~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

緑の風

2008年08月07日 | 創作
ここまでいったいどれくらい走ってきたのだろう
汗が首筋から流れ落ちる

目の前に広がる緑の光景 顔に受けるは緑の風
肌心地は格別だ

何だろう あの一群の木々は
シュッシュッ シュッシュッ こいでこいで あそこまで行こう

 林?森?鬱蒼と静かに真っ直ぐ伸びている木々の群は?


自転車を止める
緑のトンネルの中をくぐっていく

そこには・・・
 これはこれは、古の歴史物語の足跡なのか・・・

階段を上る 
そっと、静かに

 誰が眠る?風が途絶える 静寂が広がる
更々と私をなめた 何かが 空気が違う

たったひとり佇む

周りは高い木に囲まれていて、ここだけぽっかりほんの少し天を仰ぎ見える
光が射す 私を貫いた
心が震える 遡る感情の渦 失いし緑の日々


小鳥が鳴いた
ハッとする


そして、再び歩き出す
 苔生す石畳 深い深い緑
ひとつひとつ足跡をつけるように歩く
ここにいる自分 ここから先の自分
何か、ぶつぶつと自分に唱える

緑の風が吹きぬける 瑞々しい甘い芳香
体を充満していく 命の素になる
息を吸うたび、フレッシュになる
緑の風はまるで降り注ぐ雨 全身を濡らすように生々しい

素になるひと時
偶然見つけたこの場所は
もう、再び見つけられないだろう
でも、緑の風のこの柔らかな匂いは
いつまでも私の中に残る
いつまでも