小雨の降る中、今日も日課の慶林寺参拝です。
昨日、少しうれしいことがありました。八か月ほど前に知り合った人と散歩道でバッタリと出会い、歩きながら話をしていたら、その人の家のお墓がこのお寺にあると知ったのです。
私自身は毎日本堂に祀られている薬師如来にお参りを欠かさぬというだけで、このお寺に親族の墓があるわけでもなく、檀家でもなく、たまにお賽銭をあげるだけ、すなわちお寺にとってはほとんどなんの関係もない存在だったのが、ほんのちょっぴり関係が深まったような気がしてうれしくなったのです。
門前で牡丹臭木の花が咲き始めていました。
手許にある樹木図鑑をひもといてみると、シソ科クサギ属の落葉低木とあります。シソ科の植物なので、葉っぱは大葉かエゴマの葉を思わせるようです。
観音様は連日の雨に濡れて、少し黒ずんでおられます。
観音像前の蓮の花はしばらくお休み。
こちらが本家 ― 臭木(クサギ)です。
牡丹臭木の花が紫色をしているのに対して、本家は白色。彼方が紫陽花のように固まって咲くのに対して、此方は単独。しかし「大」の字をした花の形はそっくりです。
花を咲かせるのは牡丹臭木より一か月ほどあとなので、今年の画像はまだありません。毎年撮っているはずなので、去年の花であれば、どこかのファイルに保存してあると思うのですが、見つけられませんでした。
ほかの樹と絡み合っているので、樹高がどれほどあるかわかりませんが、3メートルほどはありそうです。樹高の割には大きな葉っぱです。
大きなものだと長さ30センチにも及ぶそうです。この葉はちょうど目一杯広げた私の手 ― 親指から小指までの寸法 ― 24センチありました。
牡丹臭木とは違って、葉っぱにギザギザの切れ込みがありません。
臭木などという名をつけたのは誰だか知りませんが、葉に独特の臭みがあることから命名されたということです。しかし、この葉はお茶として用いられることがあり、若葉は山菜の一つとして食用にされるほか、実は草木染めに使われます。
あじさい寺として名高い本土寺の手前にある民間の駐車場。今日の昼直前の様子です。
小雨が降り熄まぬこともあり、紫陽花見物で賑わった参道もやっと静謐な刻を取り戻してくれました。
こちらは先週までの様子。
帰ってくると、庭の雪柳の枝でアゲハチョウが羽を休めていました。
幽かではありますが、まだ雨は降っていました。羽が濡れることを厭う蝶が、小雨とはいえ雨の中で羽を休めることは考えられません。
どこに卵を産みつけたものかわからないが、きっと産卵を終えて、息絶える時を待っているのだろうと思いました。
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