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あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

花とアリス(DVD)

2005年07月11日 | 映画
「蒼井優」第2弾。『リリィシュシュのすべて』と一緒にツタってきました。(笑)
リリィシュシュ同様思春期の頃の話。

岩井俊二の作品って緩やかでいて、白い霧の中にいるようでいて・・・そして長い!
でもきっとこの長さをもって表現しないと表現しきれないんだろうな~この時の流れは。
昔、尾崎豊が「俺のこの歌をもっと短くしろと言うなら俺は歌わない」と言うようなことを言ってプロデューサーと喧嘩をした、と言うエピソードがあるんですが、それに似ている気がする。
夢の中で走ると、走っているはずなのに全部がスローモーみないな。
この頃の時間って早いはずなのにやけにスローモーなところがあるからね。

『リリィシュシュ』よりずっと安心して見られたし、とてもかわいいと思った。
うん。やっぱり蒼井優はすごいよ。
今まで生きてきてなんにも形になっていない自分がちょっと悔しい気がする作品でした。

リリィシュシュのすべて(DVD)

2005年07月10日 | 映画
この間、蒼井優を見たくて「ニライカナイからの手紙」を見た。と書きましたが、その流れです。
岩井俊二監督の「リリィシュシュのすべて」。
すごい作品でした。

これを見ている途中にだんなの人は耐えられなくなり私にクッションを投げつけ、テレビをプチッと消しました。
怒り?悲しみ?恐怖?衝撃?
心酔してしまうとそれほどまでに怖い作品です。
どういう風に話が続くのか、今までにこういう構成がなかったので手探り状態で見ていたのですが、その”手探り”によってまさに心酔現象が起こったのかもしれません。

「救いはどこにあるの?」
「スクイハナイノ?」

天国にいちばん近い島(ビデオ)

2005年07月10日 | 映画
ニューカレドニアに行って何度も聞いたり使ったりしている言葉なのに、実際のところは一度もこの映画を見ていないことに恥ずかしさを覚えていたので見ておきました。

古い!ビデオってやっぱり保存には不向きですね。(笑)
でも原田知世がとってもかわいかった。
原田知世って私よりお姉さんですが、小さな頃、彼女を見たときは(『時をかける少女』)なぜこの人がこんなにもてはやされているんだろう?(同じく薬師丸弘子に関してもそう思った)だって普通じゃん!と。
でも、今見ても普遍的な初々しさがある。
それがいいんだ!と再確認。そういうことが分かるようになった私はオトナになったってことです。

薬師丸弘子も角川だから、角川がそういう女優を好むんでしょうね。
最近の原田知世はすごく素敵で、神秘的で、美人で、でしゃばらず、いいように自分のベールを脱がなかった女優さんだと思います。

さて肝心の「ニューカレドニア」ですが。
じ~んときました。ここに行ったよ~とか、この坂道(椰子の実がごろごろ坂道から転がり落ちるシーン)を1人でタクシー乗って朝市行ったよ~とか、
この(ウベア島の)ムリの教会見たよ~、ムリの橋から海がめ見つけたよ~とちょっと感慨深いものでした。

作品自体は、昔のウルトラマンや仮面ライダーのように場面がブチッブチッと切れたり、登場人物の殆どが胡散臭かったりしますが、楽しめました。

センセイの鞄(川上弘美著)

2005年07月10日 | 
「恋愛小説と言えば?」・・・と言う見出しの特集ではよく目にする川上弘美さんです。私は雑誌『ku:nel』で川上さんの短編を何度か目にしたことがありました。
なんともいえない時間の流れを持っている作家さんだと思いました。

そしてこの『センセイの鞄』。
すごくいい!
この不思議でいるのに日常であって、でもなんだか乳白色の霧に包まれたような感じが、この作品の世界へとどんどん引き込んでゆく。

この本を知ったときに、
センセイ=柄本明、ツキコさん=小泉今日子という配役でTVの2時間ドラマが過去放映されたのを知り、
また今夏(2005年8月)
センセイ=沢田研二、ツキコさん=坂井真紀という配役でシアターコクーンで舞台があるのを知りました。

