはりました。笑いながら今後の進路を見極める時期が来たとも言うべきでしょうか。
そう、この今の時期が人間のストイックさが問われる時期なのでしょうね。

さて、、、先日オイラをシンガポール🇸🇬時代から可愛がって戴いた姐様のお兄さんから仕事用の自動車として中古車を探すのを手伝って欲しいとの御連絡を頂戴致しました。

で、、、ご希望の車種はスバルのインプレッサスポーツ。。。
新車5年落ち以内で走行距離は50,000km未満。。。
で、、、オイラの仲間の業者のトコに行き、提示された御予算で業者間のデータを検索すると確かに提示された予算での個体は仰山存在する。。。
が、、、何かおかしい。。。
検索にヒットしたタマの諸条件を見ると、、、
決まって点検記録簿無し。取扱説明書無し。新車時保証書無し。。。❓❓❓
其れが新車登録後たった一年経過位のタマでもある。。。
特に関西、中部圏、関東の神奈川&千葉県に多い。。。

で、、、スバルの中古車業販に居る知人に話を聞くと。。。
「あー。其れ❗️水没車っす‼️今年は水害多かったじゃないっすか❓水没して引き揚げた車を洗って乾かしてオークションに流れたタマが多いっすよ❗️マジで何が起きるか判らないビックリ箱みたいな車ばっかなので新車一年落ちでもメーカー保証が受けられないタマっす。ミステリーツアーマニア向けっすね❗️(笑)」
だって。。。😱

点検記録簿はそのタマの整備履歴を証明するモノであり、当然新車登録後5年以内であれば現車に付属し、新車販売を行ったデイーラーの記載もある。
取説&保証書も一体化しているモノも多く当然、其処には販売店の記載がある。。。
其れを中古車として購入しようとするユーザーに見られちゃならねえ大人の事情があるって事やね。。。
水害被災地域の販売店やオーナーの所在などの記載から勘の良い人は水害被災を連想するでしょうよ。
だからそんな証拠は抹殺して水没した個体は洗って乾かして低走行距離を謳って現状販売で相場の3割安くらいで格安で大量に売ってしまえば中古車屋も利益が出るっちゅうもんだわ❗️🤔

車屋業界、、、特に中古車業界は不良中心の業界で騙し合いではあるが、、、
相変わらずエグい商売やっとるのー❗️🤔
特に大阪のハ◯テン崩れは凄えわwww.......😱
走行距離は巻いていないにしても低走行、水没車を同程度に仕上げて同じ様な在庫を何十台も保有。。。
インターネットで全国的に「安い❗️」をウリに三足千円のソックスの様な爆安販売❗️
その場の価格だけで車を探してる貧乏人ユーザー様いらっしゃい〜‼️Hey❗️Welcome❗️😎

でも、整備手数料と登録手数料でガッチリ儲けられてマトモなデイーラー系中古車を買った方が結果的に安かったりして。。。😓



☆画像はイメージです。本文とは関係御座居ません。

確かに自動車公正取引協議会の示す事故修復歴車には当たらず、水没歴の明示の義務は無いから販売業者の改正民法562条にある契約不適合責任(改正前民法民法570条、566条の瑕疵担保責任)を問う根拠にギリギリ抵触しない或は若干抵触するとの法廷闘争における判例が実に少ない事案なので現状で万が一水没歴車を摑まされたとしても弁護士、裁判で時間と金銭的負担が大きくなり、仮に民事訴訟で勝ったとしても原告側が費やした時間と経費で大赤字。。。裁判やっとるなら稼いでいた方が良かった何て話にもなりかねないのですわ。。。😱

中古車っての多くは新車を買えない個人客がターゲット層だけに「格安」が殺しの核ミサイル文句になるんだわな。。。

でもな。。。安いには安いだけの理由がある。そう。どんなモノにも。
安くて良いモノなどこの世にありゃあせんよ。

だから、、、オイラはこの「大人の事情」を依頼者のお兄様にお伝えして車種を変えて良いタマをじっくりお探しするお話に落ち着いた。。。

車に限らず、やはりモノの購入やサービスへの対価については「金持ち損しない。」って理論が的確ですな。。。