今日の火曜の会は、新しい方が参加してくれました!!
いつものメンバーさんの、久しぶりの自己紹介が聞けました
ちょっとだけ、畏まったご挨拶。
正座して、手をハの字について、お辞儀から。
自然な美しいお姿。
「○○と申します。どうぞよろしくお願いします。私は、~~」と、
もう、すっかり慣れ親しんでいる会の方々ですが、三軒茶屋、藤沢、町田・・・と、
この時間のために、遠くから時間をかけて参加してくださっていることを思い、
改めて、しっかり語ろうと身が引き締まりました。
それにしても、この2年半で、皆さん、趣味がさらに増え、ますます元気
今月お誕生日を迎えられた、大正生まれのご婦人は、娘さんがお二人。
「二人とも大のつく、上は、オペラ好き、下は、歌舞伎好きでねぇ」と言いながら、
毎回、その知識と情報の多さにびっくり。
そして、楽しいご報告に新しい方も、すっかり和まれ、リラックスしてはじまりです。
今月は、幸田文作『こんなこと』より「あとみよそわか」から「水」
山本周五郎作『鼓くらべ』
4月の「あとみよそわか」の次の章です。
女性ばかりの火曜の会。
このすっきりとした文体と、露伴が「茶の湯活け花の稽古にゃやらない代り、薪割り・米とぎ、何でもおれが教えてやる」と、娘の文が14歳から始めた、今の時代には、厳しすぎるような露伴道とも言える「躾」の日々に、毎日を大切に生きる学び満載、「耳が痛いけど楽しい」とみなさん意見が一致して、1章ずつ進めていくことにしたのです。
さて、「水」は、「水の掃除を稽古する」から始まります。
「掃除は清らかに美しくすること」の言葉が重いですね
雑巾しぼり、バケツの水の量、たたきの掃除・・・。
あぁ、水の掃除のなんと難しいことよ。
露伴が文に雑巾がけをしてみせた姿が書かれている箇所は、なんか微笑ましいです。
あの大きな露伴がきっちりとすっきり拭きあげる姿、その後、ちょっと息が荒かったことなど、本当に躾の最初は稽古だなと、肌で教えてもらったように思いました。
今の時代、掃除機が自動で床を回ってくれるものまで出てきました。
家電類は、どんどん進化し便利になっていきます。
快適な暮らしが、不粋な暮らしにならぬよう、心したいものです。
娘達にも、私共々、「掃除の稽古」必要です。
そうそう、雑巾は、刺したものより、手ぬぐいのような一枚ぎれがよく、八つ折りが、拡げた掌からはみださないくらいがいいと、露伴さんは言っております。
粗品の手ぬぐいがたくさんあります。
ちょっとやってみます!
そして、『鼓くらべ』は、数々の文学賞を辞退してきた周五郎の芸術論が見えてくるような作品です。
鼓の腕前の競い合いに臨む、お留伊を通し、芸術というもの、音楽というもの、人の世の最も美しいものを奏でる者の心とはと。
「清浄な温かい心がない限りなんの値打ちもない。・・・」
声に出す私にも、もちろん、跳ね返ってきます。
文学のひと時は、時々、自分への大きな課題を与えられる時でもあります。
そうした難問を考えていくのも、生きている意味なのですかね。
次回は、7月27日(火)14:00~です。
若いお母さん方の参加もお待ちしています!
読書のちょっとした楽しみ、毎日の忙しい生活の中でも、読書する時間、きっと見つけ出せると思います