知っちゃいました。

「知っちゃった」と言うのは、ちょっと残念だからです。小説って自分が思っていた人間が配役をするのが一番だと思うからです。
あ、でも読み進めていくうちに私の中で「センセイ=沢田研二」がある意味しっくり来て、それを「知っちゃった」ことも悪くないなぁ・・・って思いました。
ツキコさんはまだまだ私の中で配役が決まっていません。ただ、この文庫の帯封にミムラが出ていたので、なんとなくツキコ=ミムラです(年齢設定が全然合わないのですが)

ちなみに私はジュリー好きです。

ダーリンの頭ン中(小栗左多里著)

2005年07月08日 | 
小栗左多里本第2弾。
この手の本は枕本にするに限る!どこで読み終えても話がつながるし。
(まぁ、あんまり話がつながっていないと言う意見もございますが)

私は『ダーリンは外国人』と言う本が好きで立ち読みで読破したんですが、先輩が「立ち読みするなら貸してあげるよ」と言ってこの続々本を貸してくださいました。
とは言え『ダーリンは外国人2』と並び、だんだん面白くなくなっている。同じ柳にどじょうは2匹いないよぅ・・・。この路線をどこかでまた覆さないと、私はダメだと思いまふ。キャラクター勝ちしているだけになっちゃうからね。でもここからが踏ん張りどころなんじゃ。
辛口ですかね。(だって安い本じゃないんだもの)

英語ができない私をせめないで!(小栗左多里著)

2005年07月05日 | 
会社の先輩に小栗左多里本3冊借りました。
ぱらぱら~っとめくって読んじゃう本です。
こういう本、昔は好きでした。(だからいつまでたっても英語がしゃべれない)

最後に「こういう本って本当は英語がしゃべれるようになった人が出す本ですよね・・・」と書いてあります。(笑)だから、あまりためにはなりませんが、そういうエッセイだと思って読んでいたので大丈夫。

あぁ~やっぱり英語習得には地道が一番よね。(--;)
とは言え、文中にあったDUO買っちゃいました。十分に影響受けていたりして。あははは。

ファースト・プライオリティ(山本文緒著)

2005年07月04日 | 
前回、『恋愛中毒』を読みました。とても面白かったです。

さて、今回は31歳の女性の31のストーリー。「31のストーリー」って多いですよね。どれがどれだかわからなくなっちゃう(笑)
とは言え、ひとつひとつきちんと書かれているので読み応えがあって面白いですし、30代って「一呼吸」って感じで色々なことを見つめるのにも20代の頃よりも余裕があっていいのかな?と思わせる内容でした。

ほら、20代なんて「若さゆえ~♪」って言うのがあって周りが見えないことがたくさんあるから。
30代ももちろん若いんですが(笑)やっぱり20代とも40代ともちがう。
その時期の悩みだったり楽しいことだったり。

「諦めの悪い30代」で行こうと思った次第です。

女子大生会計士の事件簿DX.1(山田真哉著)

2005年07月03日 | 
装丁がかわいい。
それだけで気になっていた本ですが・・・(それだけに、手に取れなかったと言う噂も)
「事件簿」と言うところに着目して”文芸書”だと期待したらダメです。(笑)著者の山田真哉さんも言っていますが、あくまでこれは”ビジネス書”。でも角川が「文芸書」として文庫化したんだそうです。
(そのあたりのことはあとがきにも書いてありました)

だって、今時、登場人物のじーさんが
「うちの株が年末に急に値上がりしよったんじゃよ」って言うんです。
今時の文芸書に「~じゃよ」ってさ~(--;)
まぁ、「会計」の話が難しい上から人間相関図は簡単明快にしなきゃならないのは分からなくもないけど、語尾を「じゃよ」と表現して「社長のじーさん」と言う位置づけにする小説とか物語ってそうはありません。

さて、文章に関しては酷評ですが、それはそれで「会計」に関しては楽しめるしためになります。私も会計監査を受けていた人間だったので「あれはそういう意味だったんだ~」と思うわけです。どうしてそんなことをやっているのか?と言うことが理解できると仕事もまだ、楽しいってもんです。

特に巻末の「やさしい会計用語集」がためになっちゃいました。(8年くらい経理やっていたくせに、今頃になって「ほぅ」とか相槌をうっちゃいました)
機会があったら、そういう仕事についていて、なんだか経理って分からない、会計ってなんなの?って思っている人は読んでみてください。

ところでこの山田真哉さん、今話題の『なぜさおだけやは潰れないのか?』の著者でもあります。