先週何本好きの友人から山本一力著「だいこん」(時代小説)を貸して
もらった。本人「面白いよ」と言って貸してくれた本だ。
かなり分厚い文庫本なのでだいぶ読むのに日数がかかると思っていた。
会社の昼休み、医者での待ってる間に読むだけだから・・・
と思っていたが土日別に出かけるあてがなかったので一気に読んで
しまった。
読んでいて笑ったり泣いたりして・・・感動の連続だった
最初の方は主人公の父親の話が長くて主人公つばきの話がなかなか
出て来なかった。それでも家族愛とかが丹念に書かれていて、
なかなか良かった。
つばきは商いに長けていて商才があって、それでいてなかなかの器量よし。
彼女の成長記録と言ってもいいかも。
そう「澪つくし料理帖」に似ている。
恋愛にしても澪は片思いで、添い遂げなかったし、
つばきも思い人とは結ばれなかった。
「澪つくし~」の方は料理の方を重視していたが、「だいこん」
の方は商才の方を重視していたようだ。
そこが違うかな
「だいこん」後半の弁当屋は今でいう宅配弁当みたいなことだな~
と思った。その当時からそんなこと本当にやっていたの?
「古骨買い」という商売があるということを初めて知った。
番傘の古いもの修繕したり、買い取ったり・・・
紙はていねいにはがし、鰻屋、獣肉屋に包み紙として売り渡ししていた
とか。
傘張りといえば浪人が手間賃欲しさにバイトしていたというイメージ
しかなかったが、考えてみれば浪人が作っていたのは新品の傘だ。
もう骨組みが出来ていて後紙を貼るだけ・・・それを卸してもらったところに
持って行くのが浪人の傘張りバイトだったんだね。
壊れた番傘の修理は竹の骨を接ぎ直すのは素人では出来なかったので、
そういう商売があったらしい。
一つ勉強になった
そうそう一つ前に読んでいた「珈琲店タレーランの事件簿」
もそこそこ面白かった。(京都の話です)
(こちらは鎌倉が舞台の「ビブリア古書店」に似ている)
人の心を読んで相手が何を考えているか当てるのは
いいのか悪いのか・・・考えてしまった。
結局「タレーラン」の美星バリスタに近づいた男性は同業者だったけど・・・
(まだ読んでない人もいるかもしれない。ネタバレ注意
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
)
しかし「タレーラン」も20代の男女の話だが、
言葉使いがやけにていねいで・・・
この年代にしては落ち着いた会話なのだ。
一般的にこんな会話聞いたことないんだけど・・・
(会社の中では中年パート同士なのでもうざっくばらん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
)
電車の中でも大学生らしき人同士の会話とか、
上司と部下でも本の中のような会話は聞いたことがない。
全くもって別の世界での会話のようで・・・不思議な感じがした。
美星バリスタの過去のこととかもう少しわかりやすい感じに
してくれたらいいなと感じたのは私だけ?
次ぎは何を読もう。
上製本「ラブ・ケミストリー」の後ろの方に紹介本が載っていた。
その中から読んでみようかな~
高橋由太著「もののけ本所深川事件帖」なる本が面白そうだ。
「このミステリーがすごい!」大賞になっている本なので間違いなく
面白いだろう。ブックオフで買いたい所だが・・・