あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

女子大生会計士の事件簿DX.1(山田真哉著)

2005年07月03日 | 
装丁がかわいい。
それだけで気になっていた本ですが・・・(それだけに、手に取れなかったと言う噂も)
「事件簿」と言うところに着目して”文芸書”だと期待したらダメです。(笑)著者の山田真哉さんも言っていますが、あくまでこれは”ビジネス書”。でも角川が「文芸書」として文庫化したんだそうです。
(そのあたりのことはあとがきにも書いてありました)

だって、今時、登場人物のじーさんが
「うちの株が年末に急に値上がりしよったんじゃよ」って言うんです。
今時の文芸書に「~じゃよ」ってさ~(--;)
まぁ、「会計」の話が難しい上から人間相関図は簡単明快にしなきゃならないのは分からなくもないけど、語尾を「じゃよ」と表現して「社長のじーさん」と言う位置づけにする小説とか物語ってそうはありません。

さて、文章に関しては酷評ですが、それはそれで「会計」に関しては楽しめるしためになります。私も会計監査を受けていた人間だったので「あれはそういう意味だったんだ~」と思うわけです。どうしてそんなことをやっているのか?と言うことが理解できると仕事もまだ、楽しいってもんです。

特に巻末の「やさしい会計用語集」がためになっちゃいました。(8年くらい経理やっていたくせに、今頃になって「ほぅ」とか相槌をうっちゃいました)
機会があったら、そういう仕事についていて、なんだか経理って分からない、会計ってなんなの?って思っている人は読んでみてください。

ところでこの山田真哉さん、今話題の『なぜさおだけやは潰れないのか?』の著者でもあります。