goo blog サービス終了のお知らせ 

あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

リリィシュシュのすべて(DVD)

2005年07月10日 | 映画
この間、蒼井優を見たくて「ニライカナイからの手紙」を見た。と書きましたが、その流れです。
岩井俊二監督の「リリィシュシュのすべて」。
すごい作品でした。

これを見ている途中にだんなの人は耐えられなくなり私にクッションを投げつけ、テレビをプチッと消しました。
怒り?悲しみ?恐怖?衝撃?
心酔してしまうとそれほどまでに怖い作品です。
どういう風に話が続くのか、今までにこういう構成がなかったので手探り状態で見ていたのですが、その”手探り”によってまさに心酔現象が起こったのかもしれません。

「救いはどこにあるの?」
「スクイハナイノ?」

天国にいちばん近い島(ビデオ)

2005年07月10日 | 映画
ニューカレドニアに行って何度も聞いたり使ったりしている言葉なのに、実際のところは一度もこの映画を見ていないことに恥ずかしさを覚えていたので見ておきました。

古い!ビデオってやっぱり保存には不向きですね。(笑)
でも原田知世がとってもかわいかった。
原田知世って私よりお姉さんですが、小さな頃、彼女を見たときは(『時をかける少女』)なぜこの人がこんなにもてはやされているんだろう?(同じく薬師丸弘子に関してもそう思った)だって普通じゃん!と。
でも、今見ても普遍的な初々しさがある。
それがいいんだ!と再確認。そういうことが分かるようになった私はオトナになったってことです。

薬師丸弘子も角川だから、角川がそういう女優を好むんでしょうね。
最近の原田知世はすごく素敵で、神秘的で、美人で、でしゃばらず、いいように自分のベールを脱がなかった女優さんだと思います。

さて肝心の「ニューカレドニア」ですが。
じ~んときました。ここに行ったよ~とか、この坂道(椰子の実がごろごろ坂道から転がり落ちるシーン)を1人でタクシー乗って朝市行ったよ~とか、
この(ウベア島の)ムリの教会見たよ~、ムリの橋から海がめ見つけたよ~とちょっと感慨深いものでした。

作品自体は、昔のウルトラマンや仮面ライダーのように場面がブチッブチッと切れたり、登場人物の殆どが胡散臭かったりしますが、楽しめました。

センセイの鞄(川上弘美著)

2005年07月10日 | 
「恋愛小説と言えば?」・・・と言う見出しの特集ではよく目にする川上弘美さんです。私は雑誌『ku:nel』で川上さんの短編を何度か目にしたことがありました。
なんともいえない時間の流れを持っている作家さんだと思いました。

そしてこの『センセイの鞄』。
すごくいい!
この不思議でいるのに日常であって、でもなんだか乳白色の霧に包まれたような感じが、この作品の世界へとどんどん引き込んでゆく。

この本を知ったときに、
センセイ=柄本明、ツキコさん=小泉今日子という配役でTVの2時間ドラマが過去放映されたのを知り、
また今夏(2005年8月)
センセイ=沢田研二、ツキコさん=坂井真紀という配役でシアターコクーンで舞台があるのを知りました。

知っちゃいました。

「知っちゃった」と言うのは、ちょっと残念だからです。小説って自分が思っていた人間が配役をするのが一番だと思うからです。
あ、でも読み進めていくうちに私の中で「センセイ=沢田研二」がある意味しっくり来て、それを「知っちゃった」ことも悪くないなぁ・・・って思いました。
ツキコさんはまだまだ私の中で配役が決まっていません。ただ、この文庫の帯封にミムラが出ていたので、なんとなくツキコ=ミムラです(年齢設定が全然合わないのですが)

ちなみに私はジュリー好きです。