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将棋駒作家のつぶやき

升田将棋の世界

2019年07月08日 | 日向のひとりごと
これからの時代はますます発信が重要になる、
そう言われて10年前に始めたこのブログ。
ただ続けているだけでは文章は一向に上手くならないし、
当然内容も進歩しない。
自戦記を書き、都度それを痛感する。
若かりし頃もっと勉強しておけばと悔やんでも、
過ぎた時間は戻らない。
しかし、何かを始めるのに遅いも早いもない、
そんな誰かの言葉に勇気をもらい、
手本を探して古本屋へ。

時々訪ねるA古書店は棋書を多く有していたが、
観戦記系はほぼ皆無。
詰将棋、手筋、次の一手などの棋書は、
内容が古くならないので古書店に好まれる。
江戸時代に作られた詰将棋の図巧や無双が
その最たる例だろう。
しかし観戦記類は一部を除けば鮮度が命であり、
余程の良書でなければ重版、再版はされず、
絶対数が少ない。

消沈した気持ちを戻すべく喫茶店へ。
よく利用する店だったが、
反対側にも出入口があったことに初めて気づいた。
興味本位でいつもと違う方の出口から外へ出る。
何度か通った商店街へつながっていたことを理解した。
同時に自分はいつも裏側から入っていた事に気づき苦笑い、
それを見た女性が怪訝そうな顔をしており、
慌てて首を左下に振り、顔を隠す。
雑然と積まれた古本の山が目に入った。

喫茶店の隣は小さな古本屋だった。
店の間口は幅2メートルぐらいだろうか、
膨大な数の本が雑然と積まれていた。
店に充満する古い紙の臭いに吸い込まれ、
何かに操られたかの様に手がその中の一冊を掴む。

真部一男著 升田将棋の世界。








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