駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

蜀紅書 Round2 ~その2~

2011年04月13日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
全ての字母紙を貼り終えました蜀紅書です。

男らしく力強い書体です。

前作の蜀紅書は、まあまあの出来でよかったのですが、

やはり改善したい箇所も何箇所かあり、

ご依頼があれば再チャレンジしたいと思っておりました。

そう思っていたところにこのご依頼、

タイミングがとても良く、なんかいい作品に出来そうな

そんな予感がしています。

特に今回は「将」の字に工夫を施す予定でいます。



*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雛駒づくり ~その10~

2011年04月12日 | 一字書
全ての彫が終わりました雛駒です。

サイズ以外、通常の作品と何ら変るところはありませんね。

一字書は文字サイズが大きく、

ダイナミックに彫れるところが好きです。

しかし、彫り跡がはっきり見えるため、

少しの失敗でもゴマカシが利きません。

とりあえずここまでは順調です。

恐らく、この作品の難関はこの後にあると予想しています。

木地の種類がまちまちですので、

目止めの効果に差が出るでしょう。

木地も比較的古いものを使用していますので、

ニジミが怖いですね。

恐る恐る進んで参ります。。。。。




*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禽将棋駒 宗英好 ~その8~

2011年04月11日 | その他の将棋
14羽の「鴈」を彫り終えて、

ようやく漆入れまで来ました禽将棋駒宗英好です。

朱漆が塗られているところって、

意外と見るチャンスありませんね。

まあ、見ても何の得もありませんが。。。

塗りたてのときは、もう少し暗~い色をしています。

「こんな黒っぽい赤色を塗っていいのか」と

一瞬躊躇しますが、乾燥が進むにつれて

色が鮮明になって行きます。

一週間はそのまま放置ですかね。



*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

オークション、ご覧頂きありがとうございました。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

淇洲書 ~その7~

2011年04月10日 | 金龍・淇洲
入念な彫りのチェック、

2度の目止めを行い、

ようやく漆を入れました淇洲書です。

暦は春ですが、福岡はまだ少し肌寒く、

漆の乾きはゆっくりです。

漆入れの作業は、滲みが最も怖いですが、

同時に漆の入れ損ないにも注意が必要です。

拡大鏡で白い部分が無いか

チェックしましたので大丈夫です。

ゆっくりで良いので、綺麗に乾くことを祈るばかりです。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

今週もオークション出品中です。ご覧頂ければ幸いです。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

足し駒 ~その2~

2011年04月09日 | 駒修理
あっという間に完成してしまいました「足し駒」です。

出来る限り茶色い木地を使用しましたが、この位が限界でした。

おっと、失礼。説明が前後しました。

作品は皆様から向かって右から2番目です。

違和感が消えるには、暫く使い込んで頂くしかありませんね。

次第次第に馴染んで行くことと思います。


将棋駒としての機能回復が果たされ、

金将同士で談笑している様に見えます。。。。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

今週もオークション出品中です。ご覧頂ければ幸いです。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

淇洲書 ~その6~

2011年04月08日 | 金龍・淇洲
ようやく全ての彫が終了し、目止めを施した直後です。

ちなみに、小生の場合目止めは「2度塗り」です。

やはり一番怖いのは「滲み」です。

故にどうしても入念な作業になります。


ただ、あまり目止めをし過ぎると、

細い字の部分が埋まってしまい、

漆が入らなくなります。

この辺の加減が難しいところです。

乾いたら漆を入れます。

*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

今週もオークション出品中です。ご覧頂ければ幸いです。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根付 本格派 ~その4~

2011年04月07日 | 根付 本格派
えーっと、大変申し訳ありません。

前回まで掲載しておりました根付ですが、

完成前の「青田刈り」にあってしまい、

もう手元に残っておりません。

あっという間に嫁いでしまいました。



ということで、新しい作品に変更となりました。

ご覧頂いておりますのは、

「孔雀杢」です。

皆様から向かって左側の木地が

分かりやすいと思います。

駒尻から剣先に向けては放射状の模様が、

横方向には波状の模様が広がっています。

それがまるで孔雀の羽に見えるところから

この様に素敵な名前がつけられたのでしょうね。

左側の作品は、既に行き先が決まっておりますので、

表面はお見せできませんが、右側は試作ですので、

今後はこちらを中心にお話をすすめて参ります。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

今週もオークション出品中です。ご覧頂ければ幸いです。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンクよ甦れ! ~最終回~

