陽炎日記

日々の出来事を中心に綴ってます。

山本巧次著「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう「殺しの証拠は未来から」」

2024-11-19 14:01:27 | Weblog
 読みたくて早速買って読み切った。安心の展開で面白かった。

<マンションの建設現場で約二百年前の人骨が発見された。肋骨の一本に
刺し傷のような痕があり、どうやら他殺体のものであるらしい。
骨と遺留品を鑑定した科学分析ラボの宇田川から依頼され、
時空旅行者のおゆうこと関口優佳は、まだ事件化していない殺人について
江戸で調査を始める。一方、南町奉行の同心・伝三郎からは、紙問屋の
若旦那が旗本の奥方と不義密通しているという噂を聞いて…  裏表紙より>

人骨が見つかった場所が四ツ谷四丁目のあたるらしかった。
(四谷三丁目よりらしい)新宿御苑に近いとこだったのね。
遺留品は「文政丁銀」というもの。もう一つは銅の薄板、これが何か
知りたいと宇田川は頭を悩ませて、優佳に江戸で調べてほしいとの話。

江戸へ移動する優佳。ここではおゆうと呼ばれている、もう有名に
なってしまった。馬喰町から四谷まで約7km半、それを徒歩で…
ご苦労なこった。普通なら籠か小舟だろうが…
二時間ぐらいで四谷塩町二丁目で昼休み。
ここからいろいろ調べ始める。行く先々で行方不明者探し。これが困窮する。
このあたりを縄張りにする岡っ引き竹次郎からにらまれてしまった。
武家屋敷も多い。管轄外だから調べられないもどかしさ。
現代に戻って一応宇田川に報告して、再び江戸へ。
戻ったところで伝三郎からの話。紙問屋の若旦那満之助が出奔したと
いうのだから。出入り先のお武家奥方と密通していたんじゃないか?と
言う話も出てきた。その出入り先の武家名倉彦右衛門、妻和江。
ここまでくると、ああこの名倉は悪者だなとわかる。
しかし、調べるのは人骨の主だ。名倉ではない。
ここから、また調べが広がる。試行錯誤するのだ😀 

紙と銅板…版画ではなくニセ札(藩札)づくりをしていた😮どこで?
屋敷内では無理なので、荒れ寺の本堂だった。
そこからまた試行錯誤の繰り返し。結局人骨は銅板画職人の与兵衛だった。

 名倉を脅かすにはどうしたらいいだろうかと考えたおゆうは、宇田川に
名倉の屋敷壁に女の幽霊のプロジェクションマッピングを投射する方法を
考えて、一緒に頼みに行った。その後はだいたい見当つくだろう。
名倉は妻和江の幽霊におびえ病気になってしまったのだ。
もちろん「藩札」の件は家臣たちの一部の人は気づいていたが…
それを知った和江さんは紙問屋の若旦那に話したのだ。それで若旦那は
大阪へ出向いたって話だった、ニセ札(藩札)が大量に出回らなかったのは
よかった…

伝三郎はおゆうが未来から来たのをしっかり確認しつつ、宇田川も
伝三郎にかまをかけて、どの年代から江戸へ来たのかだんだんつかんできた。
この三角関係が続くわけないから…💦

いつまで続くのかな~あと2~3年?最後まで読みたいです。
(今回のもドラマに出来そうな感じなんだけどな~😅 )
コメント
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