~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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地域の大人として

2007年09月10日 | 日々徒然
市民グループ主宰のこどものためのチェロの演奏会(チェリスト久木田薫さん)に行ってきました。
(チラシに地域の方もどうぞとかかれてましたので)

私も、子どもたちへの活動をしている者。こういう催しは、できるだけ参加するようにしています。

演奏会は「愛のあいさつ」この曲からスタート。(私と一緒!)
つづいて、「白鳥」「くまん蜂のダンス」「リベルタンゴ」あとは、ジブリの諸々の曲のメドレー。約1時間の演奏会です。

私は、チェロの音色が大好きです。
楽器はどれも演奏家によって、醸し出されるものがちがいますが、チェロの音色は深くて、落ち着いていて心の蔵の鼓動にぴったりだと思っています。

会場は低学年のこどもたちがほとんどで、ほんの少し大人がいました。
もう、最初からざわついていました。「聴く」という姿勢がまるでなかったようです。それがとても残念でした。
耳をそばだてても、子どもたちの話し声や、ふざけあう弾みででる椅子の音に、顔をしかめなければならないのです。

私も、思わず、注意をしてしまいました。
その子どもたちの姿のその向こうにチェロのが見えて、なんとも苦しかったからです。

実は私は、「静かにしなさい」という注意は好きではないので、私のお話し会でも決してその言葉はだしません。
が、あまりにひどかったのです。

幸いお話会は、みんなの目を見てできるし、年齢にそったおはなしを選ぶこともできます。
だから、自ずと呼吸があって、ざわざわすることはありません。

でもこの日、せっかくの子どもたちの心に響くためにと企画された演奏会では、子どもたちに、その思いがまったく伝わっていないのです。

生の音で、「白鳥」が聴けるのはなんて幸せなことでしょう。
でも、子どもたちには伝わっていません。

演奏家の方は、黙って弾く。このざわつきはどうだったのでしょうか?
演奏することに集中していても、気持ちはよくないでしょう。

このざわつきは最初から最後までつづきました。残念。

子どもたちは自由です。でも、今回の「チェロを聴く」に集まった子どもたちは、しっかりそのことを、肝に命じなければならないと思うのです。
子どもたちのお母さんにも、主宰する方々も、参加した地域の方々も、今日の演奏会の心を子どもたちに伝える努力をしないといけないと思います。

子どもたちには、普通の生活の中で、わからないことがたくさんあります。公共のマナーというものが、特にそうです。
元気にはしゃぐ場なのか、そうでないのか、触っていいものか、そうでないのか、物を捨てて良いのか、そうでないのかと教えるのは、大事です。
こういうときにこそ、教えるものだと思います。
大勢でも、みんなが気持ちよくその場にいられるように。

子どもたちに必要以上に強制や無理をさせるのはよくありません。
それは、無理難題な問題についてです。
地域の活動や学校生活で、大人が、生活の心得を教えていくことは強制でも、無理でもありません。

地域に安心で、しっかりと子どもたちを見守っていく大人がいることは、子どもたちの心の成長に大切な役割があると思います。

演奏者の方は演奏中一言もお話しなさいませんでした。
演奏することこそ、その演奏者の言葉なのかもしれません。
ただ、聴くことに慣れていない子どもたちには、せめて、曲名とちょっとした作品紹介くらいは、お話してほしかったなと思いました。
やっぱり、声はその人を表すものだし、何より温かさを感じます。

私の目標である「ハートからハートへ」。
上野公園の野外おはなし会へ向けて、私も課題がまたひとつ、ふえました。