2011年04月06日 | 駒修理
再生が完了しました光山作錦旗彫駒です。

写真うつりがイマイチですが、

それは小生の撮影技術の問題ですので、

お許し下さい。


実は、先日制作した清定書(アテキズあり)が

オークション代行社さんのお取り計らいで

出品可能となりました。

なので、この駒を普段遣いにしようかと考えています。


(推測ですが、)30年~40年ぐらい前の作品でも、

きちんと手入れして頂ければ、まだまだ現役で活躍できます。

木は凄いですね。



皆様の駒が少しでも長く活躍できる様、

拙いメンテナンス方法ですが発信させて頂いています。

お役に立てれば幸いです。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

今週もオークション出品中です。ご覧頂ければ幸いです。

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

淇洲書 ~その5~

2011年04月05日 | 金龍・淇洲
表裏の彫が終了し、残りが駒尻の銘だけに

なりました淇洲書です。

彫りのチェックは無事完了していますので、

ここさえ失敗しなければ、先に進めます。


最近、駒銘は全て楷書で統一しています。

草書の方がカッコイイのですが、

誰が見ても読める字の方が良いと思っています。

木村文俊師の銘は、「楷書」と決まっていた様で、

あのスタイルが小生も好きです。

自分の名前ですし、また楷書しか書けませんので、

正直に行きたいと思います。

ただ、最近書道を少し勉強していますので、

行書や草書が書けるようになった時は、

それらにも挑戦したいと思います。

順調に行けば、4月中旬には完成できそうです。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無剣書 Round2 ~その3~

2011年04月04日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
もう一枚の試作品がこちらです。

模様の強い木地も試してみました。

特に支障は無いようです。安心しました。

木地師さんに感謝です。



台風の様な渦巻き模様がとても個性的ですね。

これをどう見るかは人それぞれですが、

木地の黄色と渦巻きの茶色い具合が

小生はとても美しいと思います。

自然美というんですかね。

これからもこれに魅了され続けて行くのでしょう。

駒づくりに出会えて本当に幸せだと思う瞬間です。



*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆

☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜀紅書 Round2 ~その1~

2011年04月03日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
お客様から蜀紅書のオーダーを頂戴しました。

ありがとうございます。

今は亡き八代目駒権師得意の書体です。

いつ見てもその迫力に感心してしまいます。

素晴らしい書体です。

故あって作らない方もいらっしゃいますが、

素晴らしい文化を継承するために、

是非多くの方に作って頂きたいと思います。



さて、木地は御蔵島黄楊の柾目、

少し流れた柾目も入っていますが、

落ち着いた良い木地だと思います。

木地師さんに聞いたところ、

「十分乾燥させたから、

これ以上の”曲がり”は出ないと思うよ。」

との事。

1枚1枚丁寧に均して、

字母紙が貼れる状態へと仕上げて行きます。

完成は4ヶ月後を予定しています。


*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆ただ今オークションに出品中です☆

☆いつも押して下さりありがとうございます。☆
☆これからも宜しくお願い致します。☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無剣書 Round2 ~その2~

2011年04月02日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
試作をしました。これで木地の癖を掴みます。

木口杢ですので、かなり手こずるかと思いましたが、

この木地は意外と素直でした。

水研ぎしましたが、木地の曲がりも出ていません。


表面は駒の右サイドに波紋の様な

木目が出ています。



裏側は左サイドに出ています。


木目が詰まっているためでしょうか、

磨いたら良い色合いを見せてくれました。

漆の乗りも良い様です。

ここのところ扱い難い木地が連続していたので、

少しホッとします。


この木口杢木地は、十分乾燥してありますが、

かなり「しっとり」しています。

指すと静かな駒音とともに、盤に吸い付きます。

この「スー、ピタッ」という感触が

なんとも言えません。

気のせいだと思うのですが、

駒の先端が盤に触れてから、

駒尻が盤に着地するまでの間、

木地がほんの少し「しなって」いるように

感じます。

そのしなやかさがとても女性的です。

とにかく彫るのに苦労する木地ですが、

何度でも挑戦したくなる魅力的な木地です。



*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆ただ今オークションに出品中です☆

☆お読みになった合図に、ポチッとお願いします☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無剣書 Round2 ~その1~

2011年04月01日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
新たな駒の制作に突入します。。。。。というのはウソで、

なんと昨年の4月10日以来の登場となります

「無剣書 島黄楊木口杢」です。

前回記事はコチラです。

字母紙を貼った状態でほぼ1年放ってありました。

ごめんなさい。。。。

理由は実に簡単で、無剣書を作るエネルギーが

充電できなかったということです。

この当時、もう一組無剣を作っておりましたが、

作るのが大変で、結局一組しか完成できませんでした。

隷書の太字は神経と力の両方を要しますので、

兎に角疲れます。

大好きな書体でも、流石に連続すればハードです。

パワー不足で彫り進めれば失敗は目に見えており、

高価な木地がパーになってしまいます。


最近ようやく「その気」になったので、

取り急ぎ2枚だけ彫ってみた次第です。


ただし、これで5作同時進行になってしまいました。

大丈夫かな???

まあ、何とかなるさ。

*************************
* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
*************************

☆ただ今オークションに出品中です☆


☆お読みになった合図に、ポチッとお願いします☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする