駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

紫電書 ~その16~

2011年12月12日 | 創作書体
あれ!?

昨日の写真と一緒ですね。

ええ、すみません。手抜きです。

今日は紫電の話です。

写真は皆様から見て右側になります。

こちらはお客様のご指定で

ご覧の様なツヤ消しの仕上げになっています。

結構塗りムラが出やすいので

薄めた漆を3回重ねて塗っています。

左の唐七星が筆跡を残し勢いを表現しているのと対照的に、

紫電は渋~く、枯れた感じを出そうとしています。

同じ将棋駒でもいろいろと変化や工夫の余地があります。

彫駒は特に表現が豊かです。



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紫電書 ~その15~

2011年12月06日 | 創作書体
紫電書の「仕上げ彫り」をしています。

取り出しましたこの金将ですが、

あちこちに「バリ」がありますね。

バリとは彫り残しみたいなものを言います。

一発で綺麗に彫れれば最高ですが、

この様にそうならない部分も沢山あります。

細い印刀でこのバリを取り除いて行きます。


一箇所だけですが、これが修理後の写真です。



こんな調子です。

他のガサガサして部分も丁寧に処理して行きます。


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海を越えた駒づくり

2011年11月29日 | 創作書体
ついに将棋駒制作も海を越えて参りました。

写真の駒は、台湾の陳さんが作られたものです。

この作品が2作目との事、

駒作りの環境に恵まれているとは言えない状況下で

これだけの作品を完成されるとは凄いですね。

敬意を表します。

文化は広める為にある、そう思います。

詳しくはコチラ⇔日本将棋連盟台湾支部のブログ

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紫電書 ~その14~

2011年11月26日 | 創作書体
無事全ての彫りを終えた紫電書です。

彫る「量」が多いので、ようやくここまで来た

という感じです。

同時に作っています唐七星と一緒に

目止めをする予定ですので、

紫電は暫くお休みです。

無事ここまで来てくれて感謝です。

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紫電書 ~その13~

2011年11月23日 | 創作書体
紫電書の裏面を彫っています。

小駒は成香一枚を残すのみとなりました。

太字は彫る量が多いので、刀がすぐに切れなくなります。

研ぎ直しが必要ですので、今日はここまでです。

近隣の回転寿司店でビールとカッパ巻きが最近のマイブームです。

紫電の彫りは、明日には終わりたいところです。


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紫電書 ~その12~

2011年11月22日 | 創作書体
久々に登場しました紫電書です。

裏面を彫るにあたり、決心がつかず、

時間ばかりが経過していました。

「こんな感じで行こう!」

みたなものが浮かんで来ないと

なかなか着手できないのです。

以前もお伝えしましたが、

小生の場合、必要なのは「人のイメージ」です。


歴史小説の読みすぎかも知れませんが、

今回の紫電は「古参の猛将軍」のイメージです。

力強さ、鋭くは若者に引けを取らず、

人間的には何倍も丸く魅力的、そんな人物像ですね。

「そういう人は多分こういう字を書くだろう」

そう思いながら印刀を運びます。

彫り上がりまであと一息です。


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紫電書 ~その11~

2011年10月22日 | 創作書体
ここのところ持病の腰痛が酷く、

作業が出来ない日が続いておりましたが、

ようやく回復に向かっております。

ブログの更新が滞っており申し訳ありません。


さて、紫電書の表面全てが彫り上がりました。

慎重に印刀を運んでいますので、

失敗なくここまで来ています。

手のかかる書体ですが、

ここまで彫ってみるとその良さを感じます。

駒2、3枚を手に取り、盤の上でパチパチと

鳴らしてみます。

そこで違和感をチェックするのですが、

この書体は全く問題ないですね。

水無瀬や錦旗には無い「力強さ」を感じます。

後半戦は竜王と竜馬を彫り終えたら、

印刀を6.5MM幅に取り替えてザクザクと彫ります。


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紫電書 ~その10~

2011年10月18日 | 創作書体
ようやく王将が彫り終わったところで休憩です。

と言いましても粗彫りが終わった段階ですので、

この後更に仕上げ彫りが必要です。

写真をよーくみますと、

彫り面がちょっとささくれ立っています。

彫駒は彫り面が重要ですので、

このささくれを丁寧に取り除き、

平らにする必要があります。

一発で彫れればいいのですが、

そんなに言うことを聞いてくれる

木地ばかりではありません。

細かいところも数箇所修正が必要ですね。

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紫電書 ~その9~

2011年10月02日 | 創作書体
前回から桂馬4枚、銀将4枚、金将3枚を一気に彫りました。

印刀の切れが悪くなったので、ここで一旦休憩です。

いつもですと、彫る順番は歩兵から香車というように

小駒からとなっているのですが、

今回は香車を最後にしようと思っています。

なぜかといいますと、

まあつまらない話なのですが、

紫電書の中で香車が一番好きだからです。

この香車の書体は、バランスがよく、力強く、

実に良い字母だと思います。

勿論個人的にです。

その香車を彫るのは恐らく楽しい作業になるはずで、

その楽しみを後にとって置いているという訳です。

じみーな作業ですので、いろんな事をやって

モチベーションを保っております。

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紫電書 ~その8~

2011年09月27日 | 創作書体
香車から王将まで、一気に下彫りを済ませました。

まるで筋彫りした様に見えますね。

あ、筋彫りとは以前紹介しました阪田好の裏面のような彫り方を言います。





そのまま彫ればいいじゃん?

と思うかも知れませんが、こうする理由があります。

彫るときは「刃先」を意識しています。

刃先は木地に入ってしまい見えなくなりますので、

「木地のこの辺に刃先があるな」

と想像しながら彫っています。

浅彫りの場合は、それが木地の盛り上がり具合で

容易に想像できるといいますか、かなり見えますので、

下彫りをする必要がありません。

ところが深彫の場合は木地に深く印刀が入り

刃先の所在が分かり難くなり、

上手く薬研彫りにならないケースが発生します。

それを修正していると結局時間を要することとなり、

両者の手間はそれほど変らない結果となります。

小生の結論としては、綺麗に仕上がりやすい

下彫りを施した方が良いと考えています。


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紫電書 ~その7~

2011年09月20日 | 創作書体
昨日の続きです。

ようやく歩兵の表面が彫り終わりました。

太字は一字書で慣れているのですが、

これだけの画数を彫るのはけっこう骨が折れます。

また、この書体には独特の丸みがあちらこちらに有り、

その部分を彫る手間がかかります。


色んな方から情報を頂き、調べたところ

この書体の作者は肥塚一登實さん(号:駒富)

であることが分かりました。

印刀では表現し辛い部分があり、

個人的には盛上駒向けの書体に思います。

今回は彫駒らしく直線重視で彫っています。

先は長いですが、頑張ります。。。

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紫電書 ~その6~

2011年09月19日 | 創作書体
亀の様にゆっくりですが、一歩ずつ進んでいます紫電書です。

何故歩みが遅いかといいますと、

彫りに通常の倍近く手間が掛かっているからです。

太字の場合、この写真の様に彫ります。

先に中をくりぬいておきます。

こうしないと彫り跡が綺麗になりません。

また、彫刻刀もすぐに切れなくなります。

大変ですが、お待ち頂いているお客様のために

ひたすら前進あるのみです。

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紫電書 ~その5~

2011年08月20日 | 創作書体
久しぶりに登場しました紫電書です。

文字が太い時は出来る限り深く彫るのが小生流です。

浅彫りは高く評価される傾向にありますが、

個人的に深く彫っていない彫り駒にはあまり魅力を感じません。

深彫りは技術的には楽ですが、手間はすごくかかります。

この歩兵1枚の表面だけで、作業時間約30分を要しています。

また、直ぐに印刀が切れなくなるので、

頻繁に研ぎ直す必要もあります。

辛抱強く、粘り強く、1枚ずつ確実に彫りすすめて参ります。

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紫電書 ~その4~

2011年07月06日 | 創作書体
彫刻を開始しました紫電書です。

太字の書体ですので、前作の蜀紅と同じような感じかと

思っていましたが、

難易度は少し紫電の方が高い様です。

作業は楽しいですが、

心してかからないと失敗しそうです。

集中!集中!!


こちらも納期は年末です。

丁寧に作ります。



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紫電書 ~その3~

2011年06月26日 | 創作書体
紫電書の字母紙を貼っています。

制作中の蜀紅がもうすぐ彫り終わりますので、

そろそろ次回作の準備に入ります。

前の作品が出来上がってからでも

全然遅くないのですが、

いつでも彫れる状態にしておきたいのです。

師匠からは

「少しずつでも良いから、毎日彫りなさい」

と言われており、できる限りそれを守っております。

彫らない日が数日続くと、

驚くほど感覚が鈍くなっており、

それが戻るまでの間に、ミスが発生しやすくなります。

師匠のお言葉は本当に有り難いものですね。


字母紙の片面を貼り終えたら、また彫りに戻ります。

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