魚龍書の目止めをしています。
駒は漆が滲んだら終わりですので、
凄く気を遣う場面です。
滲みは漆が木の導管などを辿ってしまうのが主因ですが、
木地の種類によってその出方は様々です。
一般的に柾目はタテ縞に、板目はボンヤリと出ます。
そして稲妻杢は、稲妻模様を辿って漆が滲む事がよくあります。
ですので、たっぷり目止めをしなくてはならないのですが、
一方で目止めをし過ぎると
木地と漆との間に目止めの膜が出来てしまいます。
この加減が悩ましいところです。
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